「血管性浮腫」は繰り返し発作が起きる?慢性化しないための”予防法”も医師が解説!
公開日:2026/01/13

血管性浮腫とは血管が局所的に隆起することで、皮膚・気道・消化管が腫れてしまう病気のことです。
症状の程度や発生の頻度は個人差が大きく、場合によっては強い腹痛を引き起こして緊急性の高い状態にもなりますが、何もしなくても跡形もなく消えることもしばしばあります。
稀な病気で、病態についてもあまり知られていません。今回は、その血管性浮腫についてQA形式でまとめました。
原因不明の腫れがあるという方は心当たりがないか探してみてください。

監修医師:
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)
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名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。
血管性浮腫の予防方法

血管性浮腫の予防方法を教えてください。
アレルギーが原因で起きる血管性浮腫の場合には、アレルギーの原因となるものを摂取しないことで予防が可能です。食物・薬など、アレルギー診断を受けたものは避けるようにしましょう。まだアレルギー検査をしたことがない場合には、これを機にしておいても良いかもしれません。
発作を何度も繰り返す方の場合には、事前にトラネキサム酸の点滴を受けたり、CSLベーリングの製剤を摂取したりすることで発作の予防が可能です。発作を引き起こしたくないタイミングで行うと良いでしょう。
発作を何度も繰り返す方の場合には、事前にトラネキサム酸の点滴を受けたり、CSLベーリングの製剤を摂取したりすることで発作の予防が可能です。発作を引き起こしたくないタイミングで行うと良いでしょう。
慢性的に発症するケースもあるとお聞きしましたが…
血管性浮腫は慢性的に発症するケースもあります。遺伝性の血管性浮腫を患う多くの方が、繰り返し発作を起こす慢性的な症状に悩まされています。ただその頻度の間隔は定まっておらず、個人差も大きいことが特徴です。
慢性的に発症するケースに備えて、血管性浮腫と診断された場合には発作2回分の携帯薬を常備するよう推奨されています。もし発作が起きても、その携帯薬を服用すれば緩和できる可能性があります。
症状が重い場合には指導を受けたうえで自己注射薬が処方されることもあり、発作が複数回起きる際に備えられるよう仕組みづくりが進められている現状です。小さな発作であっても、慢性的に続いている場合にはきちんと診断を受けて治療するようにしましょう。
慢性的に発症するケースに備えて、血管性浮腫と診断された場合には発作2回分の携帯薬を常備するよう推奨されています。もし発作が起きても、その携帯薬を服用すれば緩和できる可能性があります。
症状が重い場合には指導を受けたうえで自己注射薬が処方されることもあり、発作が複数回起きる際に備えられるよう仕組みづくりが進められている現状です。小さな発作であっても、慢性的に続いている場合にはきちんと診断を受けて治療するようにしましょう。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
血管性浮腫は、発症割合は5万人に1人と非常に稀な病気です。その症状の程度や発作の頻度は個人差が大きく、個人に合わせた治療を行うことが求められます。アレルギーの場合は対策が可能ですが、遺伝性の場合は難しく、薬を服用することで症状を緩和する手法しかないのが現状です。
しかし、少しずつ遺伝子組み換えの薬剤も開発されてきており、将来は治療の選択肢が広がると予想されます。今はまだ完治が難しい病気ではありますが、診断を受けることで発作を抑えるよう治療することが可能です。
特に原因もわからず、何度も繰り返すような腫れに悩まされている方は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。放っておいても治るという場合でも、次の発作ではそうとは限りません。軽視せずに受診することが大切です。
しかし、少しずつ遺伝子組み換えの薬剤も開発されてきており、将来は治療の選択肢が広がると予想されます。今はまだ完治が難しい病気ではありますが、診断を受けることで発作を抑えるよう治療することが可能です。
特に原因もわからず、何度も繰り返すような腫れに悩まされている方は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。放っておいても治るという場合でも、次の発作ではそうとは限りません。軽視せずに受診することが大切です。
編集部まとめ

血管性浮腫は、本来であれば血管内を透過するはずのない物質が、何らかの原因で透過してしまうことで腫れを引き起こす病気です。
ほとんどのケースにおいて原因の特定は難しく、遺伝性が高いことも判明しています。症状の程度や発作の頻度は個人差が大きいため、周囲の理解とサポートが必要です。
血液中のC1-エラスターゼインヒビターと呼ばれる機能が低下していることがわかっており、治療薬にはステロイド・抗ヒスタミン薬・トラネキサム酸などが挙げられます。
診断を受けた方には、繰り返す発作に備えて発作2回分の治療薬が処方されるよう推奨されています。
まだまだ病態が明らかになっていない病気ではありますが、仕組みや治療薬の開発は進められているため、しっかり診断を受けて発作に備えることが大切です
参考文献