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急に”たらこ唇のようにに腫れる”「肉芽腫性口唇炎」とは?原因も医師が解説!

 公開日:2026/01/23
急に”たらこ唇のようにに腫れる”「肉芽腫性口唇炎」とは?原因も医師が解説!

特に自覚症状もなく急に唇が腫れてきたのであれば、肉芽腫性口唇炎(にくげしゅせいこうしんえん)の可能性があります。

肉芽腫性口唇炎は再発を繰り返しやすく、症状がひどい場合には顔面麻痺・雛壁舌・サルコイドーシスを伴う場合もあるため注意が必要です。

本記事では、肉芽腫性口唇炎の症状・原因などをご紹介します。

※この記事はメディカルドックにて『「肉芽腫性口唇炎」の症状・原因・発症しやすい人の特徴はご存知ですか?』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

竹内 想

監修医師
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)

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名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。

肉芽腫性口唇炎とは

フェイシャルスキンケア

肉芽腫性口唇炎はどのような病気でしょうか?

肉芽腫性口唇炎は、口唇にできる炎症性の病気です。口唇の片側・または両側が膨張します。
膨張の程度は個人差がありますが、症状がひどい場合には弾力のある硬いたらこ唇のようになるのが特徴です。顔面麻痺・雛壁舌を併発することもあり、違和感がある場合にはすぐに医療機関を受診することが求められます。
主な症状は赤み・膨張・ただれなどです。再発性が高く、10代から20代にかけて初発する傾向にあります。

肉芽腫性口唇炎の主な症状を教えてください。

症状の中でも特に目立ちやすいのは、片側・両側の口唇が膨張している状態です。少し腫れている程度なこともありますが、自分の目から口唇が見えるほどに膨張してしまうこともあります。周囲から見ると非常に腫れていて痛そうですが、本人に自覚症状はありません。
無痛性であることが多く、ただ唇が膨張しているだけといった症状がほとんどです。稀に顔面麻痺・雛壁舌を伴うことがありますが、この場合にはMelkersson-Rosenthal症候群として分類されます。
難病に指定されているサルコイドーシスという病気を併発することもあり、口唇に限らず全身に肉芽腫が確認できる場合には早めに医療機関を受診しましょう。

肉芽腫性口唇炎の原因は解明されていないのでしょうか。

肉芽腫性口唇炎の原因ははっきりとは解明されていません。様々な原因が複合的に作用することで発症するといわれています。そのため、1人1人によって原因が変わってきやすいです。
ただ、一般的には以下の5つが原因として挙げられます。

  • 口腔内状況の問題
  • 食物アレルギー
  • 金属アレルギー
  • 遺伝
  • クローン病

口腔内状況としては、例えば歯石が溜まっていて歯周炎を発症していたり、扁桃炎を発症していたりするケースが代表的です。金属アレルギーは歯科金属で使用していたものによって遅延型アレルギーが起こり、発症へと至ることが多くあります。
この病気については遺伝が関与していることもわかっており、家族内で発症した経験のある方やアレルギー素因が遺伝している可能性が指摘できます。クローン病とは、消化管において炎症が起こることで様々な症状を引き起こす難病です。
肉芽腫性口唇炎は口唇のみに膨張する炎症が起きますが、クローン病は全消化器官において起こります。肉芽腫性口唇炎の診断を受けにきた際に、クローン病であったと判明するケースもあり、両者には関連性があります。
以上のように、この病気の原因は多岐にわたるものです。複雑に絡み合っていることも多いため、正確な原因の特定適切な治療法の選択が重要となります。

肉芽腫性口唇炎はどのような人に発症しやすいのか知りたいです。

アレルギー体質の方や口腔内の状況が悪い方に発症しやすいです。初発は10代から20代であることが多いですが、免疫力が低下してくる30代から50代にかけて症状が悪化する傾向にあります。また、ご家族内に発症したことのある方がいる場合にもリスクが高いです。
口腔環境が原因となる肉芽腫性口唇炎は、口腔内に異常が見られることが多くあります。歯磨きをきちんとできていない方や定期健診を受けていない方は、発症のリスクが高いといえるでしょう。

編集部まとめ

肌に悩む男性
痛みはないものの、自分で見えるほど大きく膨張してしまうこともあるのが肉芽性口唇炎の怖いところです。

症状を繰り返すことが多い特徴がありますが、初期のうちはそのままにしても治ってしまう面は注意しなければなりません。

症状に慣れた状態でそのまま放置し続けてしまえば、どこかのタイミングで慢性化してしまいかねません。

口唇が膨張した状態では、外出も食事もままならなくなってしまいます。手遅れになる前に、早めに医療機関を受診することを心がけましょう。

この記事の監修医師

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