目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 配信コンテンツ
  3. 「肘部管症候群」は腕を軽く叩いて”どんな症状”が出たら注意?医師が解説!

「肘部管症候群」は腕を軽く叩いて”どんな症状”が出たら注意?医師が解説!

 公開日:2026/01/24
「肘部管症候群」は腕を軽く叩いて”どんな症状”が出たら注意?医師が解説!

肘部管症候群とは、肘にある尺骨神経が傷つくなどで小指や薬指付近が痺れるなどの症状が現れる病気です。

症状が悪化すると、箸が持ちにくくなったりと日常生活に与える影響も大きいでしょう。そのため、軽度のうちに早期治療を行うことが大切です。

そこで、本記事では肘部管症候群の検査・診断方法についてもご紹介するので、早期発見と早期治療に役立ててください。

※この記事はメディカルドックにて『「肘部管症候群」を発症すると現れる症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

甲斐沼 孟

監修医師
甲斐沼 孟(上場企業産業医)

プロフィールをもっと見る
大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。

肘部管症候群の検査・セルフチェック方法

腕組みをする医者

何科を受診すればいいですか?

この病気が疑われる場合には整形外科や手外科などを受診しましょう。整形外科では、外科的な考えに基づいて診断してくれます。筋肉や神経などを専門的に扱っているので、神経の圧迫による痺れと痛みの相談や治療を行ってくれるでしょう。
また、手外科は手の疾患や障害に関して専門的に扱う診療科目です。指や手の様々な症状を診てもらえるため、近くに手外科がある場合は受診しても良いでしょう。

肘部管症候群の検査方法を知りたいです。

肘部管症候群の検査方法としては、次のようなものが挙げられます。

  • 神経学的検査
  • 画像検査

検査方法の1つが神経学的検査です。感覚の有無や手の運動能力がどの程度あるかを確認する検査方法です。また、皮膚から神経に直接電気的な刺激を与えて、筋肉の反応を確認する神経伝達速度検査なども行います。
その他には、画像検査も有効な方法です。レントゲン検査やMRI検査などで肘の変形の状態や圧迫部位の確認を行います。

どんな検査が行われるのですか?

この病気の検査方法としては、神経学的検査と画像検査が行われるとご紹介しました。その中でも手の運動能力や感覚の有無を確認するための検査方法には、次のようなものが挙げられます。

  • ティネル様徴候
  • フロマン徴候

ティネル様徴候とは、肘の内側を叩いて指への痺れの発生具合を確認する方法です。圧迫している部分がどのあたりなのかを知る上で役立ちます。
次に、フロマン徴候とは手の筋力の低下が発生しているかを確認する方法です。患者様に、紙を親指と人差し指で挟むようにして持ってもらい、医師がその紙を引っ張ります。
この時、親指を曲げないと紙を押さえられない場合は、手の筋力低下が起きていると考えられます。このような検査でも肘部管症候群の症状確認を行えるのです。

セルフチェック方法があれば知りたいです。

セルフチェックの方法としては、ご自分で腕を軽く叩く方法があります。
肘の内側にある骨の出っ張りを軽く叩いてみましょう。すると小指や薬指などに痺れを感じることがあります。痺れを感じた場合には、肘部管症候群の可能性が考えられるでしょう。
また、先述した検査方法の1つであるフロマン徴候はご自分でも実施できます。薄い紙の両端を両手の人差し指と親指で、指を伸ばした状態でつまんでみましょう。そして、両側に引っ張った時に、無意識に親指を曲げてしまっている場合には肘部管症候群の可能性が考えられます。また、紙が抜けてしまう場合にも、この病気の疑いがあるため早めに専門の医療機関の受診をおすすめします。

編集部まとめ

医師
肘部管症候群は、腕を通る尺骨神経が刺激を受けることで、痺れや痛みを感じる病気です。

加齢によって骨の変形や靭帯の肥厚が生じるために、神経を圧迫してこのような症状が現れます。しかし、稀ではありますが若い方でも発症するケースはあります。

万が一の発症に備えて、正しい治療方法や原因などを把握しておきましょう。また、少しでも違和感を覚えた際には、早めに専門の医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。

この記事の監修医師

注目記事