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「肘部管症候群」は”指がしびれる”?女性に多い病気の初期症状を医師が解説!

 公開日:2026/01/23
「肘部管症候群」は”指がしびれる”?女性に多い病気の初期症状を医師が解説!

肘部管症候群とは、肘にある尺骨神経が傷つくなどで小指や薬指付近が痺れるなどの症状が現れる病気です。

症状が悪化すると、箸が持ちにくくなったりと日常生活に与える影響も大きいでしょう。そのため、軽度のうちに早期治療を行うことが大切です。

そこで、本記事では肘部管症候群の症状と原因を解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「肘部管症候群」を発症すると現れる症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

甲斐沼 孟

監修医師
甲斐沼 孟(上場企業産業医)

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大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。

肘部管症候群の症状と原因

女性の肘

肘部管症候群の主な症状を知りたいです。

肘部管症候群の主な症状としては、次のようなものが挙げられます。

  • 痺れ
  • 不快感
  • 痛み
  • 手の筋肉が痩せる

初期に現れる症状としては、肘の内側から小指や薬指にかけての痺れ不快感が挙げられます。
肘を曲げた状態にしていると、痺れが強くなるといったように感じる方が多いです。読書の際やスマホを使用する際などで痺れや不快感を覚え、痛みを感じることもあります。また、症状が進行すると前腕の小指側や手の筋肉が痩せるなどの症状が現れるケースもあります。
筋肉が痩せてくると、小指や薬指を思うように閉じたり開いたりできなくなるため、日常生活における作業に支障をきたす可能性が高いです。握力の低下が発生し、見た目にも手の甲の骨が浮き出たようになります。

発症には性別や年齢は関係ないのでしょうか。

この病気の発症は、一般的には40〜60歳の女性に多いといわれており男女比は約7:3です。しかし、若年層でも発症する場合があります。20歳以下の方でも、過去に骨折したことのある方が発症した症例やスポーツ障害として発症した症例があるのです。
男性よりも女性に多い理由としては、神経と手を曲げる腱が通っている手根管が、男性に比べて狭いためだと考えられています。また、利き手側で発症する傾向が多いです。

肘部管症候群の原因はなんですか?

この病気は、尺骨神経が慢性的に刺激を受けているために引き起こされます。腕の内側には、肘部管と呼ばれるトンネルのようなものがあり、その中に尺骨神経が通っています。
しかし、このトンネル内は非常に狭い構造のため、腕を圧迫したり引き延ばしたりすると簡単に神経麻痺を引き起こしてしまうのです。また、皮膚のすぐ下に神経が通っているため、比較的圧迫を受けやすい構造にもなっています。
そして、肘部管が圧迫される要因としては、次のようなものが考えられます。

  • 加齢の影響
  • 靭帯の肥厚
  • 子供の頃の怪我
  • スポーツ障害

要因の1つが、加齢の影響です。年齢を重ねると、骨が変形して棘のように隆起することがあります。すると肘部管を圧迫して神経を刺激し麻痺などを引き起こします。
また、靭帯の肥厚も大きな原因です。理由ははっきりとは分かってはいませんが、何らかの理由で靭帯が厚くなってしまい神経を圧迫するケースがあるのです。その他にもガングリオンと呼ばれる良性の腫瘍によって圧迫されることでも肘部管症候群を発症する可能性があります。
さらに、子供の頃の骨折や脱臼などの怪我によって肘が変形してしまい、神経が引き延ばされることでも症状が現れることがあります。若い方で肘部管症候群を発症する方の多くは、幼い頃の怪我が関与している傾向です。
スポーツ障害も若い方が肘部管症候群を発症する要因の1つです。テニスや野球などで肘に負担がかかって、麻痺や痛みを発症する場合があります。

編集部まとめ

医師
肘部管症候群は、腕を通る尺骨神経が刺激を受けることで、痺れや痛みを感じる病気です。

加齢によって骨の変形や靭帯の肥厚が生じるために、神経を圧迫してこのような症状が現れます。しかし、稀ではありますが若い方でも発症するケースはあります。

万が一の発症に備えて、正しい治療方法や原因などを把握しておきましょう。また、少しでも違和感を覚えた際には、早めに専門の医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。

この記事の監修医師

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