肘や足が腫れる「滑液包炎」を放置するとどうなる?姿勢への影響や診断法を医師が解説!

滑液包炎とは、運動の摩擦などを和らげるための役割を持つ滑液包が炎症を起こす病気です。
過剰な運動などで使われ過ぎることで発症する可能性があり、誰しも起こり得る病気です。適切な治療を行うためには、正しく病気を把握しておく必要があるでしょう。
そこで本記事では、滑液包炎とはどのような病気かについてご紹介します。
※この記事はメディカルドックにて『「滑液包炎」を発症すると現れる初期症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
甲斐沼 孟(上場企業産業医)
目次 -INDEX-
滑液包炎の原因と検査方法

滑液包炎の主な原因を教えてください。
- 外傷
- 適度な運動
滑液包炎の原因の中で最も多いのが外傷です。スポーツや事故などによって外傷を受けた際に発症するケースがあります。
また、先述した感染症による滑液包炎も外傷をきっかけに細菌感染を起こすケースがあります。特に、免疫力が低下している方や糖尿病にかかっている方は、発症のリスクが高い傾向です。過度な運動も原因の1つです。
繰り返し負荷をかけすぎた場合や、普段とは異なる運動をした場合などで炎症が生じるケースがあります。骨・軟骨・皮膚・筋肉などと強い摩擦を繰り返すことで引き起こされます。
滑液包炎の検査方法ついて詳しく教えてください。
- 医師による身体検査
- 画像検査
- 滑液の検査
検査方法としては、医師による触診や視診などの身体検査が挙げられます。皮膚の腫れている場所を触って痛みが伴う場合や、関節の動きによって痛みが伴う場合には滑液包炎が疑われます。
また、画像検査も検査方法の1つです。MRI検査・X線検査・超音波検査などを用いて、滑液包炎の大きさなどを観察し診断確定に役立てます。さらに、滑液の検査を行うケースもあります。
採取方法は、針で滑液包から直接採取するというものです。肘や膝などの皮膚に近い滑液包の場合に用いられる方法となります。
滑液包炎を放置すると姿勢に影響がでたりするのでしょうか。
滑液包炎を放置すると、慢性滑液包炎と呼ばれる状態となり、関節の可動域に制限がかかったり限定的な動作時に強い痛みが伴ったります。例えば、膝の滑液包炎が発症した場合は、足の曲げ伸ばしの動作で激しい痛みが伴うことがあります。
そのため、痛みのない座り方や立ち方にしようとして、姿勢に影響が出ることがあるのです。日常生活にも大きな支障が伴うケースがあるため注意が必要です。
滑液包炎の検査・診断方法を教えてください。
この時、手術跡や外傷の有無も確認し、原因の特定も進めます。しかし、触診だけでは断定できないことも多いため、画像検査も併せて行うケースが多いです。 画像検査では、炎症がひどくない場合には検出が困難なケースもありますが、滑液包の内部にたまった滑液を検出できるためほとんど断定できます。
滑液の検査では、滑液包炎が感染症や痛風によって生じているかを診断するのに役立ちます。
編集部まとめ

滑液包炎とは、運動や外傷などさまざまな原因で発症する可能性がある病気です。痛みだけでなく、非常に大きな腫れが伴うケースもあります。
しかし、正しい治療を行えば完治できる病気です。手術が必要なケースは稀であるため、薬などでも十分改善が期待できます。
万が一、違和感を覚えた場合や症状が見られる場合には、医療機関を受診して早期治療を行いましょう。
参考文献