”めまいや頭痛”は「神経鞘腫」の症状?悪性腫瘍である確率も医師が解説!

神経鞘腫とは、神経を包んでいる膜に腫瘍ができる病気です。基本的には良性であり、癌のように転移することは少ないといわれています。
しかし腫瘍ができる場所によって症状が異なり、手術に高度な技術が必要となる場合もあります。そのため、詳しい症状や後遺症などのリスクを把握することは大切です。
そこで本記事では、神経鞘腫の症状と原因について解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「神経鞘腫」を発症すると現れる症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
甲斐沼 孟(上場企業産業医)
目次 -INDEX-
神経鞘腫の症状と原因について

神経鞘腫の主な症状が知りたいです。
脳神経の中でも発生率の高いものは、次の通りです。
- 聴神経鞘腫
- 三叉神経鞘腫
- 頚静脈孔神経鞘腫
脳神経の神経鞘腫の中でも最も頻度が高いといわれているのが、聴神経鞘腫です。聴神経は平衡感覚を司る神経であり、主な症状としては難聴・耳鳴り・めまいなどが挙げられます。
腫瘍が大きくなると他の神経・脳幹・小脳などを圧迫するため、しびれや歩行が困難になるなどの症状も現れる可能性があります。
三叉神経鞘腫は、聴神経鞘腫の次に多いといわれる病気です。三叉神経とは顔面の感覚を脳に伝える末梢神経の1つであり、主に顔のしびれ・疼痛・物が二重に見えるなどの症状が発症します。
頚静脈孔神経鞘腫とは、舌咽神経・迷走神経・副神経の3つの神経から発生する神経鞘腫のことです。発生する場所によって症状は異なりますが、主に喉の奥の痛み・飲み込んだりする時の痛み・嚥下障害・難聴などが挙げられます。
神経鞘腫があると脳の神経を邪魔するのでしょうか。
これによって、次のような症状が現れることがあります。
- 頭痛
- 吐き気
- めまい
- 物忘れ
- 失禁
- 半身麻痺
- 意識の低下
認知症に近い物忘れ・半身麻痺・意識の低下などは、命に係る危険な症状である可能性もあるため、注意が必要です。
神経鞘腫は何が原因で発症するのですか?
しかし、遺伝性疾患である神経線維腫2型の病気にかかっている方は聴神経における神経鞘腫が多発しやすいといわれています。
神経鞘腫の悪性の確率はどの程度ですか?
悪性末梢神経鞘腫は、皮膚の病変を特徴とする神経線維腫1型 に関連して発生することが多いといわれています。
編集部まとめ

神経鞘腫とは、末梢神経の周りを包んでいる膜から発生する病気です。一般的には良性ですが、基本的な治療は摘出手術が挙げられます。
悪性化が心配される点や、早期の摘出の方がより簡単に全摘出できる可能性があるためです。しかし、手術には必ず後遺症などの心配もあります。
後遺症も含めて把握した上で、治療を行うことが大切です。手術や病気について疑問がある場合や身体に少しでも症状や違和感を覚えた場合には、専門の医療機関に相談しましょう。