希少がん「汗腺がん」の進行は遅い?早い?発症しやすい部位など特徴を医師が解説!

汗腺がんとは、皮膚がんの一種であり、非常に稀な病気です。症例も少なく、見た目だけで診断することが難しい病気ともいわれています。
通常のがんと同様に転移などの危険もあるため、早期の発見と治療が求められます。早期に発見するためにも、正しい知識を把握しておくことは重要です。
そこで本記事では、汗腺がんの特徴・検査方法もご紹介するので、参考にしてください。
※この記事はメディカルドックにて『「汗腺がん」を発症すると現れる症状・原因・予防法はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)
汗腺がんの特徴や検査方法

汗腺がんの特徴を教えてください。
- 非常に稀である
- 進行が早い
- 場所にはよっては気づきにくい
- 汗腺が発達する部位に発生しやすい
- 治療方法は主に手術
この病気は、先述したように皮膚がんに分類される皮膚付属器がんの1つであり、その中でも非常に稀な病気です。全ての皮膚がんの中でも1%以下の割合といわれており、症例が非常に少ないです。
また、進行が早い点も特徴に挙げられます。皮膚がんは病気の進行が極めて速い特徴を持っており、汗腺がんにも進行の速さは共通しています。次に場所によっては気づきにくい点も特徴の1つです。皮膚がんの1つであるため、皮膚表面にできて発見しやすいと感じる方も多いかもしれません。しかし、皮膚下に形成されたりご自分からは見えづらい場所へ発症したりすることも少なくありません。
そのため、場所によっては気づきにくいのです。さらに、汗腺が発達する部位に発生しやすい点も特徴に挙げられます。汗腺の発達部位としては、顔・手のひら・足裏などです。最後に、治療方法は主に手術である点も大きな特徴です。
これまでの症例が少ないことから、手術以外の治療の効果がはっきりと分かっていません。そのため、主に手術による治療が行われるのです。手術で対応できない場合や限られた転移巣に対しては、放射線治療が行われることもあります。
汗腺がんを放置するリスクを教えてください。
- がんの転移
- 治療の困難化
- 予後の悪化
この病気の放置によって考えられるリスクとして、まず1つ目ががんの転移です。治療を行わずに放置しておくと、どのようながんの場合でも転移します。特にこの病気は、先述したように進行が早い点が特徴です。そのため、短期間のうちに他の臓器などに転移するリスクがあります。
2つ目のリスクが治療が困難化する点です。放置すると悪化するため、治療が難しくなっていきます。最悪の場合は命にかかわる可能性があるため、早めの治療が非常に重要です。次に予後の悪化もリスクに挙げられます。放置によって悪化し治療が十分にできなかったり遅れたりした場合、普段の生活に戻れない可能性も高くなります。何度も手術を繰り返すこととなったり、余命が短くなったりといった影響も出るため、早めに治療を行いましょう。
汗腺がんの検査方法を知りたいです。
- 細胞採取
- 超音波検査
- CT検査
- MRI検査
- PET検査
この病気が疑われる場合は、細胞を採取して顕微鏡による観察を行いがんの有無を確定させます。また、超音波検査により転移状況・がんの大きさ・形状などを調べます。
CT検査・MRI検査・PET検査による画像検査も主な検査方法です。がんの有無や転移状況などを、それぞれの検査方法を組み合わせて調べます。
編集部まとめ

汗腺がんは皮膚がんの1つであり、発症すると非常に早く悪化する可能性がある病気です。症例は少ないですが、原因や効果的な治療方法は確立されていません。
普段からできる予防や早期発見と早期治療が非常に重要です。そのためにも、病気についての正しい情報を把握しておきましょう。
症状や予防方法で不安な場合や、少しでも皮膚の異変を感じた場合には、専門の医療機関を受診しましょう。
参考文献