「化膿性リンパ節炎」で”受診すべきしこりの大きさ”とは?放置するリスクも解説!

「風邪かな…」と思っていたら、首に大きなしこりができてきた場合には、化膿性リンパ節炎の可能性があります。
化膿性リンパ節炎は、細菌やウイルス感染が原因でリンパ節に炎症が起き、膿が溜まって腫れてしまう病気です。
多くの場合、早期に発見できれば抗生剤の服用のみで回復します。しかし、膿の溜まったしこりが大きくなれば、切開して膿を出すことが必要です。
また、化膿性リンパ節炎によく似た疾患もあります。そのため、早期に適切な診断を受けることが重要でしょう。
今回は化膿性リンパ節炎の受診の目安など、詳しく解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「化膿性リンパ節炎」を発症すると現れる症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)
目次 -INDEX-
化膿性リンパ節炎の特徴や受診目安

化膿性リンパ節炎の特徴を教えてください。
- 発熱
- リンパ節の腫脹
- 患部の痛みや熱感
化膿性リンパ節炎はリンパ節に炎症が起こることによって発症します。
そのため、発熱を伴うのが特徴です。また、多くの場合は風邪が引き金となりますので、発熱を伴う風邪症状がある場合には注意しましょう。
通常の風邪でも一時的にリンパが腫れることはあります。しかし、化膿性リンパ節炎の場合、しこりが徐々に大きくなっていくのが特徴です。また、しこりが硬くなったり数が増えたりする場合には悪性腫瘍の可能性もありますので医療機関を受診してください。
化膿性リンパ節炎は、その名の通り、リンパ節が炎症を起こして膿が溜まってしまう病気です。
例えば、ケガをして傷口からばい菌が入って腫れてしまった状態をイメージすると分かりやすいかもしれません。
感染による炎症反応が起きるため、患部が腫れて痛みや熱感を伴うのが特徴的な症状です。
化膿性リンパ節炎を放置してしまう危険性を教えてください。
それに伴い、痛みも増していきます。
一般的に症状が軽度の場合には、抗生剤の服用のみで回復することが多いです。
しかし、放置して膿瘍が大きくなってしまった場合には切開して膿を出す必要があります。
また、小児で発症した化膿性リンパ節炎は、川崎病や亜急性壊死性リンパ節炎と症状が似ています。川崎病の場合、心臓の血管にこぶができてしまうことも多いです。
亜急性壊死性リンパ節炎では、胃一過性の免疫不全や血球貪食症候群という難病を伴うケースもあります。そのため、放置せず早期に受診することが重要です。
化膿性リンパ節炎の受診目安を知りたいです。
そのため、発熱・患部の腫れ・痛み・熱感などがみられます。
患部の腫れが次第に悪化している場合やしこりが硬くなっている場合には、すみやかに受診しましょう。
通常、ふつうの風邪などの場合にもリンパ節が腫れることはあります。しかし、その場合は、豆粒程度のしこりが触れる程度です。
例えば、巨峰大くらいの大きさになるようでしたら、詳しい検査を受ける必要があるでしょう。
また、隣り合うリンパ節にまで炎症が及んでいる場合には、しこりの数が増えることもあります。
また、悪性の腫瘍である可能性も多いので注意してください。
病気や病気の治療により免疫不全の状態にある人は、炎症性の疾患にかかりやすくなります。心当たりがある場合には、すぐに主治医に相談しましょう。
化膿性リンパ節炎は何科を受診したら良いですか?
リンパ節の腫れがみられる疾患で小児期に発症しやすいものとしては、「川崎病」が挙げられます。
川崎病は高熱・頸部リンパ節の腫脹・目の充血・口唇の紅潮・いちご舌などが主な症状です。
川崎病の場合、心臓の血管にこぶができてしまうこともあります。
高熱やリンパの腫れは化膿性リンパ節炎とよく似ているため鑑別が重要です。
成人の場合には、耳鼻咽喉科へ受診しましょう。基礎疾患がある人や病気の治療中の人は、一度かかりつけ医に相談することをおすすめします。
編集部まとめ

発熱やリンパ節の腫脹といった症状が現れる化膿性リンパ節炎について解説しました。化膿性リンパ節炎は小さなお子様には発症することが多い疾患です。
乳幼児の場合、自分で違和感や痛みを詳しく伝えることは難しいです。特に、風邪を引いてしまった場合などには、リンパに腫れがないか確認しましょう。
乳幼児の場合、普段と違うと感じるときは早めに受診すると安心です。すみやかに受診してください。
また、大人の場合でも化膿性リンパ節炎を発症することがあります。虫歯や歯周病などが原因となることが多いので、定期的に歯科検診を受けましょう。
参考文献