「上咽頭がん」のリハビリ期間や再発の可能性はご存知ですか?【医師監修】

上咽頭がんとは、鼻の奥から食道の入り口までの部位を指す上咽頭に発生するがんのことをいいます。初期症状が強いものではないため、早期発見が難しい病気です。
しかし、発見が遅れると完治が難しくなってしまう可能性があります。そのため、病気についての知識を身につけ、早期発見・早期治療・予防に取り組むことが大切です。
本記事では、上咽頭がんの予後について紹介しています。ぜひ参考にして、病気の治療や予防に役立ててください。
※この記事はMedical DOCにて『「上咽頭がん」を疑う初期症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
郷 正憲(徳島赤十字病院)
上咽頭がんの予後について
上咽頭がんのリハビリ期間について教えてください
また、食べものや飲み物が上手に飲み込めないと、誤嚥性肺炎を引き起こす可能性があります。そのため、嚥下困難になった場合は回復のためのリハビリテーションを行うことが必要です。リハビリテーションは言語聴覚士や看護師の指導を受けながら嚥下訓練を行います。リハビリテーションに必要な期間は治療の内容によりますが、数日~数ヶ月程度になります。
上咽頭がんが再発することはありますか?
また、再発した場合には、早期発見をすることが重要になります。上咽頭がんで再発が多い時期は、治療後2年以内です。2年の間は定期的に検診を行い、早期発見に努めると良いでしょう。ただし、2年経過後も再発する可能性はあるため、定期的な健康診断で再発の有無を確認することが大切です。
最後に、読者へメッセージをお願いします
しかし、軽い症状を見逃さず病院を受診すれば、初期段階の状態で発見できる可能性が高くなります。気になる症状があれば、早めに医療機関で診察を受けるようにしましょう。
また、定期的な健康診断も大切です。自覚症状がなくても、健康診断で病変が発見できる場合があります。上咽頭がんの治癒には、早期発見が重要です。通院や定期健診を行い、早期発見ができるように心がけましょう。
編集部まとめ
上咽頭がんは、子供の成長に伴って誰しも起こる病気です。男児に多いですが、過度な運動が原因であるため、女児も十分可能性があります。
上咽頭がんは、上咽頭にできる悪性腫瘍です。EBウイルスの感染や、喫煙・飲酒などの生活習慣によって引き起こされます。
初期症状として鼻づまりなどの鼻の症状や、耳の違和感などの耳の症状が表れます。しかし、自覚症状がみられず、発見が遅れてしまうケースも多いです。
早期発見をすることで、病気のスムーズな治療が期待できます。定期健診を行い、初期症状がみられない場合でも早期発見できるようにしましょう。
また、病気の予防をすることも大切です。過度の喫煙やアルコールは、病気発症のリスクを高めます。
予防のために生活習慣を整え、喫煙・飲酒は控えるようにしましょう。気になることがあれば、早めに医師に相談するようにしてください。