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「上咽頭がん」の検査・治療法はご存知ですか?【医師監修】

 公開日:2025/01/31

上咽頭がんとは、鼻の奥から食道の入り口までの部位を指す上咽頭に発生するがんのことをいいます。初期症状が強いものではないため、早期発見が難しい病気です。

しかし、発見が遅れると完治が難しくなってしまう可能性があります。そのため、病気についての知識を身につけ、早期発見・早期治療・予防に取り組むことが大切です。

本記事では、上咽頭がんの症状や原因などの知識を紹介しています。ぜひ参考にして、病気の治療や予防に役立ててください。

※この記事はMedical DOCにて『「上咽頭がん」を疑う初期症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

郷 正憲

監修医師
郷 正憲(徳島赤十字病院)

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徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。

上咽頭がんの診断と治療について

寝起きの男性

上咽頭がんの診断におけるチェック項目を教えてください

上咽頭がんの診断をするには、検査を受けることが必要になります。行われる検査は、内視鏡検査・生検・CTスキャン・触診などです。
内視鏡検査は、上咽頭の病変を確認するために行われます。口腔や鼻腔に内視鏡を入れ、上咽頭を確認する方法です。生検では内視鏡で細胞を採取し、細胞を顕微鏡で観察してがん細胞の有無を確認します。CTスキャンは、悪性腫瘍の大きさや広がりを確認する検査です。この検査を行うと、腫瘍の転移などが診断できます。また、がんがリンパ節に転移している場合、リンパ節の腫れが症状として表れます。その腫れを確認するために行われる方法が触診です。
以上の検査を組み合わせて行い、病変が確認できた場合に上咽頭がんであると診断されます。

上咽頭がんの治療方法を教えてください

上咽頭がんの治療方法は、患者さんの健康状態や病変の状態によって異なります。主に行われるのは放射線治療です。進行度によっては、抗がん剤を利用した治療を行うこともあります。場合によっては、手術が実施されることもあります。しかし、上咽頭は脳に近く手術によって神経を傷つけるリスクがあるため、初期の治療で手術が行われることはほとんどありません。
また、これらの治療方法が病状に応じて組み合わせて行われることもあるでしょう。医師によって適切な治療方法が選択されるため、医師の指示に従って治療を行ってください。

上咽頭がんの予防方法はありますか?

上咽頭がんを予防するためには、発症の要因となるものを減らすことが大切です。この病気の主な発症要因は、過度な喫煙とアルコールです。発症リスクを低くするためには喫煙や飲酒を控え、健康的な生活習慣を心がけると良いでしょう。また、口腔ケアも予防につながります。歯磨きやうがいなどの口腔ケアを行い、口内を常に清潔にするように意識しましょう。
発症した場合には、早期発見することが重要になります。早期発見・早期治療は病気の完治や症状の緩和につながります。できるだけ早く病気を発見するために、定期的に健康診断を受けると良いでしょう。健康診断を受けることで、初期症状がほとんどない場合でも病気を早期発見できる可能性が高くなります。

編集部まとめ

女性ドクター
上咽頭がんは、子供の成長に伴って誰しも起こる病気です。男児に多いですが、過度な運動が原因であるため、女児も十分可能性があります。

上咽頭がんは、上咽頭にできる悪性腫瘍です。EBウイルスの感染や、喫煙・飲酒などの生活習慣によって引き起こされます。

初期症状として鼻づまりなどの鼻の症状や、耳の違和感などの耳の症状が表れます。しかし、自覚症状がみられず、発見が遅れてしまうケースも多いです。

早期発見をすることで、病気のスムーズな治療が期待できます。定期健診を行い、初期症状がみられない場合でも早期発見できるようにしましょう。

また、病気の予防をすることも大切です。過度の喫煙やアルコールは、病気発症のリスクを高めます。

予防のために生活習慣を整え、喫煙・飲酒は控えるようにしましょう。気になることがあれば、早めに医師に相談するようにしてください。

この記事の監修医師

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