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皮膚がんの一種「有棘細胞がんの生存率」はご存知ですか?予後を医師が解説!

 公開日:2025/11/22
皮膚がんの一種「有棘細胞がんの生存率」はご存知ですか?予後を医師が解説!

皮膚の一部に異変が起こった場合、皮膚がんではないかと不安になる方も多いのではないでしょうか。

皮膚がんは自分の目で見られる部位に発症することも多いため、発見できる可能性が高いのが特徴です。

一口に皮膚がんといっても細胞のどの部位にできるかによって病名も変わります。そのなかから、今回は有棘細胞がんについて解説します。
有棘がんの予後について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

※この記事はメディカルドックにて『「有棘細胞がん」の症状・原因・見分け方はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

竹内 想

監修医師
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)

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名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。

有棘細胞(ゆうきょくさいぼう)がんの予後について

外を見る人

有棘細胞(ゆうきょくさいぼう)がんが再発することはありますか?

有棘細胞がんは再発する頻度がそこまで高くないがんだといわれていますが、真皮に浸潤してしまった場合にはリンパ節などに転移する可能性があるため注意が必要です。自分で首・わきの下・足の付け根などのリンパ節を触って、しこりができていないか定期的にセルフチェックをしましょう。そのうえで、おかしいと思ったらすぐに医師に相談をすることが大事です。あらかじめ、再発やセルフチェックなどについての注意点を医師に確認しておくとよいでしょう。

有棘細胞(ゆうきょくさいぼう)がんの生存率を教えてください

有棘細胞がんなどの皮膚がんはほかの部位にできるがんに比べて自分で発見できる可能性が高いため、早期発見しやすいのが特徴です。0期やⅠ期に発見・治療できたケースでは、5年生存率はほぼ100%といわれています。
Ⅱ期の場合で85%、Ⅲ期でリンパ節に転移していない場合は65%くらいです。内臓までがんが転移してしまっている場合には生存率が低くなります。5年相対生存率の統計でみると、限局の場合98.1%・領域の場合65.8%・遠隔の場合は16.5%です。生存率を知ることで、早期発見・早期治療がいかに大事かがお分かり頂けるでしょう。

最後に、読者へメッセージをお願いします

有棘細胞がんは表皮の有棘層にできる皮膚がんの一種です。皮膚がんは自分で発見できる可能性もあるため、異変に気づいたらすぐに病院を受診しましょう。湿疹やおできのようなものができても「このくらい大したことはない」と思ってしまいがちですが、安易な自己判断は危険です。少しでもおかしいと感じたり、治りが遅いと感じたりした場合には、早めに医師に相談してくださいね。

編集部まとめ

クローバー
有棘細胞がんは、皮膚がんのなかでも基底細胞がんの次に多いとされているがんです。

頭皮・顔・手足など自分の目で見える部位に発症することも多いので、早期発見できる可能性があります。

皮膚に赤い盛り上がり・かさぶたのようなもの・じゅくじゅくしてなかなか治らない湿疹のようなものができている場合には注意が必要です。

早期に発見するほど生存率も高くなりますので、気になる皮膚の異変があればすぐに受診することをおすすめします。

有棘細胞がんの原因のひとつに紫外線が挙げられます。日ごろから紫外線を浴びる機会が多い方は注意が必要です。

有棘細胞がんは頭皮や顔などにできることが多いため、頭や顔を帽子や日傘などでガードして紫外線を極力浴びないように注意しましょう。

また、がんの予防には禁煙・禁酒・正しい食生活・身体活動・適性体重の維持などが大事だとされています。

規則正しい生活を心掛け、有棘細胞がんをはじめとするがんを予防しましょう。

この記事の監修医師

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