「副腎皮質がんの生存率」は低い?発症しやすい年齢も医師が解説!
公開日:2026/01/10

副腎の外側の副腎皮質にできるがんです。副腎は体の恒常性を維持するためのホルモンを作っている臓器です。
副腎皮質で作られるホルモンが過剰に産出されることがあり、いろいろな症状を引き起こします。
非常にまれながんですが、生存率の低い予後不良ながんです。切除が可能であれば手術します。再発率が高いので経過観察が必要です。
詳しく解説いたします。
※この記事はメディカルドックにて『「副腎皮質がん」になると現れる症状・原因・生存率はご存知ですか?』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
磯野 誠(医師)
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医療法人社団太公会 我孫子東邦病院所属
2006年防衛医科大学校卒業、 2013年防衛医科大学校医学研究科、 2015年Heinrich Heine大学泌尿器科学講座(ドイツ連邦共和国)留学、 2023年 所沢いそのクリニック開院
2006年防衛医科大学校卒業、 2013年防衛医科大学校医学研究科、 2015年Heinrich Heine大学泌尿器科学講座(ドイツ連邦共和国)留学、 2023年 所沢いそのクリニック開院
副腎皮質がんの予後について

副腎皮質がんの予後について教えてください。
悪性度が高く、早期発見が難しいため予後はよくありません。腫瘍を完全に切除しきれたとしても、再発率は50~70%と高率です。術後2年は3か月ごとの画像による定期的な経過観察が必要となります。
5年生存率は35~50%程度です。病期が進んでいれば生存率は低くなります。またさまざまな要因により予後は変わってきます。予後を左右する要因は次のようなものです。
5年生存率は35~50%程度です。病期が進んでいれば生存率は低くなります。またさまざまな要因により予後は変わってきます。予後を左右する要因は次のようなものです。
- がんの病期
- がんの悪性度
- 手術によりがんが完全に除去されたかどうか
- 患者の健康状態
副腎皮質がんの生存率はどれくらいですか?
腫瘍が大きくなるスピードが速く、周囲の臓器へも転移します。したがって、発見された時には進行していることの多いがんです。
そのため5年生存率は35〜50%と低くなっています。
そのため5年生存率は35〜50%と低くなっています。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
非常にまれながんですが、進行のスピードが速く転移を起こしやすいがんです。そして5年生存率が35〜50%の予後不良な疾患です。10歳前後と40歳代・50歳代の人に多く発生しています。
腹部のしこりや痛み・背部の痛み・ホルモンの過剰分泌が原因と思われる症状が認められるときは、専門の医療機関に相談してください。再発リスクも高いので手術をした場合は、注意深い経過観察が必要です。
腹部のしこりや痛み・背部の痛み・ホルモンの過剰分泌が原因と思われる症状が認められるときは、専門の医療機関に相談してください。再発リスクも高いので手術をした場合は、注意深い経過観察が必要です。
編集部まとめ

副腎皮質はコルチゾール・アルドステロン・テストステロン・エストロゲンといった、重要な働きをするホルモンを作っています。
副腎皮質がんはこれらのホルモンを過剰に作り出すことがあり、その影響は深刻なものです。
しかし初期においてこれといった特徴的な症状があらわれず、発見されたときには進行してしまっていることが多いがんです。
少しでも体が通常の状態と違うと思われる時は、専門の医療機関を受診して下さい。