「閃輝暗点」の症状・原因はご存知ですか?【医師監修】
公開日:2025/03/02

パソコン・スマートフォン・書籍・新聞・教科書・ノート・参考書に目を通す。現代人にとって「物を見ること」は「情報化社会を生き抜くこと」そのものといえます。
それらに目と通して理解する一連の動作にとって重要と言える眼。異常があると「見えづらい」という症状に悩まされ、ストレスになります。
今回のコラムでは眼の症状である『閃輝暗点』という病気についてご紹介します。名前は聞きなれませんが、症状については思い当たる方もいらっしゃるでしょう。症状の緩和についても詳しく解説しておりますので、最後までご覧ください。
※この記事はMedical DOCにて『「閃輝暗点」を発症すると現れる目の症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
郷 正憲(徳島赤十字病院)
プロフィールをもっと見る
徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。
閃輝暗点の症状と原因
閃輝暗点とはどんな病気ですか?
閃輝暗点は「せんきあんてん」と読みます。眼に症状が現れる、視覚に関する病気の一つです。視野の中に稲妻のような光が現れ、10~20分ほどの間視界が遮られます。遅くとも1時間以内には回復します。
偏頭痛血管の拡張や破裂によって引き起こされることが多く、視力低下や暗視を引き起こすことがあります。ですが、閃輝暗点は適切な治療を受けることで改善することができます。
偏頭痛血管の拡張や破裂によって引き起こされることが多く、視力低下や暗視を引き起こすことがあります。ですが、閃輝暗点は適切な治療を受けることで改善することができます。
閃輝暗点の症状を教えてください。
閃輝暗点の症状の特徴は、急激に視力が低下する・視界に暗い斑点やギザギザした光のすじが現れるなどがあります。視界に暗い斑点や光のすじが現れることで、視界の減少にも注意が必要です。
この症状は、突発性のことが多いのですが、まれにゆっくり進行します。症状によっては、眼痛・頭痛・吐き気・嘔吐・めまいなどを生じてしまうため、早い段階で医師の診察を受けることが重要です。
この症状は、突発性のことが多いのですが、まれにゆっくり進行します。症状によっては、眼痛・頭痛・吐き気・嘔吐・めまいなどを生じてしまうため、早い段階で医師の診察を受けることが重要です。
閃輝暗点が起こる原因とは何でしょうか?
目の病気なのですが、実は目が原因で発症するわけではありません。主に中枢性静脈炎・多発性硬化症・糖尿病性脈絡膜症などの病気によって併発するものであり、まれに遺伝が原因で発症することもあります。
頭部や首の痛み・めまい・吐き気・嘔吐などの症状と同時に視力低下や視野の減少が現れた場合は、中枢性静脈炎が考えられます。一方で多発性硬化症の症状は、脳や脊髄に障害をもたらすものです。そのため筋肉が弱る・感覚異常・めまい・吐き気・嘔吐などの症状を引き起こします。
糖尿病性脈絡膜症は、糖尿病の患者の多くに発症が見られます。視力低下・視野の減少が起きることがあるのです。家族に同じ症状が見受けられる場合は、遺伝性の閃輝暗点といってよいでしょう。
頭部や首の痛み・めまい・吐き気・嘔吐などの症状と同時に視力低下や視野の減少が現れた場合は、中枢性静脈炎が考えられます。一方で多発性硬化症の症状は、脳や脊髄に障害をもたらすものです。そのため筋肉が弱る・感覚異常・めまい・吐き気・嘔吐などの症状を引き起こします。
糖尿病性脈絡膜症は、糖尿病の患者の多くに発症が見られます。視力低下・視野の減少が起きることがあるのです。家族に同じ症状が見受けられる場合は、遺伝性の閃輝暗点といってよいでしょう。
片頭痛の原因にもなると伺いました。
閃輝暗点は片頭痛の前駆症状としても有名で、脳への血流が原因で閃輝暗点を引き起こした場合、症状が治まると片頭痛を発症します。
中枢性静脈炎であれば、頭部・首に痛みを感じます。他にもめまい・吐き気・嘔吐などの症状を引き起こすため、注意が必要です。多発性硬化症・糖尿病性脈絡膜症もまた、頭部や眼に障害をもたらします。結果的に片頭痛を引き起こすため、注意してください。
なお、閃輝暗点が原因で視力低下に繋がった症例は、現段階では確認されていません。
中枢性静脈炎であれば、頭部・首に痛みを感じます。他にもめまい・吐き気・嘔吐などの症状を引き起こすため、注意が必要です。多発性硬化症・糖尿病性脈絡膜症もまた、頭部や眼に障害をもたらします。結果的に片頭痛を引き起こすため、注意してください。
なお、閃輝暗点が原因で視力低下に繋がった症例は、現段階では確認されていません。
編集部まとめ
閃輝暗点は、視網膜に生じる疾患です。あくまでも原因の一つですが、視網膜中央にある黄斑部が可塑的に発達しなかったことが原因で発症します。
診断方法は、視力検査・オフィス内検査・画像診断の3つの方法があります。
治療法は様々です。眼鏡やコンタクトレンズ・視力訓練・画像処理技術・視力補助器・手術があります。これらは完全には治療できないため、症状の進行を遅らせることと、改善させることが重要です。
それには早期発見と早期治療が不可欠となります。閃輝暗点に限ったことではありませんが、治療は早期に開始することで、より大きな効果が期待できるのです。ぜひ、生活の質を改善させましょう。
参考文献