「肺線維症」は完治するの?余命や日常生活の注意点も解説!【医師監修】
肺線維症は、難病とされる病気です。肺が線維化することで酸素の取り込みが難しくなり、呼吸困難などの症状が現れます。
慢性経過の疾患ですが、治療に取り組むことで進行を抑制したり、急激な悪化を防止したりすることが可能です。
本記事では、この病気の特徴に触れながら、行われる治療方法などを紹介します。
病気の治療には、その病気をよく知ることが大切です。必要な知識を身につけて、病状の進行抑制や症状の軽快に役立ててください。
※この記事はMedical DOCにて『「肺線維症」を発症すると現れる症状・発症しやすい人の特徴はご存知ですか?』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。
監修医師:
郷 正憲(徳島赤十字病院)
目次 -INDEX-
肺線維症の予後
肺線維症は完治するのでしょうか?
そのため、行われる治療は病気の進行を抑えるものや、急性増悪を防ぐものになります。
しかし、治療の効果で病状が安定し、症状が軽くなることも期待できます。治療には積極的に取り組み、症状の回復を目指しましょう。
肺線維症と診断された場合、余命はどのくらいでしょうか?
しかし、病気の進行は人によって様々であるため、一概にはいえません。進行がゆるやかで軽症の場合もあれば、急性増悪により急激に進行する場合もあります。
また、治療には進行抑制や急性増悪の防止の効果があるため、余命の延長が期待できます。
家族はどのようなケアをすれば良いでしょうか?
急性増悪を防ぐには、感染症の予防が欠かせません。
家庭内に風邪や感染症をもちこまないように、家族の方も手洗いうがいなどの感染症対策を積極的に行ってください。
また、患者さんの精神的なケアも重要です。病気と診断されると、多くの不安を感じるでしょう。
その不安を可能な限り取り除いてあげてください。病状を正しく理解し、寄り添うことが大切です。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
そのため、申請を行うと医療費の補助が受けられる可能性があります。
助成が受けられるかどうかは病状の具合によって変わるため、担当医に相談してから申請を行いましょう。
この病気は完治が難しいですが、治療によって症状が軽快することも望めます。医療費助成などのサービスをうまく利用して、治療を積極的に行ってください。
編集部まとめ
肺線維症は肺胞の壁が線維化し、酸素の取り込みと二酸化炭素の排出が困難になる病気です。
初期の段階では自覚症状がほとんどなく、進行するにつれて呼吸困難などの症状が現れます。しかし、場合によっては急性増悪が生じ、病状が急激に進行することもあります。
主に行われる治療法は薬物療法です。主に症状の進行を抑える薬が処方されます。薬を服用しても、線維化した肺が元に戻ることはありません。
また、日常生活の見直しで進行を抑えることも可能です。禁煙を行い、急性増悪の原因となる風邪などを徹底的に予防しましょう。
完治の難しい病気ですが、適切な治療を施せば症状が軽快する可能性もあります。担当医や家族のサポートを受けながら、治療に取り組んでいってください。
参考文献