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”目やにが増える”のは「涙嚢炎」のサイン?なりやすい人も医師が解説!

 公開日:2026/01/23
”目やにが増える”のは「涙嚢炎」のサイン?なりやすい人も医師が解説!

目の病気の1つに涙嚢炎(るいのうえん)という病気があることをご存じでしょうか。新生児、もしくは高齢者に多くみられる疾患です。

涙嚢とは目から流れてきた涙が通る器官で、袋状になっています。その器官に菌が入り込むことで炎症が起きます。

涙嚢炎を含む目の病気は見えづらさが出てくるだけでなく、見た目も悪いため早急に治療したいと思うことも多いでしょう。

今回は涙嚢炎の症状・原因・なりやすい人などについて解説します。大切な目を守るためにも知っておくと良いでしょう。

※この記事はメディカルドックにて『「涙嚢炎」を発症すると現れる症状・原因・発症しやすい人の特徴はご存知ですか?』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

郷 正憲

監修医師
郷 正憲(徳島赤十字病院)

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徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。

涙嚢炎とは

鼻根を押さえる女性

涙嚢炎はどのような病気でしょうか?

涙嚢炎は涙嚢という小さい袋のような器官の中で涙と一緒に入り込んだ菌が増えることで涙嚢を含む周辺に炎症が起きる病気です。通常、流れ出していれば涙が涙嚢に溜まることはありません。
しかし、何らかの原因により涙の流れが悪くなり行き場を失った涙は涙嚢に溜まります。狭い空間に細菌の付いた涙が長時間溜まっていることで増殖し、結果的に炎症が起きてしまうのです。
涙嚢炎を引き起こす原因菌は様々で、主な菌としてブドウ球菌・肺炎球菌・レンサ球菌・緑膿菌・真菌などです。どの菌も身近に存在する菌になります。

症状を教えてください。

涙嚢炎には慢性と急性があり、症状が強く表れやすいのは急性です。主な症状は下記のとおりです。

  • 目やにが増える
  • 涙が多くなる
  • 目頭周辺の皮膚が赤くなる
  • 腫れ
  • 強い痛み

急性の場合、赤み・腫れが頬のあたりまで広がるとともに痛みも増します。個人差はありますが、あまりの痛さに夜起きることもあるでしょう。また、涙嚢がある部分を押すと膿が出る場合もあるでしょう。押して膿が出れば良いですが、炎症が酷すぎると涙小管まで影響を及ぼします。涙小管というのは涙嚢の近くにある管で、目から鼻につながっている細い管です。
目はもともとうるおいを保つために少量の涙が常に分泌されていますが、余剰分を鼻に流すことで目から涙が流れ続けないようにしています。この涙小管に炎症が至ることで涙小管が狭小化し、涙が流れなくなってしまう結果、目から涙が止まらなくなってしまうこともあるのです。
慢性の場合は膿が溜まる程度です。なお、急性涙嚢炎は慢性涙嚢炎が急激に悪化して起こります。そのため、悪化させないためにも早期治療が不可欠です。この他に、涙嚢から出てきた膿により結膜炎を合併する場合もあります。
涙が増えただけでは病気が隠れていることに気付きにくいでしょう。しかし、涙が増えた・目やにが増えたはサインになっているため、見逃さないようにしましょう。

原因を教えてください。

涙小管が狭くなることで涙嚢炎が起きます。涙小管が塞がるのは、先天性のもの後天性のものでわかれます。先天性は生まれつきのものであり、新生児の時に涙小管に膜のようなものがなくならずそのまま残ることで涙小管が狭くなるのです。
先天性の場合は成長とともになくなるケースが多いため、自然となくなるケースがほとんどです。しかし、後天性は加齢・繰り返す鼻炎や蓄膿症・結膜炎などが原因で涙小管が狭くなると考えられています。
この他に、鼻腔の炎症・耳鼻科系の手術・外傷などによっても涙小管が狭くなってしまうのです。後天性の多くは他から派生して起きているため、防ぐためにも早めに受診すると良いでしょう。

どのような人がなりやすいのでしょうか?

年齢を問わず罹患する可能性がある病気ではあります。その中でも、新生児や高齢者に多くみられる傾向です。理由は前述のとおり、先天性もしくは後天性にて鼻涙管が狭くなることが関係しています。
先天性の場合は成長につれてなくなることが多いため、無理に治療をするよりかは経過観察すると良いでしょう。それでも改善せず変わらず起こる場合は治療が必要になるでしょう。

編集部まとめ

鏡を見る女性
新生児や高齢者に多くみられる涙嚢炎について解説しました。急性は慢性に比べると症状も強く出る傾向にあるため、辛いものがあるでしょう。

一度罹患すると、何かの拍子で再発する可能性があります。

しかし、涙嚢炎は根治する方法もあるため、まずは症状が悪化しないためにも目に異変を感じたら速やかに受診するようにしましょう。

この記事の監修医師

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