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「あせもの3つの種類」にはどんな違いがある?症状と原因を医師が解説!

 公開日:2026/01/05
「あせもの3つの種類」にはどんな違いがある?症状と原因を医師が解説!

あせもは(汗疹)は、多量の汗をかくことで皮膚に水泡や痒みといった症状が現れる病気です。子どもがよくかかるイメージがありますが、大人でもかかることがあります。

発症すると痒みに悩まされるあせもですが、自分でできる方法で治療・予防をすることが可能です。

本記事では、あせもの症状などの基本情報を紹介しています。

※この記事はメディカルドックにて『「あせも(汗疹)」の症状・原因・対処法はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

郷 正憲

監修医師
郷 正憲(徳島赤十字病院)

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徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。

あせも(汗疹)の症状と原因

女性の腕

あせも(汗疹)はどのような病気でしょうか?

あせもは、汗疹(かんしん)とも呼ばれる病気です。汗を大量にかくことで皮膚に生じる水泡や炎症のことをいいます。汗によって発症することから、夏にかかる人の多いことが特徴です。しかし、近年では寒い時期でも暖かい場所にいることが多いため、冬に発症する人も少なくありません。
身体のあらゆる部位で発症しますが、汗がたまりやすい部位でよくみられるでしょう。特に多いのは脇の下・肘の内側・膝の裏側です。首筋や背中などに発症する場合もあります。

どのような症状がみられますか?

汗を大量にかいた部位に水泡や炎症が生じます。多くの場合、ヒリヒリ・チクチクとした痛痒さを感じるでしょう。
一方で、痒みなどは全くなく、小さな白い水泡ができるだけといった症状もあります。みられることはほとんどありませんが、広範囲になだらかな盛り上がりが生じることもあります。

あせも(汗疹)にも種類があると聞きましたが…。

あせもには3つの種類があります。一般的にあせもとして知られているのは「紅色汗疹」という種類です。紅色汗疹にかかると、皮膚に数ミリ程度の赤い水泡がブツブツと生じます。症状は水泡だけでなく、強い痛痒さも伴うことが特徴です。痒みがあることから、搔きむしりによって湿疹になることもあります。また、二次感染でとびひなどが併発する可能性もあるため、注意が必要です。
「水晶様汗疹」という種類もあります。このあせもでは1~2ミリ程度の白っぽい水泡が生じます。赤みや痒みといった症状はみられず、適切に放置しておけば数日で自然に治ることが特徴です。
紅色汗疹を繰り返し発症すると、「深在性汗疹」というあせもを発症する可能性があります。この種類では、皮膚がなだらかに盛り上がる症状がみられます。盛り上がりは広範囲に及ぶため、敷石のようにみえることが特徴です。
この状態になると汗が排出できず、体温調節が難しくなることから、熱中症になるリスクが高まります。ただし、この種類は熱帯の地域などで発症する場合が多いため、日本ではほとんど発症することはありません。

原因を教えてください。

あせもが発症する原因は、汗管の詰まりです。汗管は汗を体外に排出するための器官で、エクリン汗腺でつくられた汗が皮膚に出るための通り道となっています。しかし、外気温の上昇などで汗が大量につくられると、排出し切れずに詰まりを起こしてしまいます。
この詰まりが、水泡や炎症の原因です。あせもの種類の違いは、汗管の詰まりが起きる箇所の違いによるものです。紅色汗疹は表皮内、水晶様汗疹は角層内、深在性汗疹は真皮内で詰まることによって発症します。

なりやすい人の特徴を教えてください。

あせもは赤ちゃんや子どもがかかりやすい病気になります。汗管の数は大人と子どもでほとんど同じですが、子どもは身体が小さく汗管が密集しているため汗をかきやすいです。それゆえに汗がたまりやすく、汗管が詰まりを起こしてしまいます。
赤ちゃんはオムツの中や背中に症状が現れやすいでしょう。しかし、あせもは大人でも発症する病気です。夏の時期の猛暑だけでなく、発熱や日焼けが発症の要因となる場合もあるため注意しましょう。

編集部まとめ

タオルを使う若い女性
あせもは多量の汗をかくことで発症する病気です。汗が汗管に詰まることで炎症や水泡が生じます。

主な症状は皮膚に生じる水泡と痒みです。多くの場合は赤みのある水泡とヒリヒリとした痛痒さが現れます。

予防には肌を清潔にすることが欠かせません。汗をかいたら拭き取り、通気性・吸湿性の高い衣類や寝具を使用してこまめに取り換えましょう。

これらの方法はあせもの治療にも効果的です。清潔を心がけつつ患部を掻かないように注意し、自然治癒を目指しましょう。

ただし、悪化や二次感染によって自然治癒では完治が難しくなることもあります。症状の改善がみられなければ皮膚科を受診し、完治のための治療を受けるようにしましょう。

この記事の監修医師

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