「亜鉛が不足」すると現れる「爪の5つの症状」はご存知ですか?【医師監修】
公開日:2025/12/02

爪に横線が入ったり、白い部分ができたりといった爪の異変が起きることがあります。 ご自身の爪にもこれらの症状が表れて、不思議に思ったことがある方も多いのではないでしょうか。 実は爪の症状には亜鉛が大きく関係しており、亜鉛不足になると爪に横線が入ったり白い部分ができたりします。 軽度な症状にも感じますが、亜鉛不足が重症化すると危険なケースもあるため注意が必要です。 そこで本記事では、亜鉛不足による爪の症状・原因について詳しく解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「亜鉛不足による爪」の症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)
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名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。
目次 -INDEX-
亜鉛不足による爪の症状・原因
亜鉛不足による爪の症状にはどのようなものがありますか?
亜鉛不足による爪の症状には、次のようなものが代表的です。
爪がかけやすくもろい理由は、亜鉛が足りておらず、小さな衝撃でも簡単に割れやすくなってしまっているためです。爪に横線が入る症状もよくみられる症状です。この線はボー線と呼ばれるもので、亜鉛不足による影響が全身に及んでいる可能性が高いことを表します。
しかし、ボー線が現れたからといって必ずしも亜鉛不足と断定できるわけではありません。鉄欠乏やレイノー病といった一部の病気でも現れる可能性があります。
また、爪が縦に割れる症状も現れることがあります。これは爪甲縦裂症といい、亜鉛不足だけでなく除光液・爪の乾癬(かんせん)・扁平苔癬(へんぺいたいせん)なども代表的な原因です。爪の周囲が炎症を起こすこともあります。通常、爪には甘皮があり、爪を保護する役割や細菌などの異物の侵入を防いでいます。
しかし、亜鉛が不足すると甘皮が正常に作られません。そのため、爪の周囲に炎症が起きてしまいます。さらに、爪に白い部分ができる症状がみられることもあります。これは爪甲白斑と呼ばれるもので、ほとんどの場合マニキュアなどの刺激や水虫の感染などによって起こる症状です。しかし、稀に亜鉛・鉄・ビタミンなどの不足によっても発症します。
- 爪がかけやすくもろい
- 爪に横線が入る
- 爪が縦に割れる
- 爪の周囲が炎症を起こす
- 爪に白い部分ができる
爪がかけやすくもろい理由は、亜鉛が足りておらず、小さな衝撃でも簡単に割れやすくなってしまっているためです。爪に横線が入る症状もよくみられる症状です。この線はボー線と呼ばれるもので、亜鉛不足による影響が全身に及んでいる可能性が高いことを表します。
しかし、ボー線が現れたからといって必ずしも亜鉛不足と断定できるわけではありません。鉄欠乏やレイノー病といった一部の病気でも現れる可能性があります。
また、爪が縦に割れる症状も現れることがあります。これは爪甲縦裂症といい、亜鉛不足だけでなく除光液・爪の乾癬(かんせん)・扁平苔癬(へんぺいたいせん)なども代表的な原因です。爪の周囲が炎症を起こすこともあります。通常、爪には甘皮があり、爪を保護する役割や細菌などの異物の侵入を防いでいます。
しかし、亜鉛が不足すると甘皮が正常に作られません。そのため、爪の周囲に炎症が起きてしまいます。さらに、爪に白い部分ができる症状がみられることもあります。これは爪甲白斑と呼ばれるもので、ほとんどの場合マニキュアなどの刺激や水虫の感染などによって起こる症状です。しかし、稀に亜鉛・鉄・ビタミンなどの不足によっても発症します。
亜鉛不足による爪の症状の原因を教えてください。
亜鉛不足による爪の症状の原因は、主に次のようなものが考えられます。
亜鉛の摂取不足だけでなく、これらの亜鉛の吸収を阻害するものが含まれる食事をしている方は、亜鉛不足を招き爪に症状が現れます。また、アルコールも大きな原因のひとつです。アルコールの分解に関わる酵素は、亜鉛を材料としています。
つまり、アルコールの摂取量が多くなると使用量も増えるため、尿として出てしまうため体内に不足しています。過度なダイエットも、不足を招く大きな原因です。摂取される頻度が低下するため、爪に症状が現れてしまいます。
- 偏った食事
- アルコールの摂りすぎ
- 過度なダイエット
亜鉛の摂取不足だけでなく、これらの亜鉛の吸収を阻害するものが含まれる食事をしている方は、亜鉛不足を招き爪に症状が現れます。また、アルコールも大きな原因のひとつです。アルコールの分解に関わる酵素は、亜鉛を材料としています。
つまり、アルコールの摂取量が多くなると使用量も増えるため、尿として出てしまうため体内に不足しています。過度なダイエットも、不足を招く大きな原因です。摂取される頻度が低下するため、爪に症状が現れてしまいます。
亜鉛不足のサインを教えてください。
亜鉛不足のサインにはさまざまなものがあります。代表的なサインは次のようなものです。
通常、味蕾は細胞の生まれ変わりが活発に行われています。しかし、亜鉛不足が起こると新陳代謝が悪くなり、細胞の生まれ変わりが上手く行われず味を感じにくくなるのです。
風邪をひきやすくなる症状も代表的なサインに挙げられます。これは、亜鉛が免疫機能を保つ役割をしているためです。この栄養素が不足すると、免疫力の低下を起こして、風邪などにかかりやすくなります。また、傷が治りにくい症状もサインのひとつです。
亜鉛は新陳代謝をサポートする役割があるため、不足すると新陳代謝低下につながり、傷が治りにくくなります。疲れやすいといったサインも表れます。この栄養素が不足することで消化液の分泌が減るためです。消化液が減ると消化器官の働きが鈍くなり、食欲がなくなることでエネルギー不足を起こすため、疲れやすくなってしまいます。
また、髪の毛が抜けるサインは、亜鉛不足による頭皮の炎症が関係します。髪の毛にはこの栄養素が不可欠です。髪の毛には体内の亜鉛の約8%が存在しているため、不足すると頭皮環境を悪化させ、抜け毛を引き起こします。
- 味覚が感じにくい
- 風邪をひきやすい
- 傷が治りにくい
- 疲れやすい
- 髪の毛が抜ける
通常、味蕾は細胞の生まれ変わりが活発に行われています。しかし、亜鉛不足が起こると新陳代謝が悪くなり、細胞の生まれ変わりが上手く行われず味を感じにくくなるのです。
風邪をひきやすくなる症状も代表的なサインに挙げられます。これは、亜鉛が免疫機能を保つ役割をしているためです。この栄養素が不足すると、免疫力の低下を起こして、風邪などにかかりやすくなります。また、傷が治りにくい症状もサインのひとつです。
亜鉛は新陳代謝をサポートする役割があるため、不足すると新陳代謝低下につながり、傷が治りにくくなります。疲れやすいといったサインも表れます。この栄養素が不足することで消化液の分泌が減るためです。消化液が減ると消化器官の働きが鈍くなり、食欲がなくなることでエネルギー不足を起こすため、疲れやすくなってしまいます。
また、髪の毛が抜けるサインは、亜鉛不足による頭皮の炎症が関係します。髪の毛にはこの栄養素が不可欠です。髪の毛には体内の亜鉛の約8%が存在しているため、不足すると頭皮環境を悪化させ、抜け毛を引き起こします。
亜鉛不足による爪の症状の対処法を教えてください。
亜鉛不足による爪の症状の対処法としては、各症状に合わせて対処を行いながら、積極的な摂取が挙げられます。例えば爪甲縦裂症の場合、保湿剤やステロイド剤による対処法です。割れた爪を保護し、これ以上の悪化を防ぎます。
また、症状の度合いによっては内服薬を処方される場合もあります。また、爪の症状の原因は、先述したように亜鉛不足だけではありません。乾燥などによって悪化する可能性があるため、保湿クリームやオイルなどを塗布して爪の乾燥を防ぐことも大切です。
また、症状の度合いによっては内服薬を処方される場合もあります。また、爪の症状の原因は、先述したように亜鉛不足だけではありません。乾燥などによって悪化する可能性があるため、保湿クリームやオイルなどを塗布して爪の乾燥を防ぐことも大切です。
編集部まとめ
亜鉛不足による爪の症状はさまざまです。しかし、原因はほとんどが偏った食事や過度なダイエットなどにあり、防ぐことは不可能ではありません。
そのため、しっかりと症状や予防法を把握することが大切です。爪だけに限らず、この栄養素の不足で引き起こす可能性がある症状にも注意しましょう。
また、少しでも不足状態による症状ではないかと疑問を感じた場合には、重症化を防ぐためにも専門の医療機関を受診して治療を進めましょう。