「恥骨結合炎」はランニングの他に何のスポーツがなりやすい?要因と予防法を医師が解説!
公開日:2026/01/10

恥骨結合炎とは恥骨間円板という部分を酷使することにより炎症が起きてしまう病気です。主に恥骨結合部に痛みを感じることが多い病気といえます。
かつては婦人科や泌尿器科での手術後の合併症として発症することが多かったのですが、近頃では運動のしすぎによる発症が多くなってきています。
スポーツなど運動が原因となる一方でその他の原因によって発症してしまうこともあり、一概に運動だけが原因とはいえない病気です。
恥骨部や歩行時の痛みが気になる方は恥骨結合炎についていっしょに考えてみましょう。
※この記事はメディカルドックにて『「恥骨結合炎」について医師が解説!出産後や運動のしすぎには要注意!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
甲斐沼 孟(上場企業産業医)
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大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。
恥骨結合炎の発症について

恥骨結合炎はどのような人に多いですか?
繰り返しになってしまいますが、恥骨結合炎になる人はサッカー・ラグビー・アメリカンフットボール・ホッケー・中距離また長距離ランナーといったランニングやキックが多いスポーツの選手が該当します。トレーニングで反復運動による恥骨間円板部で負担がかかる場合などが大きく関係するからです。
また出産を経験した女性のうち、育児でお子さんを抱っこするというような恥骨部分に負担がかかる人にも恥骨結合炎になりやすい傾向があるといえます。またスポーツ選手でない人にもいえることですが、姿勢が悪いと恥骨に負担がかかり恥骨結合炎になる可能性があるでしょう。
また出産を経験した女性のうち、育児でお子さんを抱っこするというような恥骨部分に負担がかかる人にも恥骨結合炎になりやすい傾向があるといえます。またスポーツ選手でない人にもいえることですが、姿勢が悪いと恥骨に負担がかかり恥骨結合炎になる可能性があるでしょう。
恥骨結合炎の予防はできますか?
スポーツ選手の場合であれば、予防トレーニングや予防運動などを練習メニューに取り入れることで恥骨結合炎の発症を防ぐことができるでしょう。また一般的な予防方法としても日常生活上で注意することにより効果があります。
その第一としてあげるのは普段の姿勢を見直すことです。恥骨は上半身の荷重がかかりやすい部位です。前傾姿勢をとっていたり左右どちらかに傾いた姿勢をとっていたりすると、荷重が一部にかかってしまい痛みを引き起こす原因になる可能性があります。そこで恥骨に負担をかけない姿勢を心がけるようにすると恥骨結合炎を防ぐことにつながるでしょう。
どの様な姿勢を取ればよいかというと、背筋を伸ばし腰部はやや後屈させるという姿勢です。この際、体が左右のどちらかに傾くことがないように意識しましょう。また座位の時に足を組むと恥骨に負担をかけるため、足組みはなるべく控えてください。
特に女性に注意していただきたいのが、肥満に気をつけることとなります。女性の恥骨の位置は男性と比較して体重の影響を受けやすいためです。
その第一としてあげるのは普段の姿勢を見直すことです。恥骨は上半身の荷重がかかりやすい部位です。前傾姿勢をとっていたり左右どちらかに傾いた姿勢をとっていたりすると、荷重が一部にかかってしまい痛みを引き起こす原因になる可能性があります。そこで恥骨に負担をかけない姿勢を心がけるようにすると恥骨結合炎を防ぐことにつながるでしょう。
どの様な姿勢を取ればよいかというと、背筋を伸ばし腰部はやや後屈させるという姿勢です。この際、体が左右のどちらかに傾くことがないように意識しましょう。また座位の時に足を組むと恥骨に負担をかけるため、足組みはなるべく控えてください。
特に女性に注意していただきたいのが、肥満に気をつけることとなります。女性の恥骨の位置は男性と比較して体重の影響を受けやすいためです。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
恥骨結合炎はスポーツによる負担や姿勢による負担、出産による負担などによって発症する可能性が高くなります。一度発症してしまうと治癒するまでに時間がかかります。また完治したと思っても再発することもある、厄介な病気といえるかもしれません。
普段から偏った姿勢を取らないよう心がけ、恥骨結合炎を発症・再発させないよう気をつけて暮らしたいものです。スポーツ選手は下肢に無理な負担をかけず、予防運動などを取り入れてトレーニングしてください。
普段から偏った姿勢を取らないよう心がけ、恥骨結合炎を発症・再発させないよう気をつけて暮らしたいものです。スポーツ選手は下肢に無理な負担をかけず、予防運動などを取り入れてトレーニングしてください。
編集部まとめ

アスリートや女性に多く発症する恥骨結合炎は、体に負担がかかった場合に発症してしまう可能性が高くなります。
それを踏まえると過度のトレーニングや無理な姿勢を取らないように普段から注意したいものですが、トレーニングや物事に集中している時はつい忘れがちになってしまいます。
正しい姿勢を忘れてしまっても、痛みというものは忘れ難い記憶として残ります。もし恥骨部分や股関節などに痛みを感じたら整形外科で診察することは怠らないようにしましょう。