「恥骨結合炎の治療」で大事なことは何かご存じですか?再発の有無も医師が解説!
公開日:2026/01/09

恥骨結合炎とは恥骨間円板という部分を酷使することにより炎症が起きてしまう病気です。主に恥骨結合部に痛みを感じることが多い病気といえます。
かつては婦人科や泌尿器科での手術後の合併症として発症することが多かったのですが、近頃では運動のしすぎによる発症が多くなってきています。
スポーツなど運動が原因となる一方でその他の原因によって発症してしまうこともあり、一概に運動だけが原因とはいえない病気です。
恥骨部や歩行時の痛みが気になる方は恥骨結合炎についていっしょに考えてみましょう。
※この記事はメディカルドックにて『「恥骨結合炎」について医師が解説!出産後や運動のしすぎには要注意!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
甲斐沼 孟(上場企業産業医)
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大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。
目次 -INDEX-
恥骨結合炎の治療について

恥骨結合炎の治療方法について教えてください。
主にスポーツによる恥骨結合炎の治療で必要なことは、第一に安静にすることです。特に痛みの強い時、あるいは症状が出始めた急性期には何よりも安静にすることが求められます。そしてアイシングなどを積極的に施し、消炎処置を行うことで痛みを軽減させます。
痛みが軽減されてきたら太ももの内側、内転筋群にマッサージ・ストレッチ・電気治療などを施して柔軟性を高めることになるでしょう。治療については場合によって薬物療法や外科的療法を施すこともあります。
これらの治療に加え、運動によるリハビリテーションとして体幹トレーニングや股関節周囲筋の筋トレを行うことがあります。また痛みの軽減した程度を確認しながら有酸素運動や3割ほどのジョギングから行うリハビリテーションを始めることもあるでしょう。
痛みが軽減されてきたら太ももの内側、内転筋群にマッサージ・ストレッチ・電気治療などを施して柔軟性を高めることになるでしょう。治療については場合によって薬物療法や外科的療法を施すこともあります。
これらの治療に加え、運動によるリハビリテーションとして体幹トレーニングや股関節周囲筋の筋トレを行うことがあります。また痛みの軽減した程度を確認しながら有酸素運動や3割ほどのジョギングから行うリハビリテーションを始めることもあるでしょう。
恥骨結合炎の治療期間はどのくらいですか?
恥骨結合炎はランニングやキックなどがメインとなる活動性の高いスポーツ選手に多くみられる病気で、再発の可能性が高い病気ともいわれます。
発症してから治療に要する期間は個人差があるでしょうが、おおよそ1〜2ヶ月程度になることが多いでしょう。なお治療が終わったとしても前述のように再発の恐れがある病気なので、スポーツの活動を開始するまでは3週間程度の制限を必要とします。
治療が終わってからもリハビリテーションとして体幹トレーニングや有酸素運動、軽めのジョギングなどを行い、スポーツでの復帰に備えるようにしてください。
発症してから治療に要する期間は個人差があるでしょうが、おおよそ1〜2ヶ月程度になることが多いでしょう。なお治療が終わったとしても前述のように再発の恐れがある病気なので、スポーツの活動を開始するまでは3週間程度の制限を必要とします。
治療が終わってからもリハビリテーションとして体幹トレーニングや有酸素運動、軽めのジョギングなどを行い、スポーツでの復帰に備えるようにしてください。
恥骨結合炎は何科に行けばいいですか?
恥骨結合炎はスポーツなどの運動によって発症する病気なので整形外科による診察を受けてください。
稀に発症の可能性がある化膿性恥骨結合炎の場合、腹部に痛みを伴うことがあるので消化器科で診察を受けてしまうことがあるかもしれません。消化器科で診察した場合、臓器の炎症性疾患と誤診される可能性があります。腹部の痛みのほかに鼠蹊部の痛みやリンパ節の腫れはないか、できれば確認しておくことも必要かもしれません。
なお化膿性の恥骨結合炎も整形外科で診察を受けることにより、適切な診察と治療が施されます。また女性の恥骨結合炎の場合も整形外科で診察を受けましょう。
恥骨結合部の痛みゆえに他の病気の恐れもありますが、婦人科で診察を受け恥骨結合炎と診断された場合は医師と相談して整形外科の診察を受けるのもよいでしょう。
稀に発症の可能性がある化膿性恥骨結合炎の場合、腹部に痛みを伴うことがあるので消化器科で診察を受けてしまうことがあるかもしれません。消化器科で診察した場合、臓器の炎症性疾患と誤診される可能性があります。腹部の痛みのほかに鼠蹊部の痛みやリンパ節の腫れはないか、できれば確認しておくことも必要かもしれません。
なお化膿性の恥骨結合炎も整形外科で診察を受けることにより、適切な診察と治療が施されます。また女性の恥骨結合炎の場合も整形外科で診察を受けましょう。
恥骨結合部の痛みゆえに他の病気の恐れもありますが、婦人科で診察を受け恥骨結合炎と診断された場合は医師と相談して整形外科の診察を受けるのもよいでしょう。
恥骨結合炎は完治しますか?
治療及びリハビリテーションを行うことによって治癒できたとしても、場合によっては再発の恐れがあるのが恥骨結合炎という病気です。特にスポーツの中でもサッカー・ラグビー・長距離走といった種目の選手であるなら、以前と同じような練習方法では再発の可能性が高くなるかもしれません。
もし再発もせず完全に克服を目指すのであれば、恥骨結合炎にならないための予防を行う必要があるでしょう。予防については後に述べますので、そちらを参考にしてみてください。
もし再発もせず完全に克服を目指すのであれば、恥骨結合炎にならないための予防を行う必要があるでしょう。予防については後に述べますので、そちらを参考にしてみてください。
編集部まとめ

アスリートや女性に多く発症する恥骨結合炎は、体に負担がかかった場合に発症してしまう可能性が高くなります。
それを踏まえると過度のトレーニングや無理な姿勢を取らないように普段から注意したいものですが、トレーニングや物事に集中している時はつい忘れがちになってしまいます。
正しい姿勢を忘れてしまっても、痛みというものは忘れ難い記憶として残ります。もし恥骨部分や股関節などに痛みを感じたら整形外科で診察することは怠らないようにしましょう。