「高血圧」に初期症状はあるの?診断基準や治療法も解説!【医師監修】
公開日:2025/03/15

4000万人以上の日本人が治療をしているといわれている「高血圧症」について解説します。
高血圧症は、塩分の摂りすぎ・肥満・喫煙などの生活習慣が原因となって引き起こされる「生活習慣病」のひとつです。
自覚できる症状がないため気付かないうちに動脈硬化が進み、脳血管障害などのリスクが高くなってしまうこともあります。
放置すれば命の危険にも繋がる危険な病気ですので、早期発見・早期治療を心がけることが大切です。

監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
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1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。
※この記事はMedical DOCにて『「高血圧(高血圧症)」の基準・症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。
目次 -INDEX-
高血圧(高血圧症)の診断と治療
初期症状はどのようなものがありますか?
くり返しになりますが、高血圧症に特徴的な初期症状はありません。塩分の摂りすぎ・過度な飲酒・ストレス・喫煙などの生活習慣に心当たりがある人は、病院で健康診断を受けることをおすすめします。
その他にも、自宅で毎日血圧測定を行うことが病気の早期発見に繋がります。
その他にも、自宅で毎日血圧測定を行うことが病気の早期発見に繋がります。
さまざまな病気を引き起こすと聞きましたが…。
全身に血液を送る血管の一部が詰まったり破れたりすることで、さまざまな合併症を引き起こす危険があります。最も代表的なのは脳梗塞や脳出血といった脳血管障害です。ダメージを受けた部位や重症度により、身体に麻痺が出たり意識障害が起こったりすることもあります。
その他にも、心臓の筋肉に血液を供給する血管が狭くなることで酸素供給が阻害され、胸の痛みや息苦しさを感じる狭心症が挙げられます。狭心症は、進行すると突然死の原因ともなる心筋梗塞に移行しやすい恐ろしい病気です。
どちらにしても最悪の場合は命に関わる危険が考えられるため、高血圧の治療は早めに始める必要があります。
その他にも、心臓の筋肉に血液を供給する血管が狭くなることで酸素供給が阻害され、胸の痛みや息苦しさを感じる狭心症が挙げられます。狭心症は、進行すると突然死の原因ともなる心筋梗塞に移行しやすい恐ろしい病気です。
どちらにしても最悪の場合は命に関わる危険が考えられるため、高血圧の治療は早めに始める必要があります。
診断基準を教えてください。
高血圧症の診断基準は、収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上です。どちらか一方だけが基準値以上で診断される人もいれば、どちらも基準値を上回る人もいます。
また、高血圧症は血圧の数値によってⅠ度~Ⅲ度の3段階に分類されます。診察室血圧と家庭血圧では基準値が異なりますのでご注意ください。
また、高血圧症は血圧の数値によってⅠ度~Ⅲ度の3段階に分類されます。診察室血圧と家庭血圧では基準値が異なりますのでご注意ください。
- Ⅰ度高血圧
診察室血圧(mmHg):収縮期血圧140-159かつ/または拡張期血圧90-99
家庭血圧(mmHg):収縮期血圧135-144かつ/または拡張期血圧85-89 - Ⅱ度高血圧
診察室血圧(mmHg):収縮期血圧160-179かつ/または拡張期血圧100-109
家庭血圧(mmHg):収縮期血圧145-159かつ/または拡張期血圧90-99 - Ⅲ度高血圧
診察室血圧(mmHg):収縮期血圧180以上かつ/または拡張期血圧110以上
家庭血圧(mmHg):収縮期血圧160以上かつ/または拡張期血圧100以上
治療方法はどのようなものがありますか?
高血圧症は生活習慣病ですので、まずは生活習慣を改善することが第一です。食生活の改善・適度な運動・禁煙などを行い、血圧を下げていきます。
また、ストレスも高血圧の原因となります。そのため、適度なストレス発散や積極的に休息を行うことが重要です。
生活習慣の改善をしても血圧が高い場合には、血圧を下げるためのお薬を内服します。
また、ストレスも高血圧の原因となります。そのため、適度なストレス発散や積極的に休息を行うことが重要です。
生活習慣の改善をしても血圧が高い場合には、血圧を下げるためのお薬を内服します。
高血圧(高血圧症)の薬について教えてください。
高血圧症の治療に用いられるのは「降圧薬」というお薬です。このお薬には血圧を下げる効果があります。
現在はカルシウム拮抗薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬、利尿薬、直接的レニン阻害薬、α遮断薬、β遮断薬、αβ遮断薬など様々な降圧剤がありますが、患者さんそれぞれの基礎疾患・合併症の有無や身体の状態などに合わせてお薬を処方します。また最近はこれら薬剤の配合錠ですぐれた降圧効果がある薬剤の使用が可能となっています。
またご高齢な方などでは一度に血圧を下げるのではなく、徐々に血圧が下がるように行っていくことがあります。初めのうちはなかなか数値が変わらないと感じることもあるでしょう。しかし、効果が出ないからといって自分の判断でお薬を中止することは避けるようにしてください。薬物治療と生活習慣の改善により、徐々に血圧が正常値まで下がっていきます。
現在はカルシウム拮抗薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬、利尿薬、直接的レニン阻害薬、α遮断薬、β遮断薬、αβ遮断薬など様々な降圧剤がありますが、患者さんそれぞれの基礎疾患・合併症の有無や身体の状態などに合わせてお薬を処方します。また最近はこれら薬剤の配合錠ですぐれた降圧効果がある薬剤の使用が可能となっています。
またご高齢な方などでは一度に血圧を下げるのではなく、徐々に血圧が下がるように行っていくことがあります。初めのうちはなかなか数値が変わらないと感じることもあるでしょう。しかし、効果が出ないからといって自分の判断でお薬を中止することは避けるようにしてください。薬物治療と生活習慣の改善により、徐々に血圧が正常値まで下がっていきます。
編集部まとめ
自覚症状がないことからサイレントキラーとも呼ばれている高血圧症についての質問にお答えしました。
高血圧症は、遺伝に加え日々の生活習慣が原因となり引き起こされる生活習慣病のひとつです。
塩分の過剰摂取・運動不足・過度な飲酒などに心当たりがある人は、早めに病院で検査を受けるのがおすすめです。
また、その他に過度なストレスが原因となることもあります。できるだけこまめにストレスを発散し、身体への負担を減らすように心がけましょう。
参考文献