「高血圧」の基準値や症状・原因はご存知ですか?【医師監修】
公開日:2025/02/27

4000万人以上の日本人が治療をしているといわれている「高血圧症」について解説します。
高血圧症は、塩分の摂りすぎ・肥満・喫煙などの生活習慣が原因となって引き起こされる「生活習慣病」のひとつです。
自覚できる症状がないため気付かないうちに動脈硬化が進み、脳血管障害などのリスクが高くなってしまうこともあります。
今回は、高血圧の特徴や原因、遺伝するかなどについて解説をします。
※この記事はMedical DOCにて『「高血圧(高血圧症)」の基準・症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
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1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。
目次 -INDEX-
高血圧(高血圧症)とは?
高血圧(高血圧症)とはどのような病気でしょうか?
高血圧症とは、その名のとおり血圧が高くなる病気のことです。血圧は基本的に運動や入浴などにより、上がったり下がったりをくり返します。
しかし、高血圧症では血圧が常に高い状態となります。この状態が続くことで動脈硬化が進み、将来的な脳卒中のリスクへと繋がることもある、注意が必要な病気です。
塩分の摂りすぎ・肥満・喫煙・飲酒・ストレスなどの生活習慣が原因となります。味の濃い物が好きな人や運動不足の人は特に注意が必要です。基本的に自覚できる症状はないため、定期的な健康診断が早期発見に繋がります。
しかし、高血圧症では血圧が常に高い状態となります。この状態が続くことで動脈硬化が進み、将来的な脳卒中のリスクへと繋がることもある、注意が必要な病気です。
塩分の摂りすぎ・肥満・喫煙・飲酒・ストレスなどの生活習慣が原因となります。味の濃い物が好きな人や運動不足の人は特に注意が必要です。基本的に自覚できる症状はないため、定期的な健康診断が早期発見に繋がります。
高血圧(高血圧症)の基準を教えてください。
収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上の状態が日常的に続いている場合、高血圧症と診断されます。これは、どちらか一方の値だけが上回っている場合にも当てはまります。
血圧について「上」や「下」といういい方を耳にしたことがある人は多いでしょう。この「上」といわれているのが「収縮期血圧(最高血圧)」のことを指します。一方、「下」といわれているのが「拡張期血圧(最低血圧)」のことです。
まず、心臓がドキドキする様子をイメージしてみてください。心臓がドキドキして動くときには、小さくなったり大きくなったりをくり返していることがお分かりいただけるのではないでしょうか。心臓は小さくなる、つまりギュッと収縮するときに血液を送り出しています。そして血液を送り出していないときには拡張します。このように血管の中を血液が通るときに、通常よりも強い圧力がかかっているのが高血圧という状態です。
血圧について「上」や「下」といういい方を耳にしたことがある人は多いでしょう。この「上」といわれているのが「収縮期血圧(最高血圧)」のことを指します。一方、「下」といわれているのが「拡張期血圧(最低血圧)」のことです。
まず、心臓がドキドキする様子をイメージしてみてください。心臓がドキドキして動くときには、小さくなったり大きくなったりをくり返していることがお分かりいただけるのではないでしょうか。心臓は小さくなる、つまりギュッと収縮するときに血液を送り出しています。そして血液を送り出していないときには拡張します。このように血管の中を血液が通るときに、通常よりも強い圧力がかかっているのが高血圧という状態です。
どのような症状がみられますか?
高血圧症では、頭痛・めまい・肩こりなどの症状が起きると考えている人も少なくないでしょう。しかし、これらの症状は高血圧が原因で起きているとはいい切れません。そのため、高血圧では基本的に「自覚できるような症状は現れない」と考えてください。
自覚症状が現れないため、気付かないうちに動脈硬化が進み血管の弾力が失われていきます。血管の弾力が失われれば、血圧はさらに上昇し、脳の血管が詰まる「脳梗塞」や脳の血管が破れる「脳出血」を起こすこともあります。また、高血圧により心臓に負担がかかることで心肥大を起こし、心不全に繋がるリスクにも注意が必要です。
高血圧症は、自覚症状が現れないまま身体が危険な状態に陥ってしまうことから「サイレントキラー(静かな殺し屋)」とも呼ばれています。そのため、定期的な検査がとても重要です。
自覚症状が現れないため、気付かないうちに動脈硬化が進み血管の弾力が失われていきます。血管の弾力が失われれば、血圧はさらに上昇し、脳の血管が詰まる「脳梗塞」や脳の血管が破れる「脳出血」を起こすこともあります。また、高血圧により心臓に負担がかかることで心肥大を起こし、心不全に繋がるリスクにも注意が必要です。
高血圧症は、自覚症状が現れないまま身体が危険な状態に陥ってしまうことから「サイレントキラー(静かな殺し屋)」とも呼ばれています。そのため、定期的な検査がとても重要です。
原因は何でしょうか?
高血圧症には「本態性高血圧症」と「二次性高血圧症」の2種類があります。
高血圧症と診断される人のほとんどが本態性高血圧です。本態性血圧は原因が明らかではないもののことを指し、生活習慣や遺伝などが関係しているといわれています。いわゆる「生活習慣病」のひとつです。
以下は、本態性高血圧症の主な原因です。
高血圧症と診断される人のほとんどが本態性高血圧です。本態性血圧は原因が明らかではないもののことを指し、生活習慣や遺伝などが関係しているといわれています。いわゆる「生活習慣病」のひとつです。
以下は、本態性高血圧症の主な原因です。
- 塩分の多い食事
- 加齢
- 肥満
- 運動不足
- 睡眠不足
- ストレス
- 喫煙
- 過度な飲酒
- 遺伝
一方、二次性高血圧症とは、何らかの病気を患っていることが原因で高血圧を引き起こしている場合を指します。腎臓の疾患や内分泌異常などが原因となります。
遺伝するのでしょうか?
遺伝子は高血圧症を引き起こす原因のひとつです。また、高血圧症は生活習慣病ですので、家族と同じような食事や生活スタイルが影響することも考えられます。例えば、味の濃い食事・飲酒・喫煙などです。
編集部まとめ
自覚症状がないことからサイレントキラーとも呼ばれている高血圧症についての質問にお答えしました。
高血圧症は、遺伝に加え日々の生活習慣が原因となり引き起こされる生活習慣病のひとつです。
塩分の過剰摂取・運動不足・過度な飲酒などに心当たりがある人は、早めに病院で検査を受けるのがおすすめです。
また、その他に過度なストレスが原因となることもあります。できるだけこまめにストレスを発散し、身体への負担を減らすように心がけましょう。
参考文献