「寝違えた時にマッサージ」はしない方が良い?日常の注意点を医師が解説!
公開日:2025/11/23

朝起きたとき、首や肩に異常な痛みを感じたことはありませんか。これが寝違えで、首を動かすことも難しくなります。
今回はこの寝違えについて解説していきましょう。そもそも寝違えは病気といえるのでしょうか。寝違えの注意点と予防方法について紹介しています。
※この記事はメディカルドックにて『「寝違え」たときにしてはいけないことはご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
甲斐沼 孟(上場企業産業医)
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大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。
目次 -INDEX-
寝違えのときの注意点と予防方法

寝違えたときにしてはいけないことなど注意点を教えて下さい。
寝違えは誰でも経験したことのある疾病で、痛みが強いために何とか早く痛みを鎮めたいと強くマッサージを行ったり痛む首を動かしたりしがちです。
しかしそれは返って逆効果のことが多いのです。寝違えたときにしてはいけないことがいくつかあります。挙げてみましょう。
しかしそれは返って逆効果のことが多いのです。寝違えたときにしてはいけないことがいくつかあります。挙げてみましょう。
- 無理に痛む箇所を動かさない
- 痛む箇所を強く揉むなどしない
- 過度なストレッチなども行わない
- 寝違えの症状に合っていない湿布を使う
痛むからといって動かさないのはいけないと思い無理やりに動かそうとする人がいますが、却って痛みが強くなってしまうこともあります。同様に強いマッサージや過度なストレッチもよくありません。
マッサージやストレッチは軽く無理のないように行ってください。寝違えの症状によって湿布も選ぶ必要があるので湿布薬は処方されたものを使うようにしましょう。
よくマッサージが良いと聞くのですがしない方が良いのでしょうか?
血流が悪くて首や肩が痛い場合には、マッサージが有効なこともあります。ただ強くすると逆効果で痛みがひどくなることもあるのです。状態を見ながら弱めのマッサージを行うことが必要です。自己判断で行うのではなく医師に相談するなど充分に注意して行ってください。
痛みが強い場合、どのように対処したら良いですか?
寝違えで痛みが強い場合には、鎮痛剤を服用して痛みを抑えることも効果的です。しかし、痛みが強い場合寝違えではなく別の病気のことも考えられるので、整形外科を受診して診断を受けることも考えてください。
寝違えだからといって安易に考えないで、しっかりと対処することが大切です。とはいえ痛みが強い場合は少しでも早く何とかしたいものです。
筋肉の痙攣で症状が出ているなら、筋肉や筋膜に局所麻酔を注射する方法で症状が比較的早く改善することもあるので、受診時に相談してください。
寝違えだからといって安易に考えないで、しっかりと対処することが大切です。とはいえ痛みが強い場合は少しでも早く何とかしたいものです。
筋肉の痙攣で症状が出ているなら、筋肉や筋膜に局所麻酔を注射する方法で症状が比較的早く改善することもあるので、受診時に相談してください。
寝違えを予防する方法があれば知りたいです。
寝違えの予防の1つに体を柔軟に保つこと、そして就寝中の充分な寝返りができるということがあります。そのためには寝具やパジャマにも工夫が必要です。
ゆったりとしたパジャマ・体が沈み過ぎない寝具・寝返りをしやすい枕などを使用しましょう。そして就寝前に過度にアルコールを摂取したり、同じ姿勢で長時間仕事を行ったりしないことも予防につながります。
なぜなら飲み過ぎや疲れていることで寝返りも打てないほど寝入ってしまうことが寝違えの原因となることがあるからです。寝違えの原因になりそうなことをできるだけ排除することが、寝違えの予防となるのです。
ゆったりとしたパジャマ・体が沈み過ぎない寝具・寝返りをしやすい枕などを使用しましょう。そして就寝前に過度にアルコールを摂取したり、同じ姿勢で長時間仕事を行ったりしないことも予防につながります。
なぜなら飲み過ぎや疲れていることで寝返りも打てないほど寝入ってしまうことが寝違えの原因となることがあるからです。寝違えの原因になりそうなことをできるだけ排除することが、寝違えの予防となるのです。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
朝起きると、突然首から肩にかけて激しい痛みに襲われるのが寝違えです。首が動かせないほどの痛みは本当に辛いものです。
寝違えの原因はまだ明らかになっていませんが、とにかく無理に動かそうとせずに安静にしながら痛みが治まるのを待ちましょう。痛みが強くなる、長く続くという場合は他の病気が潜んでいる場合もあるので必ず整形外科を受診し診断を受けてください。
寝違えの原因はまだ明らかになっていませんが、とにかく無理に動かそうとせずに安静にしながら痛みが治まるのを待ちましょう。痛みが強くなる、長く続くという場合は他の病気が潜んでいる場合もあるので必ず整形外科を受診し診断を受けてください。
編集部まとめ

比較的多くの人が経験する寝違えについて解説しました。寝違えは痛みが激しいので少しでも早く痛みをやわらげたいと誰もが考えます。
その結果、自己判断から間違った対処をしてしまいかえって痛みを増長させることもあるのです。
痛みが強い場合や長引く場合には整形外科を受診して診断を受けるとともに、痛みをやわらげる方法なども相談しましょう。
痛みが治まったら寝違えを予防するためにも、就寝環境を快適にする工夫についても考えてみてください。
参考文献