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事故後の”イライラやめまい”は「むちうちの後遺症」?治療中の注意点も医師が解説!

 公開日:2026/01/07
事故後の”イライラやめまい”は「むちうちの後遺症」?治療中の注意点も医師が解説!

交通事故の後に現れる「むちうち」という症状を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

むちうちは追突事故や転倒の衝撃が引き金となり首に過度な負担が加わることによって発症します。専門的には「外傷性頚部症候群」と呼ばれている疾患です。

首の筋肉や靭帯が損傷することにより首や肩の痛みが現れ、ときには頭痛・吐き気・めまいなどの症状に悩まされることもあります。

むちうちの症状は多種多様ですので、治療中の注意点や後遺症などについて一緒に確認していきましょう。

※この記事はメディカルドックにて『「むちうち」には4種類のタイプがあるってご存知ですか?治療中の過ごし方も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

甲斐沼 孟

監修医師
甲斐沼 孟(上場企業産業医)

プロフィールをもっと見る
大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。

むちうちの治療中の過ごし方や注意点

首を痛めた男性

むちうちの治療中はどのように過ごしたら良いですか?

医師に指示された期間は患部を安静にして過ごしましょう。首や肩に負担のかかる激しい運動や長時間におよぶ作業は避けてください。そして温熱療法やマッサージなどのリハビリテーションは並行して進めていきます。
理学療法士指導のもと、積極的に行うようにしましょう。痛みや筋肉の緊張が強い場合や新たに症状が現れた場合は、我慢せずに相談するようにしてください。また、症状の回復には規則正しい生活も大切です。健康的な食事や睡眠を心がけ、適度にストレス発散を行いながら過ごしましょう。

治療中に注意することがあれば教えて下さい。

長い場合は3か月ほど痛みが続く場合がありますが、全く動かさずに過ごすことは逆に痛みを長引かせることになってしまいます。頚椎固定具を長期間つけ続けることは首の痛みや肩こりなどの原因にもなります。医師が指示した期間が終了すれば、過度な安静や活動制限を行う必要はありません。適度に運動するようにしましょう。

むちうちによる後遺症などはありますか?

損傷部位や程度によっては、麻痺・筋力の低下・しびれなどが後遺症として残ることがあります。また、イライラ・倦怠感・頭痛・めまいなどの自律神経症状が繰り返し現れることもあります。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

むちうちは「自動車の追突事故で起こるもの」というイメージを持っている人も多いでしょう。しかし、実際には野球・サッカー・スキー・スノーボードなどの一般的なスポーツでも起こることがあります。
首や肩に痛みが出る前に人とぶつかったり転倒したりといったことが思い当たるようであれば、外傷性頚部症候群である可能性も考えられます。痛みが軽いからといって放置してしまうと痛みが長引く原因になるので危険です。できるだけ早めに整形外科を受診しましょう。

編集部まとめ

女医
今回は自動車事故やスポーツによって引き起こされる「むちうち」について解説しました。
首や肩の痛みが日常的に続くのは、とてもつらいことです。

たとえ我慢できる痛みでも放置することは症状の長期化に繋がります。早期に受診することを心がけましょう。また、患部の安静を保つだけでなく、温めたりマッサージしたりすることも症状の緩和に役立ちます。

理学療法士とともにリハビリテーションを積極的に行っていきましょう。症状が長期化すると不安な気持ちも膨らむと思いますが、心配なことがあればひとりで抱え込まずに専門機関に相談してみてください。

この記事の監修医師

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