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「灼熱脚症候群」の症状・原因・発症しやすい人の特徴はご存知ですか?【医師監修】

 公開日:2025/02/27
灼熱脚症候群 症状と原因

灼熱脚症候群は、足に異常な熱を感じ、まれにしびれや痛みを伴う病気です。バーニングフィート症候群と呼ばれることもあります。

しかし、似た症状の病気はほかにもあるため、足に熱を感じたからといってすぐに灼熱脚症候群と判断するのは難しいです。

今回は、灼熱脚症候群の原因や特徴について解説をします。

※この記事はMedical DOCにて『「灼熱足症候群」の症状・原因・発症しやすい人の特徴はご存知ですか?』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

郷 正憲

監修医師
郷 正憲(徳島赤十字病院)

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徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。

灼熱脚症候群の症状と原因

素足

灼熱脚症候群はどのような病気ですか?

灼熱脚症候群は、足の中でも特に足首から先の末端部分に異常な熱を感じ、我慢できないほどの不快感を感じる病気です。足先がじんじんしたり、異常な熱を感じて動けなくなったりします。
主に夜間の就寝前に感じるケースが多いことがわかっています。特に睡眠時に悪化する患者が多く、十分な睡眠を確保できず寝不足に悩む方も多いといわれている病気です。

発症する原因を教えてください。

灼熱脚症候群が発症する原因は、いくつかの要因があると考えられています。
1つ目は、夏などの暑い時期における体温調整が起因するパターンです。気温が高い環境にいると、身体に熱がこもり、生理的に体温を調整しようとします。体温を下げるために手足部分から熱を放出しようとするのです。手足の毛細血管を拡張させることで、熱放射量を増やそうとします。その結果、手足に熱があると感じます。特に熱中症にかかった時に顕著に感じられるでしょう。
2つ目は、眠りにつく段階で熱を帯びるパターンです。人間は、就寝時には体温を下げ、日中は体温を上げるという生理機能をもっています。この為、就寝直前には急速に体温を下げる動きが発生するのです。手足の抹消血管から熱を急速に放出しようとするため、手足に熱が集中すると考えられています。
3つ目は、足先における血行不良の状態が起因すると考えられています。血行不良が起こる要因は様々あるでしょう。例えば、日中に長時間の立ち仕事を行っている方や、強度の高い運動を行っている方は、夕方頃に足全体が静脈うっ滞を起こし、むくむケースが多いです。むくみは血行不良の原因となり、ひいては灼熱脚症候群を引き起こす可能性があります。
また、ビタミンBが欠乏している場合や、糖尿病・甲状腺機能低下症など代謝系の病気を患っている場合も灼熱脚症候群が発症しやすいと考えられているのです。

どんな症状があるのでしょうか?

灼熱脚症候群は、足先などを中心に異常な熱を感じる病気です。特に夜の就寝前に発症するケースが多く、寝られないほどの高温を足先に感じてしまいます。また、同時にムズムズする感覚や足先がほてる感覚、しびれなど患者によって差があると考えられています。
夜の寝る前に発症しやすいため、寝不足を招いてしまうケースが多いです。寝不足により昼のだるさや倦怠感にも、同時に悩まされる方も多いでしょう。

夜間に起こりやすいと聞きましたが。

灼熱脚症候群は、夜間に発症するケースが多いと考えられています。就寝前に体内の熱放出が活発になる生理現象が要因となっているケースが多いことは前述のとおりです。
灼熱脚症候群の原因は様々あるものの、夜間の熱放散が起因している患者が多いと考えられています。しかし、人によっては夜間だけでなく日中にも経験する場合もあるでしょう。

灼熱脚症候群になりやすい人の特徴を教えてください。

足に疲労がたまりやすい方は、灼熱脚症候群になりやすいと考えられます。立ち仕事が多い方や足を使う運動を行っている方は、足に疲労がたまることにより血行不良を引き起こしやすいです。
また、ストレスが多く発散できていない方や、更年期障害の方も症状が出やすいと考えられています。冷たい食事を食べ過ぎて体が冷え、熱が手足の末端部へ逃げることも影響するといわれているため、冷たい食事を好む方も症状が出やすいでしょう。

編集部まとめ

足のマッサージ
灼熱脚症候群は、症状によっては我慢をしてしまっている方も多いかもしれません。一時的なものだろうと、軽視してしまっている方もいるのではないでしょうか。

夜間の睡眠を妨げられるほどの高熱の症状を引き起こしてしまう可能性もあります。生活に支障を及ぼすケースも少なくないため、軽視するのはおすすめできません。

場合によっては重い病気が原因となっている可能性もあるため、早めに内科や脳神経内科を訪ねて専門医に相談をしましょう。

この記事の監修医師

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