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”咳や息切れ”が1週間続いたら「ニューモシスチス肺炎」?合併症と検査法を解説!

 公開日:2026/01/06
”咳や息切れ”が1週間続いたら「ニューモシスチス肺炎」?合併症と検査法を解説!

カリニ肺炎とは、いったいどのような病気なのでしょうか。その症状や原因を詳しく解説します。

現在は、ニューモシスチス肺炎(Pneumocystis pneumounia:PCP)という病名で呼ばれている日和見感染症のひとつです。

つまり、病気や病気の治療により免疫が著しく抑制されることが原因となり引き起こされます。

特に自覚症状が現れず、気付かないまま重篤化することもある危険な感染症でもあります。

今回はニューモシスチス肺炎の診断と治療についての疑問にもお答えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

※この記事はメディカルドックにて『「カリニ肺炎」の症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

郷 正憲

監修医師
郷 正憲(徳島赤十字病院)

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徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。

カリニ肺炎の診断と治療

カルテを書く医師

どのような症状が出たときに受診を考えるべきですか?

発熱・咳・息苦しさが一週間以上続く場合には病院を受診しましょう。他にも、悪寒や息を吸った時の胸の痛みが現れることがあります。
特にHIV感染によるエイズ患者やがん患者など、免疫力が低下している人は感染リスクが高まります。かぜ症状以外にも普段より疲れやすい・胃腸の調子が悪い・筋肉痛など、体調に違和感があれば医療機関に相談するのがおすすめです。
また、PCPでは、体重減少口腔カンジダが合併することもあります。口腔カンジダの場合、口の中の粘膜に白い斑な苔が現れるのが特徴的です。
しかし、白苔がみられず粘膜が赤くなり、ヒリヒリとした痛みが現れる場合もあります。症状だけで判断せず、普段と違うと感じたら受診を検討しましょう。

受診する際は何科に相談するのが良いのでしょうか?

かかりつけ医がある場合には、まずはそちらに相談してください。かかりつけ医が無い場合には、呼吸器科を受診しましょう。ただし、発熱や咳といった感染症状がある場合には、事前に医療機関へ病状を伝えておいたほうがスムーズに診察を受けることができます。

カリニ肺炎の検査方法を教えてください。

問診や聴診に加え、胸部のレントゲン検査と血液検査を行います。レントゲン検査で左右の肺に均等に広がったすりガラス状の影が認められるのがPCPの特徴です。
血液検査では、臓器や細胞の障害の指標となる血清LDH値と体内の炎症の度合いを示す血清CRP値の上昇が認められます。
また、病原となる真菌細胞壁を構成する主な成分であるβ-D-グルカン値を測定し、真菌感染の有無を確認することもあります。

カリニ肺炎の治療方法にはどのようなものがありますか?

主な治療法は、薬物投与です。通院治療が可能な場合には、抗菌薬ニューモシスチス肺炎(PCP)治療薬を内服します。薬を飲むことが難しい場合には、入院して点滴で加療することもあります。
また、PCP治療薬によるアレルギー症状を抑えるためにステロイドを併用することも、よく用いられる治療法のひとつです。

重症化すると治療方法は変わりますか?

重症化して呼吸状態が悪化した場合には、薬剤の投与に加えて酸素の投与が必要になります。さらに病状が進むと気管内に管を通し、人工呼吸器を使用することもあります。

編集部まとめ

女性医師
今回は、ニューモシスチス肺炎(旧称:カリニ肺炎)について解説しました。

以前は原虫によるカリニ肺炎と呼ばれていましたが、現在では真菌の一種による感染症ということが明らかになっています。

重篤化すると命に関わることもある危険な病気ですが、早期に受診することで重篤化のリスクを軽減させることができます。

特に、エイズ・がん・白血病などの治療によりステロイドや免疫抑制剤を使用している人は、体調の変化には気を配るようにしましょう。

また、マスク・手洗い・アルコール消毒といった基本的な感染対策や薬剤の予防投与という方法もあります。

気になることがあれば、躊躇せず、かかりつけ医に相談するようにしましょう。

この記事の監修医師

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