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「ニューモシスチス肺炎」になると何で息切れが起きやすい?自覚症状と原因を医師が解説!

 更新日:2026/01/06
「ニューモシスチス肺炎」になると何で息切れが起きやすい?自覚症状と原因を医師が解説!

カリニ肺炎とは、いったいどのような病気なのでしょうか。その症状や原因を詳しく解説します。

現在は、ニューモシスチス肺炎(Pneumocystis pneumounia:PCP)という病名で呼ばれている日和見感染症のひとつです。

つまり、病気や病気の治療により免疫が著しく抑制されることが原因となり引き起こされます。

特に自覚症状が現れず、気付かないまま重篤化することもある危険な感染症でもあります。

今回はニューモシスチス肺炎の症状や原因にもお答えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

※この記事はメディカルドックにて『「カリニ肺炎」の症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

郷 正憲

監修医師
郷 正憲(徳島赤十字病院)

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徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。

カリニ肺炎の症状と原因

苦しそうな女性

カリニ肺炎とはどのような病気なのですか?

カリニ肺炎とは、ニューモシスチス肺炎(Pneumocystis pneumounia:PCP)の旧称のことです。この病気は、「ニューモシスチス・イロベチイ」という真菌の一種に感染することで呼吸器症状が引き起こされます。
以前は「ニューモシスチス・カリニ」という原虫によって引き起こされるとされていたため、カリニ肺炎と呼ばれていました。
「ニューモシスチス・イロベチイ」は、健康な人には害が及ぼさないような弱い真菌です。しかし、免疫力が下がった状態では病気を発症しやすくなるのです。これを日和見感染症といいます。
PCPは特に、HIV感染によるエイズ患者での発症が多く報告されています。

どのような症状が出るのかを教えてください。

PCPの特徴的な3つの症状は、労作時の息苦しさ・痰の絡まない乾いた咳・発熱です。ただし、必ずしもこれらの症状の全てが現れるわけではありません。
一般的にPCPの症状は、急激に悪化するのではなく徐々に進んでいきます。そのため、低酸素状態であっても自覚症状を感じにくいことが特徴のひとつです。
強い咳が続くことで肺の一部に穴が開き、空気が漏れ出す気胸という状態が引き起こされることもあります。この状態になると咳だけでなく、息切れや胸痛といった症状が現れます。

自分で気付くことができる病気ですか?

主な症状は、発熱・咳・労作時の息苦しさです。これらの初期症状で異変に気付くこともできます。ただし、PCPは無症状の場合もあります。
また、自覚症状が現れる場合でも、ある程度まで病状が進んでから現れることが多いです。感染に気付かず放置し、重篤化してしまうケースもあります。

発症する原因が知りたいです。

病気の治療により、免疫力が抑制されることが主な原因です。例えば、ヒト免疫不全ウィルス(HIV)への感染によるAIDS・がん・成人T細胞白血病などの治療でステロイドや免疫抑制剤を投与した際などに日和見感染を発症しやすくなります。

編集部まとめ

女性医師
今回は、ニューモシスチス肺炎(旧称:カリニ肺炎)について解説しました。

以前は原虫によるカリニ肺炎と呼ばれていましたが、現在では真菌の一種による感染症ということが明らかになっています。

重篤化すると命に関わることもある危険な病気ですが、早期に受診することで重篤化のリスクを軽減させることができます。

特に、エイズ・がん・白血病などの治療によりステロイドや免疫抑制剤を使用している人は、体調の変化には気を配るようにしましょう。

また、マスク・手洗い・アルコール消毒といった基本的な感染対策や薬剤の予防投与という方法もあります。

気になることがあれば、躊躇せず、かかりつけ医に相談するようにしましょう。

この記事の監修医師

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