「乱視のセルフチェック方法」はご存知ですか?進行しない方法も医師が解説!
公開日:2025/12/08

乱視は、近視や遠視と同じ目の屈折異常です。
目の角膜や水晶体の歪みによって、目の中で光の焦点の結ぶ位置が縦と横でずれてしまい、ものが二重三重にぼやけてみえてしまいます。
一方乱視は、軽度を含めるとほとんどすべての人が持つ症状であり、矯正した方がいいケースとそうでないケースがあります。
今回は自分が乱視かどうかわかるセルフチェック方法を紹介します。
※この記事はメディカルドックにて『「大人の軽度知的障害の特徴」はご存知ですか?日常生活における影響も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
郷 正憲(徳島赤十字病院)
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徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。
乱視のセルフチェックや進行予防

乱視のセルフチェック方法は?
先述の乱視表を使って、ある程度乱視を自分でチェックすることができます。乱視表を片目ずつかく隠して見た時に、放射線に色の濃淡がある場合は乱視を疑います。
ほか、アムスラーチャートを使ったチェック方法を紹介しましょう。アムスラーチャートとは、黒い四角形にたくさん白い格子状の線が入った図で、中央に白い点があります。この白い点を、片目を隠した状態で約30㎝離して見た時に、周りの白い線がゆがんで見えたり、暗く見えたりした時は強い乱視の可能性があります。
ただこれらはあくまで簡単なチェック方法です。屈折異常や目の異常を感じた時は、眼科医の専門的な検査を受けましょう。
ほか、アムスラーチャートを使ったチェック方法を紹介しましょう。アムスラーチャートとは、黒い四角形にたくさん白い格子状の線が入った図で、中央に白い点があります。この白い点を、片目を隠した状態で約30㎝離して見た時に、周りの白い線がゆがんで見えたり、暗く見えたりした時は強い乱視の可能性があります。
ただこれらはあくまで簡単なチェック方法です。屈折異常や目の異常を感じた時は、眼科医の専門的な検査を受けましょう。
乱視が進行しないようにするには?
日常生活に支障が出る程度の乱視は、メガネやコンタクトレンズなどで矯正し、眼精疲労を防ぎましょう。ただ乱視は完全に矯正するのが正解ではなく、日常生活に困らないほどの乱視を残して矯正するのが原則です。
乱視は、目のピントのずれを完全に直してしまうと、快適な日常生活が送れないことがあります。乱視の検査及び円柱レンズの度数を決めることは時として難しく、検査数値通りのレンズを処方しても、人によっては合わないと感じることもあります。
ものの見方は結局個人によって変わりますから、軽度の乱視が残った状態での快適な状態というのも個人によって微妙に差があるのです。眼科医としっかり相談しながら、快適なメガネやコンタクトレンズを決めるといいでしょう。
乱視は、目のピントのずれを完全に直してしまうと、快適な日常生活が送れないことがあります。乱視の検査及び円柱レンズの度数を決めることは時として難しく、検査数値通りのレンズを処方しても、人によっては合わないと感じることもあります。
ものの見方は結局個人によって変わりますから、軽度の乱視が残った状態での快適な状態というのも個人によって微妙に差があるのです。眼科医としっかり相談しながら、快適なメガネやコンタクトレンズを決めるといいでしょう。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
乱視はほとんどの人が往来持っているものであり、最近のコンピューターに内蔵されている屈折検査装置では、多くの人に乱視が検出されます。ただそれをすべて矯正する必要はなく、日常生活に差し支えなければ気にする必要はありません。
逆に中~強程度の乱視は、メガネ・コンタクトレンズ・手術による矯正が必要で、放っておくと眼精疲労や視力低下の一因になります。もし、ものが2重3重に見えたり、ぼやけて見えたりした時は視力検査を受けてください。乱視表を用いたセルフチェックもありますので、まずはそちらを試すのもいいでしょう。
逆に中~強程度の乱視は、メガネ・コンタクトレンズ・手術による矯正が必要で、放っておくと眼精疲労や視力低下の一因になります。もし、ものが2重3重に見えたり、ぼやけて見えたりした時は視力検査を受けてください。乱視表を用いたセルフチェックもありますので、まずはそちらを試すのもいいでしょう。
編集部まとめ

乱視は、角膜や水晶体の歪みによって、目の縦のピントと横のピントが焦点を結ぶ位置がバラバラになってしまう屈折異常を指します。
症状としてはものが二重三重にぼやけてみえますが、一般的に縦の方向が横の方向より見やすいことが多いです。
また縦と横でピントがずれる正乱視のほか、角膜が傷ついたことによって、目の中で光の焦点がバラバラになってしまう不正乱視と呼ばれる乱視もあります。
正乱視はほとんどメガネ・コンタクトレンズ・手術によって矯正できます。
乱視は放置しておくと、眼精疲労や視力低下を招く可能性がある病気です。もし乱視かなと思った時は、乱視表やアムスラ―チャートで一度目のチェックをしてみましょう。