「テニス肘の予防法」は何かご存じですか?なった際のケア法も医師が解説!
公開日:2025/11/23

今回は、テニスなどの腕や手首を使うスポーツ・家事・パソコンのタイピング等により、肘から手首にかけて痛みが現れる「テニス肘」についてのお話です。このテニス肘とは、何が原因で引き起こされるのでしょうか。 その気になる原因や放置するリスク、具体的な検査や治療方法を分かりやすく解説します。 薬などを使用せず自分で行うことができる予防法やケアの方法もあります。正しい方法を身につけて、痛みによるストレスのないアクティブな毎日を過ごしたいですね。
※この記事はメディカルドックにて『「テニス肘」の症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
郷 正憲(徳島赤十字病院)
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徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。
目次 -INDEX-
テニス肘の予後と予防
テニス肘は自然治癒するのでしょうか?
テニス肘は、自然治癒しやすい病気と言われています。軽度の場合は、痛みが自然に治まることがありますが、一度ダメージを受けた腱が元に戻ることはありません。
繰り返し腕を酷使しているうちに再度痛み出すこともあります。
繰り返し腕を酷使しているうちに再度痛み出すこともあります。
予防方法を教えてください。
痛みの原因となったスポーツや活動を行う前後には、腕と指のストレッチやマッサージを行うように心がけましょう。まず、患部に負担がかかる原因のひとつとして、間違ったフォームが身についていることが考えられます。
理学療法士の指導のもと、できるだけ上腕骨外側上顆部に負担がかからない正しいフォームを身につけることも重要です。仕事などでどうしても腕を酷使しなくてはならない場合には、肘バンドやテーピングをして、筋肉や腱への負担を減らすように心がけましょう。
腕をたくさん動かした後には、痛みが出やすい部分を十分に冷やすのも効果的です。また、筋力低下はテニス肘の原因となります。痛みが治まってきたら、適度に筋力トレーニングを行うことも予防法のひとつです。
理学療法士の指導のもと、できるだけ上腕骨外側上顆部に負担がかからない正しいフォームを身につけることも重要です。仕事などでどうしても腕を酷使しなくてはならない場合には、肘バンドやテーピングをして、筋肉や腱への負担を減らすように心がけましょう。
腕をたくさん動かした後には、痛みが出やすい部分を十分に冷やすのも効果的です。また、筋力低下はテニス肘の原因となります。痛みが治まってきたら、適度に筋力トレーニングを行うことも予防法のひとつです。
テニス肘になったときに自分でできるケアを教えてください。
とにかく患部の安静が第一です。原因となった活動を控え、患部を冷やすことが一番のケアになります。
ただし、あまり冷やしすぎると凍傷のリスクが高まってしまうので、冷えによる痛みを感じない程度の範囲で行いましょう。肘の外側を伸ばすストレッチを行うのも効果的です。
ただし、あまり冷やしすぎると凍傷のリスクが高まってしまうので、冷えによる痛みを感じない程度の範囲で行いましょう。肘の外側を伸ばすストレッチを行うのも効果的です。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
テニス肘は、日ごろから腕や手首を酷使している人にとって発症リスクが高い病気です。一度痛みが治っても、根本的な原因が解決しない限りは繰り返し発症しやすいというデータが報告されています。
スポーツや仕事により、やむを得ず腕や手首を酷使する場合には、ストレッチやアイシングなどのセルフケアを行い、上手に付き合っていくことが大切です。
軽症の場合も多く自然治癒することもありますが、痛みが続いている場合には無理をせず早めに整形外科へ受診するようにしましょう。
スポーツや仕事により、やむを得ず腕や手首を酷使する場合には、ストレッチやアイシングなどのセルフケアを行い、上手に付き合っていくことが大切です。
軽症の場合も多く自然治癒することもありますが、痛みが続いている場合には無理をせず早めに整形外科へ受診するようにしましょう。
編集部まとめ
スポーツや労働によって腕から手首にかけて痛みが生じるテニス肘は、数日で治ることがある一方、重症化して手術が必要になることもある病気です。
普段から腕や手首をたくさん使う人は、ストレッチ・アイシング・筋力トレーニングなどのセルフケアを行うことが予防に役立ちます。
安静時でも痛みが続く・痛みがだんだん増している・患部が腫れて熱を持っている場合には、痛みを我慢せず、すみやかに整形外科へ受診しましょう。