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幼児・高齢者への「チアノーゼ(皮膚が暗い紫色)の対処法」はご存知ですか?医師が解説!

 公開日:2025/12/03
幼児・高齢者への「チアノーゼ(皮膚が暗い紫色)の対処法」はご存知ですか?医師が解説!

チアノーゼは、皮膚や粘膜が暗い紫色のようになる症状です。見た目ですぐに分かるため、あらわれた際には落ち着いて対処することが大切です。 しかし、具体的な症状やチアノーゼを起こす病気などを知らない方も多いでしょう。そこで本記事では、チアノーゼの乳幼児・高齢者別対する対処法も紹介するので参考にしてください。

※この記事はメディカルドックにて『「チアノーゼ(皮膚が暗い紫色)」になる原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

竹内 想

監修医師
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)

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名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。

乳幼児と高齢者のチアノーゼ

赤ちゃんのオムツを替えるお母さん

乳幼児のチアノーゼはどう対処すべきですか?

乳幼児の時期には、チアノーゼがあらわれやすい傾向があります。特に乳幼児特有の原因として、泣き入りひきつけによって発症する可能性があるのです。対処法としては、すぐに救急車を呼びましょう。
上手く呼吸を行えていない可能性があり、大変危険です。また、他の疾患によってチアノーゼを引き起こしている場合も同様です。焦らず救急車を呼んで、医師の指示に従って正しい対応を行いましょう。

高齢者のチアノーゼはどう対処すべきですか?

高齢者の方が発症した場合にも、症状の出現経過などによって救急車を呼ぶ必要があるでしょう。高齢の場合には、何かしらの原因疾患によってチアノーゼを発症している可能性もありますが、食事中の誤嚥などが原因となっているケースもあります。
その場合、呼吸ができずに顔面や唇が変色している可能性があるのです。その状態が続けば大変危険です。最悪の場合、命にかかわる可能性もあるため、救急車を呼んで医師の指示に従って対応しましょう。もちろん、病気によって症状があらわれている場合でも、先述した対処法を行いながら、医師の指示に従って対応することが大切です。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

チアノーゼは、顔面や唇の色が変色する症状です。酸素が足りない状況で起こることもあるため、酸素吸入や保温などで解決が図れます。そのため、比較的軽度な症状であると思われることも少なくありません。
しかし、乳幼児や高齢者の方の場合、呼吸ができずに発症しているケースもあります。生まれつきの病気や持病の可能性もありますが、最悪の場合は命に関わることもあるため、救急車を呼んで対処した方が良いでしょう。
決して甘くみて良い症状ではないため、正しく症状や原因を理解して対処ができるようにしましょう。

編集部まとめ

頭痛で痛む頭に手を当てている若い女性 チアノーゼとは、原因疾患によって発症したり、環境の影響で酸素濃度が低下することで発症したりする症状です。 顔面・唇・末端部分など、明らかな変色がみられるため比較的気づきやすいといえます。しかし、病気が背景に隠れている可能性があるため甘くみて良い症状ではありません。 万が一、自分や家族に異変を感じた場合には自己判断での対処だけでなく、すぐに専門の医療機関に相談して治療を受けましょう。

この記事の監修医師

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