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「知覚過敏」とむし歯の”痛みの違い”とは?放置した際のリスクも医師が解説!

 公開日:2026/01/06
「知覚過敏」とむし歯の”痛みの違い”とは?放置した際のリスクも医師が解説!

「冷たいものを口に含むと歯がしみる」という状態は、知覚過敏かもしれません。痛みを感じることが嫌でブラッシングやうがいを敬遠してしまうと、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。

また最初は知覚過敏で軽症だと油断して放っておくとだんだん痛みが増してきて、結局は虫歯にかかってしまっていたということも。

知覚過敏はあなたの歯が教えてくれるSOSのサインでもあります。本記事では、知覚過敏の特徴や診断について詳しく見ていきます。

※この記事はメディカルドックにて『「知覚過敏」の症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

郷 正憲

監修医師
郷 正憲(徳島赤十字病院)

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徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。

知覚過敏の特徴や診断について

説明する医師

知覚過敏と虫歯の違いを教えてください

痛みの感じ方が異なります。視覚過敏の痛みは基本的に一過性のもの、かつ自発性がありません。冷たい飲食物など外からの刺激によって鋭い痛みを感じますが、持続せず短い時間で治まります。一方、虫歯の痛みは外部から刺激がなくても、ズキズキと強烈で鈍い痛みが長時間にわたって続くことが多いです。また、歯のみならず顎や頭そして耳など歯以外の広い範囲にわたり痛みが伝わります。その違いは知覚過敏がエナメル質までの損傷であるのに対し、虫歯はさらに内部の象牙質や歯髄まで損傷が進み、より刺激が神経に伝わりやすくなるためです。

知覚過敏を発症する方は何歳くらいの方が多いのでしょうか?

すべての年代で発症する可能性がありますが、特に20代や30代の若い人が発症するケースが多いとされています。ただ、年齢を重ねて50代を超えた頃から若干増加するという報告もあります。加齢により一旦減少するのは、唾液等に含まれるリン酸カルシウムが歯の表面に沈着して時間をかけ徐々に再石灰化を促し、象牙細管が塞がるためです。50代以上で再発するのは歯周病による歯肉の退縮が主な原因です。歯周病は心臓病や脳卒中等他の様々な疾患につながる場合もありますので、歯科医院でしっかり治療を行いましょう。

知覚過敏は子供でもなる可能性はありますか?

子供でもなる可能性はあります。エナメル質形成不全により、象牙質を覆うエナメル質の一部が形成されない子もいます。ただその様な特殊な症例でなくても、お子様にはエナメル質を溶かす炭酸飲料や甘いお菓子などを与えすぎないように注意し、飲食後はきちんとうがいやブラッシングをするよう心がけてください。また拒食症・過食症・いじめの被害といった精神的苦痛から胃酸の逆流が起こり、それがエナメル質を消失させて知覚過敏になることもあります。思春期のお子様が知覚過敏を訴えたら何らかの精神的な問題を抱えているのかもしれません。

知覚過敏を放置するリスクが知りたいです。

知覚過敏であっても放置すれば最悪の場合、神経を抜くことになります。神経が抜かれた歯はもろく、虫歯の進行にも気付きにくくなるため歯の寿命が短くなるかもしれません。またちょっとした刺激で痛みを感じるので、それを恐れてブラッシングが不十分になったり、うがいをついつい怠ったりすると細菌の住処であるプラークが残りやすくなります。残ったプラーク内で細菌が増殖し、虫歯や歯周病などより重篤な疾患にかかりやすくなり最悪の場合、抜歯することにもなりかねません。

知覚過敏はどのような検査をして診断するのか教えてください。

知覚過敏はその他の症状、つまり虫歯や炎症などの疾患がないにもかかわらず痛みを感じる症状です。知覚過敏かその他の疾患かを見極めるためには、まず問診により詳しく患者様にヒアリングを行います。痛み方・痛みの長さ・普段のブラッシングの方法・病歴・日常の食生活といったことです。そして口腔内を目視でチェック、その後実際に刺激を与えてみてどう反応するかを確かめます。例えば象牙質が露出した部分に診断用の針で直接触れてみる、また冷たいエアーや水を当ててみるといったことです。

編集部まとめ

歯医者でOKを出す女性

症状が軽いと歯科医院で診てもらうのを敬遠しがちです。しかし、知覚過敏になったということはあなたの歯に何らかの異変が起きていることは間違いありません。

知覚過敏なのか、あるいはもっと重篤な疾患かは自分では見分けがつきにくいものです。症状を我流で判断すると、取り返しのつかないことになるかもしれません。

痛みを感じたらまずは歯科医院に相談しましょう。適切なブラッシングについてもしっかり教わり、毎日のお口のケアに十分気をつけてください。

この記事の監修医師

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