「骨粗鬆症(骨粗しょう症)」の初期症状はご存知ですか?【医師監修】
公開日:2025/03/02

成長期に増える骨の量は20歳前後でピークを迎え、年齢を重ねるにつれて質は悪くなり量も減ります。その結果脆くなった骨が折れやすくなり、骨折によって生活の質も落ちてしまうパターンが大半です。
骨粗鬆症は高齢者がなりやすい病気として知られているので、まだ若い年齢だと普段の生活で意識することが難しいかも知れません。しかし将来の健康を守るためにも早めに意識しておくことが大切です。
ここでは骨粗鬆症はどのような病気なのか、症状の特徴や発生の原因、なりやすい人についてお話させて頂きます。
※この記事はMedical DOCにて『「骨粗鬆症(骨粗しょう症)」の初期症状・予防法はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
郷 正憲(徳島赤十字病院)
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徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。
目次 -INDEX-
骨粗鬆症(骨粗しょう症)の特徴
骨粗鬆症(骨粗しょう症)はどんな病気ですか?
骨粗鬆症は骨の量と質に問題が生じる病気です。骨粗鬆症になると骨の量が減ってしまい、中身もスカスカになってしまいます。骨の量は成長するに従って増加し続け、ピークを迎えるのは20代前半です。
その後、老化現象や食生活などの影響で骨の量が減ったり質も悪くなったりすると、骨粗鬆症を発症しちょっとした刺激ですぐに骨折するようになってしまいます。大変危険な状態なので早急に治療が必要です。
その後、老化現象や食生活などの影響で骨の量が減ったり質も悪くなったりすると、骨粗鬆症を発症しちょっとした刺激ですぐに骨折するようになってしまいます。大変危険な状態なので早急に治療が必要です。
骨粗鬆症(骨粗しょう症)の初期症状とはどんなものですか?
骨粗鬆症になっても、初期の段階では痛みなどの自覚症状はほとんどありません。しかし、軽く転んだだけでもすぐに骨が折れてしまうようになります。ただくしゃみをしただけで骨折した患者さんも少なくありません。
骨折のときは折れたところに痛みが生じ、動かせなくなります。ところが痛みをあまり感じないこともあるのが、この病気の厄介なところです。
痛みを感じることができなかったせいで、骨折の発見が遅れることもあります。特に折れやすくなるのは手首の骨・背骨・骨盤・肩・太ももの付け根部分の骨です。背中や腰の骨に異常が生じると、2cm以上身長が低くなることもあります。身長が縮むのは椎体が潰れてしまうせいです。その他、背中が丸くなる症状が出ることもよくあります。
骨折のときは折れたところに痛みが生じ、動かせなくなります。ところが痛みをあまり感じないこともあるのが、この病気の厄介なところです。
痛みを感じることができなかったせいで、骨折の発見が遅れることもあります。特に折れやすくなるのは手首の骨・背骨・骨盤・肩・太ももの付け根部分の骨です。背中や腰の骨に異常が生じると、2cm以上身長が低くなることもあります。身長が縮むのは椎体が潰れてしまうせいです。その他、背中が丸くなる症状が出ることもよくあります。
骨粗鬆症(骨粗しょう症)はなぜ起こりますか?
骨は成人になっても新陳代謝を繰り返しています。皮膚や髪は一定のサイクルで古い細胞から新しい細胞へ生まれ変わっていますが、骨も代謝力によって形成と破壊を繰り返すサイクルです。新しく骨を形成する細胞を骨芽細胞、骨吸収を担当する細胞を破骨細胞といいます。溶けた骨は吸収されますが、本来なら常に新しい骨が形成されているので、中身がスカスカになることはありません。
ところが、何らかの理由でこの代謝サイクルが正常に回らなくなると、骨の形成スピードよりも早く破壊の方が進んでしまいます。その結果、骨全体の量が少なくなってしまい、ちょっとした衝撃で簡単に折れてしまうほど弱くなってしまうわけです。
骨の代謝バランスがおかしくなってしまう原因は色々ありますが、栄養不足も一因として考えられます。カルシウム・マグネシウム・ビタミンDなど骨を形作るのに欠かせない栄養が不足すると、骨の新陳代謝がうまくいきません。毎日の運動量があまりにも足りない場合も、骨に必要な負荷が不足して栄養をしっかり取り込めなくなります。
その他、エストロゲンなど女性ホルモンの減少やステロイドなど医薬品の副作用も、発症に関与する要因の1つです。
ところが、何らかの理由でこの代謝サイクルが正常に回らなくなると、骨の形成スピードよりも早く破壊の方が進んでしまいます。その結果、骨全体の量が少なくなってしまい、ちょっとした衝撃で簡単に折れてしまうほど弱くなってしまうわけです。
骨の代謝バランスがおかしくなってしまう原因は色々ありますが、栄養不足も一因として考えられます。カルシウム・マグネシウム・ビタミンDなど骨を形作るのに欠かせない栄養が不足すると、骨の新陳代謝がうまくいきません。毎日の運動量があまりにも足りない場合も、骨に必要な負荷が不足して栄養をしっかり取り込めなくなります。
その他、エストロゲンなど女性ホルモンの減少やステロイドなど医薬品の副作用も、発症に関与する要因の1つです。
高齢者の方が発症しやすいと聞きました。
年齢が上になるほど発症リスクも上昇します。これまでの研究によって、老化現象として骨の量も減り状態も悪くなるため、高齢になるほど発症しやすくなることが判明しました。
50代前半から発症しやすくなり、70代の2人に1人がこの病気を発症しています。ご家族の方も、高齢者の転倒などに注意して見守ってあげることが必要です。
50代前半から発症しやすくなり、70代の2人に1人がこの病気を発症しています。ご家族の方も、高齢者の転倒などに注意して見守ってあげることが必要です。
性別により発症しやすさは違いますか?
女性患者さんは男性患者さんの3倍も多いことが分かっていますが、理由の1つに閉経によって女性ホルモンが著しく減ることが関係しています。女性ホルモンのエストロゲンの働きの1つは、骨の形成を担う骨芽細胞を活性化させることです。さらに老化の影響も受け、高齢女性の発症リスクが高くなっていることが考えられます。
編集部まとめ
骨粗鬆症はちょっとしたことでも骨折しやすくなってしまう病気です。骨折すると思うように身体を動かせなくなるので、行動範囲が一気に狭くなります。
お世話をするご家族にも負担がかかってしまうので、骨粗鬆症を予防することは家族全員の協力が必要といえるのではないでしょうか。
幸い、カルシウムが多い牛乳は身近な飲み物で、コンビニやスーパーで手軽に買えます。和食自体、小魚や豆腐など骨の健康を守るための食材を多く使うので、日本は食事の対策を実践しやすい環境です。
運動対策と併せ普段から骨の健康を守るためのヘルシーな食生活を心がけましょう