「中耳炎」になったらお風呂やプールは控えた方が良い?予防法を医師が解説!
公開日:2025/11/18

中耳炎とは、耳の中の内耳と呼ばれる部分に炎症を起こす病気です。子供がかかる病気のイメージを持つ方も多いですが、大人も発症する可能性があります。
ウイルスや細菌によって発症する病気ですが、どのような病気かを知らなければ予防することもできないでしょう。
そこで本記事では、中耳炎の治療中の注意点を解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
※この記事はメディカルドックにて『「中耳炎」の初期症状はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
郷 正憲(徳島赤十字病院)
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徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。
目次 -INDEX-
中耳炎の治療中の注意点

中耳炎の予防には何が効果的ですか?
予防には、ウイルス性の病気などにかからないように手洗いやうがいをすることです。インフルエンザなどウイルス性の感染症は、のどが痛んだり鼻水が出たりといった症状を引き起こします。
これらの症状により、中耳炎のリスクが高くなるため、原因となる病気にならないようにすることが大切です。ワクチン接種なども視野に入れましょう。また、子供の中耳炎の場合には、PCVワクチンの接種も効果があります。
これらの症状により、中耳炎のリスクが高くなるため、原因となる病気にならないようにすることが大切です。ワクチン接種なども視野に入れましょう。また、子供の中耳炎の場合には、PCVワクチンの接種も効果があります。
中耳炎を放置するとどうなりますか?
中耳炎を放置しておくと、先述したように慢性中耳炎へと悪化する可能性があります。すると、鼓膜に穴が開くため難聴などの症状が現れる可能性が高いです。
通常は、鼓膜は自然に治りますが、慢性中耳炎になると自然に修復されない可能性があります。そうなると、耳がどんどん聞こえにくくなってしまうため、決して放置してはいけません。
通常は、鼓膜は自然に治りますが、慢性中耳炎になると自然に修復されない可能性があります。そうなると、耳がどんどん聞こえにくくなってしまうため、決して放置してはいけません。
中耳炎になったらお風呂や水泳は禁止すべきですか?
中耳炎になった場合でも、基本的に発熱や耳の痛みなどがひどくなければお風呂や水泳に入っても問題はありません。しかし、症状がひどい場合や、鼓膜に穴が開いているような状態の際には入ってはいけません。
通常は、鼓膜があるため水が中耳に入ることはありません。しかし、鼓膜に穴が開いている慢性中耳炎などの状態であれば、水が中耳内に入ってしまう可能性があります。お風呂や水泳に入っても良いかを判断するには症状の度合いが大きく関係するため、医師と相談のうえで決めましょう。
通常は、鼓膜があるため水が中耳に入ることはありません。しかし、鼓膜に穴が開いている慢性中耳炎などの状態であれば、水が中耳内に入ってしまう可能性があります。お風呂や水泳に入っても良いかを判断するには症状の度合いが大きく関係するため、医師と相談のうえで決めましょう。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
中耳炎は、子供から大人まで誰しもかかる可能性がある病気です。しかし、子供の方が大人よりもかかりやすい傾向があります。これは、耳の中の作りがまだ未発達であることが大きく関係します。しかし、大人であっても決して放置してよい病気ではありません。
悪化することで難聴などのリスクも高くなります。そのようなトラブルにしないためにも、専門の医療機関に相談して、適切な治療を進めましょう。
悪化することで難聴などのリスクも高くなります。そのようなトラブルにしないためにも、専門の医療機関に相談して、適切な治療を進めましょう。
編集部まとめ

中耳炎は、比較的軽い病気のイメージがあり軽視してしまう方も多いでしょう。
そのため、悪化してしまい痛みや発熱だけでなく、耳が聞こえにくいなどの症状に発展するケースも少なくありません。
発症・悪化を防ぐためにも、正しい知識を備えて予防を行いましょう。また、万が一異変を感じた場合にはすぐに医療機関を受診しましょう。
悪化すれば手術が必要な場合もあります。大変な治療となる可能性があるため、防ぐためにも早期受診が大切です。