【メタボリックシンドローム予防】ビールは”一日何本”まで?食事法を医師が解説!
公開日:2025/12/21

「メタボ」だけど栄養不足の可能性も!肥満とメタボは一緒だと思っていたら違う病気だったなど意外と知られていないメタボの正体。
ドミノ倒しのように連鎖していく「メタボリックドミノ」はやがて心不全や認知症にたどり着くかもしれません。
具体的な改善方法や高血圧・糖尿病・動脈硬化との関係をわかりやすく解説していきますので、生活習慣を見直すきっかけにしていただけたら幸いです。
※この記事はメディカルドックにて『「メタボリックシンドローム」の診断基準・予防法はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)
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名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。
目次 -INDEX-
メタボリックシンドロームの予防

メタボリックシンドロームを防ぐためには何をすればいいですか?
まずはご自身の状態を知って下さい。対象となる健康診断や検診を受診していただき、具体的には腹八分目までにする・よく噛む・消費エネルギーを増やすことを意識して下さい。規則的な生活・充分な睡眠・喫煙者は禁煙を心がけてみましょう。メタボリックシンドロームは内臓脂肪蓄積から始まり、生活習慣と深い関係があります。
まだ生活習慣病を発症していない人は日常生活に運動を取り入れ食生活の見直しを図ることで、生活習慣病とメタボリックシンドロームの予防にも期待ができます。運動・食事療法に勝るものは今のところないのが現状です。
まだ生活習慣病を発症していない人は日常生活に運動を取り入れ食生活の見直しを図ることで、生活習慣病とメタボリックシンドロームの予防にも期待ができます。運動・食事療法に勝るものは今のところないのが現状です。
メタボリックシンドロームにならないための食事を教えてください。
食習慣を見直します。おやつが家にあると食べてしまう方は買い物の際に買わないという強い意志が大切です。減量時はビタミン・ミネラル・タンパク質も同時に不足しやすくなるため積極的に摂りましょう。摂取量を減らすと栄養の質も落ちてしまいやすいので、食事の基本(1日3食・主食・主菜・副菜)を摂るようにします。
- みそ汁やスープは具だくさんを心がける(高血圧抑制のため、減塩や汁の摂取量を控える)
- 血圧を上げないように塩分は控えめに濃い味付けに気を付ける
- 野菜は1日350gを目標に生野菜だけでなく加熱調理も加える
- おやつは200kcalまで・15時までに済ませる
- ビールは中瓶(500ml)1本・ワインは2杯までにする
- 寝る直前に食べない
寝る直前に胃が活発になると寝つきが悪くなり、寝不足になると食欲を促進するホルモンが分泌されてしまうので肥満の原因になります。内臓脂肪蓄積型の肥満症では、数kgの減量で脂質代謝異常・高血圧などの改善が報告されています。
最後に読者へメッセージをお願いします。
メタボリックシンドロームと診断されたら黄色信号と捉え、まずは食事・喫煙・睡眠・運動を改善することが大事です。メタボ+喫煙は心血管疾患のリスクが高まることが報告されています。
赤信号になってからでは精神的・金銭的負担もかかりますので、健康診断や検診は必ず定期的に受けるようにしていただき、1つしかないご自身のお体を大切になさって下さい。
赤信号になってからでは精神的・金銭的負担もかかりますので、健康診断や検診は必ず定期的に受けるようにしていただき、1つしかないご自身のお体を大切になさって下さい。
編集部まとめ

食事制限や運動は途中くじけそうになるかもしれませんが、そんな時はまず3週間を目標にするとその目標を達成した時に自信になり更にやる気も出て続けやすくなります。
自分の生活習慣次第で良くも悪くも変えられる病気です。今日からすぐに実行できることばかりなので、前向きに捉えて行動あるのみですね。