「インフルエンザの検査」は”初期症状から何時間後が適切”かご存じですか?医師が解説!
公開日:2025/12/13

インフルエンザに感染すると、どのような症状が体に現れるのかを知っていますか?この記事では、インフルエンザで現れる体の変化やリスクを解説しています。
通常の風邪との見分け方も詳しく解説しているため、体の不調を感じたときの参考にすることも可能です。
予防として知識を深めておきたい人や、かかったときの対処法を頭に入れておきたい人は、ぜひチェックしてみてください。
※この記事はメディカルドックにて『「インフルエンザ」に感染すると現れる症状はご存知ですか?対処法も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
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1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。
目次 -INDEX-
インフルエンザの治療と感染した際の対処法

インフルエンザを疑う場合、受診する際にすることはありますか?
発熱がみられ、受診をしようとしている場合は必ず病院に連絡を入れてから行くようにしましょう。発熱の症状がある場合は、入り口や診療時間が通常と異なる場合もあるからです。またインフルエンザのほかに、肺炎などの可能性もあります。新型コロナウイルス感染との合併の可能性もあるため、早めの受診を心がけましょう。
しかしインフルエンザの検査は、初期症状がみられてから12時間以降の48時間以内が適切とされています。あまりにも早く検査した場合、偽陰性が出る可能性もあることを覚えておきましょう。万が一検査が遅すぎた場合は、ほかの症状の早期発見ができないほか、薬の効果も十分に発揮できません。そうならないためにも、早めの受診が必要です。
しかしインフルエンザの検査は、初期症状がみられてから12時間以降の48時間以内が適切とされています。あまりにも早く検査した場合、偽陰性が出る可能性もあることを覚えておきましょう。万が一検査が遅すぎた場合は、ほかの症状の早期発見ができないほか、薬の効果も十分に発揮できません。そうならないためにも、早めの受診が必要です。
インフルエンザは薬の服用以外の治療方法はあるのでしょうか?
重症化を防ぐために薬が有効とされていますが、薬を飲まずに自然に治すことも可能です。薬の服用以外の方法としては、外出を避け、家で安静にしていることやこまめに水分をとること、熱がある場合は頸動脈が触れる首や太ももの付け根を冷やす方法があります。
また、栄養バランスの整った胃に負担をかけない消化の良い食事をとることも回復に向けて重要です。適した処置をしていないとぶり返しや、完治までの期間が長くなる問題も発生することを覚えておきましょう。
また、栄養バランスの整った胃に負担をかけない消化の良い食事をとることも回復に向けて重要です。適した処置をしていないとぶり返しや、完治までの期間が長くなる問題も発生することを覚えておきましょう。
家族がインフルエンザに感染した場合の対処法を教えてください。
家庭内に感染者がいる場合は、家庭内感染の可能性が高まります。食事の際は時間帯をずらしたり部屋を別々にしたりなど、接触する機会をなるべく少なくし、感染経路を断つようにしましょう。またこまめな換気や空気を乾燥させないように加湿器・濡れタオルの使用も家庭内感染の対策になります。
ほかにも自身の免疫力を上げることや、事前にインフルエンザワクチンの予防接種を受けておくことも有効的です。家庭内感染は対処法によっては防ぐことができます。家族全員がかからないように徹底した対処法を取り入れましょう。
ほかにも自身の免疫力を上げることや、事前にインフルエンザワクチンの予防接種を受けておくことも有効的です。家庭内感染は対処法によっては防ぐことができます。家族全員がかからないように徹底した対処法を取り入れましょう。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
夏場は冬に比べると感染者が少なくなりますが、流行を迎えると一気に感染者が増加します。免疫力や体力、体調によっては重症化してしまい、体に大きな負担をかけるリスクがあり油断はできません。インフルエンザの感染を疑う場合はすぐに医師へ相談し、感染を確認した場合は不要な外出を避け、ゆっくり体を休めて回復するために努めましょう。
編集部まとめ

インフルエンザウイルスは身近に潜むウイルスで、特に気温が低く、空気が乾燥している冬に感染率が高くなります。
ウイルスが活動しやすい環境条件を把握しておき、生活環境内はウイルスが活動しやすい空間になっていないか都度確認してみましょう。
また流行に乗らないように、感染症対策として手洗いやうがいも有効です。
感染者が増える時期やそれ以外の時期に、自身の身を守るためにもアルコール消毒や室内の換気・加湿等の対策や予防を習慣に取り入れていきましょう。