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「結膜炎を予防」する『2大原則』とは何かご存知ですか?医師が解説!

 公開日:2025/11/19
「結膜炎を予防」する『2大原則』とは何かご存知ですか?医師が解説!

皆さん一度は耳にしたことがある「結膜炎」、目に関する病気の中でも件数が多い病気の一つです。
そのため、結膜炎は軽い病気と軽視されやすいです。しかし、治療が不十分な場合は再発のリスクや結膜炎の感染を広げてしまう可能性があります。
結膜炎は適切な治療を必要とする病気です。
この記事では結膜炎の種類・症状・原因・治療方法などについて解説しています。また予防方法や注意点など、普段の生活で気をつけることをお伝えします。
結膜炎は軽い病気と思わずに、正しい知識を身につけて対峙しましょう。

※この記事はメディカルドックにて『「結膜炎」になると現れる症状はご存知ですか?医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

郷 正憲

監修医師
郷 正憲(徳島赤十字病院)

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徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。

結膜炎の予防方法や注意点

手洗い

結膜炎を予防する方法はありますか?

  • 手洗いをする
  • むやみに目を触らない

上記が2大原則です。具体的には結膜炎の種類により予防方法が異なります。細菌性結膜炎の主な感染経路は細菌感染です。免疫力が低下することにより、目に菌が感染しやすくなります。そのため、免疫力を高める必要があります。免疫力を高めるためのジョギングやウォーキングなどの適度な運動や、体をしっかり休めることで免疫力の低下を防ぐことも大切です。
ウイルス性結膜炎の主な感染経路は接触感染となります。ウイルスがドアノブやパソコンなどに付着して、触れた人が目を擦ったりすることで感染します。むやみに目を触らないことや、物に触れた後は手洗いやアルコール消毒をするようにしましょう。
アレルギー性結膜炎ではアレルギーに触れることで症状を引き起こします。アレルギーに触れない対策が必要です。花粉の多い時間帯を避ける・メガネやマスクで防御する・服の花粉を落とす・手洗いをする・コンタクトレンズの着用を避けるなどの対策をしましょう。最近では抗アレルギー剤を配合したソフトコンタクトもあるため、コンタクトを装着したい方は確認してみてください。
通年性では室内を清潔に保つことが基本の対策です。掃除機をかける・空気清浄機を使用する・空気の入れ替えを行う・布団を天日干ししてダニの繁殖を防ぐなどの対策をとりましょう。また、花粉などが飛散し始める2週間ほど前から抗アレルギー目薬を使用すると症状が軽くなります。これを初期療法といいます。是非試してみてください。

普段の生活で注意することはありますか?

ウイルス性結膜炎(はやり目、プール熱)は感染力が強いため注意する必要があります。手を洗って、むやみに目を触らないという原則を守りましょう。感染を広げないため、タオルや洗面用具は分ける・目薬を共有しない・人混みを避ける・入浴は最後にするなどの感染対策をとりましょう。
コンタクトレンズ・アイライン・マスカラなどの使用により、両目に感染が広がる可能性もあるため注意が必要です。
学校や職場は休む必要が出てくるため、医師の指示に従う必要があります。細菌性結膜炎は周りに感染を広めることは滅多にありませんが、免疫力の低い乳幼児や高齢者がいる家庭は注意が必要です。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

結膜炎は軽い病気と見られがちです。しかし、ウイルス性結膜炎など感染力が高く感染を広げる可能性があります。長引く場合は必ず眼科受診しましょう。原因を突き止めて完治させることが、自分や周りを守るためにも大切となります。

編集部まとめ

目ぐすり指す女性

ここまで結膜炎について解説してきました。
結膜炎は大きく分けて3つの種類(細菌性・ウイルス性・アレルギー性)があります。
それぞれ特徴的な症状が出るため、症状に合わせて適切な対処をしましょう。
治療に関しては目薬を使用することが一般的となります。目薬は症状に合わせた目薬を選びましょう。どの目薬を使用しても良いのかわからないときは、医師や薬剤師に相談するのも一つの手です。
結膜炎は軽い病気と軽視せずに、症状が軽快しないときは早めに受診することが大切となります。

この記事の監修医師

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