「痛風」が進行すると何が変形していく?合併症となる病気についても解説!
公開日:2025/12/24

皆さん、痛風がどのような病気かご存じでしょうか。疾患名を聞いて、多くの方が思い浮かべるイメージは下記の3点です。
・男性がなる病気
・美味しいものばかり食べている方がなりやすい
・とても痛い
昔はお金持ちの中年男性がなる病気ともいわれていました。しかし、現代ではそうとは限りません。
中年以降の男性だけでなく、若い方や女性でも痛風になる可能性はあるのです。では、痛風とは何が原因で起こるのでしょうか。
今回は痛風についてのお話をしていきます。検査方法や合併症のリスクについてご紹介します。
※この記事はメディカルドックにて『「痛風」の原因となる食べ物はご存知ですか?』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)
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名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。
痛風のリスクと診断

痛風が進行するとどうなりますか?
痛風の痛みは通常7~10日で自然に治まります。しかし治まったからといって何も対処をしないでいると、再発の可能性があります。
何度も発作を繰り返すと関節が変形して、発作時以外にも痛みが続くようになってしまうのです。また、発作が起こるということは、尿酸値が高い状態が続いていることになります。
尿酸値が高いと合併症を引き起こす可能性もあるため、注意が必要です。合併症については次の質問でお答えします。
何度も発作を繰り返すと関節が変形して、発作時以外にも痛みが続くようになってしまうのです。また、発作が起こるということは、尿酸値が高い状態が続いていることになります。
尿酸値が高いと合併症を引き起こす可能性もあるため、注意が必要です。合併症については次の質問でお答えします。
合併症を発症する可能性があると聞いたのですが…。
痛風は高尿酸血症が原因となって起こる病気です。尿酸が身体に溜まって結晶を作ることで、さまざまな障害が起きます。
結晶が腎臓に溜まり慢性腎臓病が起こる可能性や、尿路結石ができる可能性も高いです。
他にも尿酸値が高いことが原因で、脳出血・脳梗塞などの脳血管障害や、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患などのリスクが高くなります。
症状の悪化やそのほかの疾患のリスクを踏まえて、早めに受診をして適切な治療を始めてください。
結晶が腎臓に溜まり慢性腎臓病が起こる可能性や、尿路結石ができる可能性も高いです。
他にも尿酸値が高いことが原因で、脳出血・脳梗塞などの脳血管障害や、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患などのリスクが高くなります。
症状の悪化やそのほかの疾患のリスクを踏まえて、早めに受診をして適切な治療を始めてください。
どのような方法で診断を行うのでしょうか?
痛風と確実に診断するためには、発作が起きている際の関節中に尿酸の結晶が存在するかを証明する必要があります。ただ、急性の発作の場合は尿酸値が正常なことや、逆に血中尿酸値が高い方でも発作を起こすとは限らないため、血液検査だけでの診断はできません。
確定診断のために行われる検査には関節液を採取する方法があります。針で採取した関節液を特殊な偏光顕微鏡で調べて、結晶が確認されれば確定診断が可能です。
X線検査や超音波検査、CT検査を行うこともあります。もともと血中尿酸値の高い方で、痛風の独特な症状がみられれば診断が可能です。
症状には特徴があるため、専門の知識を持った医師なら症状や簡単な検査で診断ができます。
確定診断のために行われる検査には関節液を採取する方法があります。針で採取した関節液を特殊な偏光顕微鏡で調べて、結晶が確認されれば確定診断が可能です。
X線検査や超音波検査、CT検査を行うこともあります。もともと血中尿酸値の高い方で、痛風の独特な症状がみられれば診断が可能です。
症状には特徴があるため、専門の知識を持った医師なら症状や簡単な検査で診断ができます。
編集部まとめ

「風が吹くだけで痛い」といわれる通り、発作が起こると激しい痛みを伴います。痛風は血液中の尿酸が結晶となり関節に付着することで起こる病気です。
結晶ができてしまう状態を改善することが、発作の予防に重要なポイントになります。尿酸値の高い状態は痛風以外にもリスクが高いです。
合併症のリスクを下げるためにも尿酸値が高いといわれた方は生活習慣を改善していきましょう。
痛風は通常数日で治まりますが、治療を行わないと再発する可能性が高い病気でもあります。再発・悪化を防ぐためにも早めに病院で治療を行ってください。