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「イボの症状」はご存じですか?意外と知らない原因や感染の有無も医師が解説!

 公開日:2025/12/24
「イボの症状」はご存じですか?意外と知らない原因や感染の有無も医師が解説!

イボには複数の種類があることをご存知でしょうか?イボにはウイルス性のものもあり、他の方に感染する可能性もあります。また、他の部位に飛び火して広がる可能性もあります。

だからこそ、できたイボの原因が何なのか知らなければいけません。また、皮膚科にかかる必要があるのかも理解しておく必要があります。

今回はイボについて、その原因と種類を詳しく解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「イボ」ができる原因はご存知ですか?種類や治療についても解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

甲斐沼 孟

監修医師
甲斐沼 孟(上場企業産業医)

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大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。

イボの原因と種類

肌を気にする女性

イボの症状について教えてください。

  • イボとは、皮膚の一部がぷっくりと盛り上がった小さなできもののことを指します。ニキビや発疹などとは違い、芯がありません。また、引っ掻いても硬く取れそうにないのが特徴です。
  • ニキビや発疹とは違い、さまざまな種類があります。中にはほくろのようなイボもあり、見ただけでは一見イボだと判断できないものもあります。特にかゆみはなく、視認か触診で判明することが多いです。

イボができる原因は何ですか?

  • イボの原因には、ウイルス以外にも老化・紫外線があります。
  • イボの原因となるウイルスは「ヒトパピローマウイルス(HPV)」「伝染性軟属腫ウイルス」の2つです。HPVというと子宮頸がんの原因として知られていますが、子宮頸がんの原因となるHPVとは異なる型のウイルスです。
  • 。HPVが原因のイボは様々な場所にできます。主に手指・顔・腕・外陰部・肛門です。皮膚に小さな傷ができることで感染し、部位によって異なる形のイボを作りだします。
  • もう1つのウイルスである伝染性軟属腫ウイルスは、主にアトピー性皮膚炎の子供にできることの多いウイルスです。軽度の痒みがあるため、子供が掻いてしまい周りの皮膚にうつってしまう可能性があります。また、感染源はプールである場合が多いです。
  • 一方、老化・紫外線によるイボは「老人性イボ」とも呼ばれています。中年以降にシミと混ざってできることが多いです。

イボには種類があるのですね。

  • HPVが原因のイボは、さらにそれぞれ異なる形のイボを作り出します。例えば、HPVのイボで代表的なのが「尋常性疣贅」です。ほとんど自覚症状がなく、手足の指に多くみられます。伝染性軟属腫ウイルスによってできるイボはいわゆる「水イボ」とも呼ばれており、中に白い塊が入っているように見えるのが特徴です。
  • これらのウイルスが原因のイボと違い、老人性イボはシミと一緒にできることが多くなっています。指でこするとぽろぽろと取れることもあります。また、紫外線が原因で起こる「スキンタッグ」は、他のイボと違って米粒状の細長いイボです。首の筋に沿ってできやすいため、「首イボ」とも呼ばれています。

人にうつりますか?

  • イボの種類によって違います。HPV由来のイボの場合、ほとんどが直接接触による感染です。感染力自体はそれほど強くないため、過度に気をつける必要はありません。ただし、念のためプールや銭湯などの公共施設を使用するのは避けたほうが良いでしょう。また、家族に感染させないためには傷ができたら絆創膏を貼るなどの予防をするように努めてください。
  • 一方、伝染性軟属腫ウイルスの場合はプールからの感染が多いです。そのため、もし伝染性軟属腫ウイルス由来のイボができている場合はプールを避けるようにしてください。潜伏期間は14日~50日です。
  • 紫外線・老化によるイボはウイルス由来ではないため感染しません。

編集部まとめ

鏡を見る女性
たかがイボと放置していると、身体のあちこちに広がったり、大きくなって日常生活に支障が出たりすることもあります。

また、家族に感染させてしまう可能性もあるため、できるだけ皮膚科を受診することをおすすめします。

イボができたら、患部を掻いてはいけません。触った手で触れた部分にイボができてしまう可能性があるからです。

イボの治療にはある程度時間がかかるため、治療開始したら根気よく治療を受けてください。他の方に感染させないためにも、根本的な治療に努めるようにしましょう。

この記事の監修医師

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