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「無気肺」は咳がどうなったら受診した方が良い?検査法・治療法も医師が解説!

 公開日:2025/12/27
「無気肺」は咳がどうなったら受診した方が良い?検査法・治療法も医師が解説!

突然胸が苦しくなって息ができなくなったら、人間はパニックに陥るでしょう。

そんな症状の1つに無気肺があります。無気肺とはどのような病気なのでしょうか。

こちらでは無気肺の検査方法・治療方法について解説しています。

※この記事はメディカルドックにて『「無気肺」とは?症状・レントゲン・原因・治療法も解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

武井 智昭

監修医師
武井 智昭(高座渋谷つばさクリニック)

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【経歴】
平成14年慶應義塾大学医学部を卒業。同年4月より慶應義塾大学病院 にて小児科研修。平成16年に立川共済病院、平成17年平塚共済病院(小児科医長)で勤務のかたわら、平成22年北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室にて研究員を兼任。新生児医療・救急医療・障害者医療などの研鑽を積む。平成24年から横浜市内のクリニックの副院長として日々臨床にあたり、内科領域の診療・訪問診療を行う。平成29年2月より横浜市社会事業協会が開設する「なごみクリニック」の院長に就任。令和2年4月より「高座渋谷つばさクリニック」の院長に就任。

日本小児科学会専門医・指導医、日本小児感染症学会認定 インフェクションコントロールドクター(ICD)、臨床研修指導医(日本小児科学会)、抗菌化学療法認定医
医師+(いしぷらす)所属

無気肺の検査や治療方法

聴診器

受診する目安を教えてください。

  • 無気肺は初期には症状が無い場合もありいつ受診すべきなのか悩むところです。ただ初期段階でしっかりと治療しておかなくては、重症化した場合は命に関わることもある病気なのです。咳が続く・時々胸が苦しい感じがするなどの症状がある場合は早めに受診するようにしてください。
  • 早く受診することは原因となる疾病や障害を早期治療することにもつながります。喫煙者で肺に不安がある人は、症状が無くても定期的に検査を受けることで無気肺の原因になり得る肺疾患を早期に見つけることが可能になるのです。早期受診とともに無症状の場合は定期検査をおすすめします。

無気肺の検査について知りたいです。

  • 無気肺の検査でまず行われるのは胸部レントゲン検査です。レントゲンで肺の部分がどのようになっているのかを確認します。肺の異常の原因を確認するために詳しく次のような検査を行います。
  • 血液検査
  • CT検査
  • 気管支鏡検査
  • PET検査
  • 無気肺は原因を突き止めて、その原因となっている病気を治療することになります。そのためにさまざまな検査を行うのです。血液検査は感染症や肺炎の有無を確認します。CT検査ではレントゲンで確認できなかったがんや腫瘍が発見できる場合があるのです。気管や気管支の異物を確認するための気管支鏡検査やがんの広がりを確認するPET検査も必要に応じて実施されます。

治療方法はどのようなものがありますか?

  • 治療方法は原因ごとにその原因となる病気の治療を行い、結果的に無気肺の治療を行うことにつなげます。それぞれの原因から行われる治療を挙げてみます。
  • 痰が詰まっている:気管支鏡などで痰を吸引する
  • 腫瘍による気管狭窄:手術・放射線治療・化学療法
  • 酸素量の不足:酸素吸入・人工呼吸器
  • それぞれ原因となっている障害物を取り除き、しぼんでいる肺を回復に導く治療を行います。また外科的手術後によくみられる無気肺に関しては、手術後時々深呼吸をする・できるだけ安静期間を短くして身体を動かすなどに留意します。

無気肺は何日くらいで治りますか?

  • 何日で治ると明確には言えません。数日から数週間ともいわれますが、症状や原因となる病気そのものの治療にもより、比較的早く改善される場合もあれば日にちがかかる場合もあります。入院して治療を行うこともあれば自宅療養で改善することもあるのです。どちらの場合も焦らず医師の指示に従うようにしてください。
  • 症状が改善しても病気そのものが完治していない場合、また症状が現れる可能性が高いので、勝手に治療をやめることのないようにしましょう。

編集部まとめ

元気に仕事する女性
無気肺は肺に空気が行かないためにしぼんでしまう症状をいいますが、原因の疾患によりその治療内容もそれぞれ違うことがわかりました。

元々の原因を取り除くことで無気肺の症状を改善させることができるのです。

症状の軽いうちに受診して原因を突き止めることが大切になります。

また定期的に検査を受けることも無気肺を防ぐ方法の1つです。

無気肺と診断されたら、まずは生活習慣を見直し喫煙者は喫煙をやめましょう。

そしてバランスの良い食生活・身体をしっかりと動かすこと・ストレスを溜めないことなどに留意して、健康的な日常を送るよう心掛けてください。

この記事の監修医師

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