「慢性上咽頭炎を予防する4つの方法」はご存知ですか?治療中の注意点も解説!
公開日:2025/11/17

慢性上咽頭炎とは、のどのイガイガを始め、肩こり・首こりといったさまざまな症状を引き起こす可能性がある病気です。
さまざまな症状を起こして体調不良をもたらす病気ですが、いざ原因を調べてみるとすぐにわからないケースがあります。
そこで本記事では、慢性上咽頭炎の予防と日常生活の注意点について解説するので、参考にしてください
※この記事はメディカルドックにて『「慢性上咽頭炎」とは?セルフチェック法・症状・原因も解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
五藤 良将(医師)
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防衛医科大学校医学部卒業。その後、自衛隊中央病院、防衛医科大学校病院、千葉中央メディカルセンターなどに勤務。2019年より「竹内内科小児科医院」の院長。専門領域は呼吸器外科、呼吸器内科。日本美容内科学会評議員、日本抗加齢医学会専門医、日本内科学会認定医、日本旅行医学会認定医。
目次 -INDEX-
慢性上咽頭炎の予防と日常生活の注意点

慢性上咽頭炎は再発しますか?
- 慢性上咽頭炎は再発の可能性があります。治療を受けて一度落ち着いたとしても、自律神経の乱れやストレスなどによって再発のリスクがあるのです。再発した場合で重症化するケースは稀ですが、再発すると再度治療を受ける必要があります。治療も決して楽ではないので、日常生活で再発を防ぐためにも注意が必要です。
慢性上咽頭炎の予防方法・セルフチェック法があれば教えてください。
- この病気の予防方法としては、次のような方法が挙げられます。
- 水分補給
- 体の冷やさない
- 運動・睡眠
- 鼻洗浄
- 症状悪化だけでなく病気にかからないためには、まず鼻・のどの粘膜を乾燥させないことが大切です。
- 粘膜が乾いた状態が続くと、細菌などが体内に入りやすくなります。このようなことにならないためには、適度な水分補給が必要です。水分にはカフェインを含まないお茶や水を飲みましょう。カフェインが含まれていると、利尿作用があり逆に水分が不足してしまいます。
- また、体を普段から冷やさないことも心がけましょう。体が冷えると自律神経が乱れてしまいます。その結果、免疫低下が起こり炎症を起こしてしまうのです。免疫力を上昇させるためには、適度な運動・十分な睡眠が効果的です。
- 自律神経を整えるだけでなく、免疫力の向上も自分で行っていきましょう。最後に鼻うがいも予防に最適です。鼻うがいは、より乾燥を防ぐ効果があります。これは通常のうがいや水分補給では補えない場所まで広い効果が期待できるのです。
- 予防方法を把握するとともに、セルフチェックもできるようになっておくと、自分の状態をより把握できるでしょう。セルフチェック方法は次の3つです。
- 頻繁に風邪を引く
- のどが痛くなりやすい
- 鼻が詰まることが多い
- 一見するとどれも風邪のような症状ですが、1週間に1回の感覚で風邪を引いたような症状がある場合はこの病気の可能性があります。鼻が詰まる症状としては、奥の方で詰まっているような感覚になることが多い傾向です。このような特徴を踏まえて、セルフチェックができるようになっておきましょう。
治療中や治療後に気をつけることはありますか?
- 治療中の注意点としては、タバコをすったり飲酒をしたりしないようにすることです。飲酒や喫煙はこの病気の原因にもなる関係の大きな要素です。適切な治療を受けている最中に、決して飲酒などをしないようにしましょう。
- 治療後も、禁煙を心がけるようにし、過度な飲酒は避けるようにすることも必要です。また、治療中・治療後問わず、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すことがあります。その際には、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。自己判断は症状の悪化を招く可能性が高いです。
最後に、読者へメッセージがあればお願いします。
- 慢性上咽頭炎は、つらいのどの痛みだけでなく、全身に症状が出る大変な病気です。風邪と似たような症状であることから、最初は見逃してしまい慢性化させてしまう可能性があります。治療には、正しい対応を行わなければ、全身に現れる症状もさらに悪化してしまうでしょう。また、コロナウイルスで上咽頭炎、慢性化、後遺症となることが度々報告されております。そのようなことにならないためにも、治療方法だけでなく予防方法も身につけて、適切な治療を進めましょう。
編集部まとめ

慢性上咽頭炎は、のどの痛みだけでなく全身の倦怠感・痛み・めまいなどさまざまな症状を発生させます。
免疫力も低下した状態なので、関節炎や皮膚疾患などさらに合併症を引き起こす可能性も高いです。
悪化をさせないためにも、治療中・治療後の予防やセルフチェックなどの正しい情報を身につけて、速やかに治しましょう。万が一異変を感じた場合は、医療機関に相談してみてください。