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「不安症」の受診の目安となる症状はご存知ですか?検査・治療法も解説!

 公開日:2025/12/19

不安症は、不安を伴う様々な症状が日常生活に支障をもたらす精神的症状です。

心の病気には様々なものがありますが、不安症はどのような病気なのか知らない人も多いのではないでしょうか。

不安症がどんな病気なのか、検査や治療方法について詳しく解説いたします。

※この記事はメディカルドックにて『「不安症」とは?症状・原因・診断についても解説!医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

稲川 優多

監修医師
稲川 優多(医師)

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自治医科大学勤務。医学博士、公認心理師。日本精神神経学会精神科専門医・指導医・認知症診療医、日本老年精神医学会専門医・指導医、日本医師会認定産業医、精神保健指定医。

不安症の診断・検査や治療方法とは

ハートを持つ医師

不安症の受診目安を教えてください。

  • 不安や恐怖を感じる場面は日常生活で多々あります。しかし、その不安感や恐怖感が1日の大半を占めている疲労感睡眠障害などに悩まされるようであれば、心療内科や精神科の受診を検討しましょう。
  • 不安症の1つであるパニック症に悩まされる人の中には「電車やエレベーターに乗れない」など、日常の当たり前の行動が困難となり外出すること自体が怖くなりできなくなる人もいます。このように極度の不安・恐怖から今までできていた行動ができなくなった不安や恐怖を自分でコントロールできない場合も診察を検討しましょう。

不安症の診断や検査はどのように行うのですか?

  • 誰しもが多少なりとも不安やストレスを抱えていますから、不安症の診断は容易ではありません。一般的には、不安によって強い苦痛が生じていないか不安が原因で日常生活に支障をきたしていないか不安を感じる期間などを診察の中で聞き取り、慎重に診断していきます。
  • また、不安症の家族がいないか・うつ病などの他の精神的な病気がないかも確認します。不安症は検査で確定するものではありませんが、症状が身体的な病気によるものかどうか明確にするために血液検査などの検査を行う場合も多いです。

治療方法が知りたいです。

  • 不安症の治療は、患者1人1人に合わせて薬物療法認知行動療法などを行います。薬物療法は、不安症の治療によく用いられる治療方法です。現在あらわれている症状を抑えるための対症療法として薬物療法が用いられる場合もあれば、根治的な薬物療法として用いられる場合もあります。
  • また、不安症のタイプに合わせた精神療法や認知行動療法なども治療方法として有効です。精神療法や認知行動療法では、不安や恐怖を高めてしまう考え方の癖を改善したり少しずつ苦手なことに慣れていく心理療法を行ったりして、不安を乗り越える治療を進めていきます。

不安症の治療はどのくらい続きますか?

  • 不安症の症状は人それぞれです。個人差が大きい心の病気でもあるため、治療期間も個人差があります。治療を始めてすぐに効果がみられる人もいれば、ゆっくり時間をかけて症状が良くなっていく人など様々です。ただ、不安症を含め精神疾患は、一般的に治療に時間を要します。焦らずゆっくり自分のペースで治療を進めていくことが求められるため、早い人で半年遅い人で2年ほど治療が続く場合もあります。
  • 不安症は急に治るものではなく、時間をかけてゆっくり治療していく病気です。時間が必要なことを理解し、根気強く治療していくことが大切です。

編集部まとめ

微笑む女性
誰だって不得意なことや苦手なものがあります。

不得意なことや苦手なものを前にしたときに、不安や緊張を感じたり心が落ち着かなくなってしまったりしてしまうのは当たり前のことです。

しかし、不安・恐怖から動悸・めまい・発作などのなんらかの症状があらわれ、日常生活に支障をきたしている場合は不安症の可能性があります。

症状の悪化を防ぐためにも、発症したら早めに治療に取り掛かることが大切です。

ただし、不安症の症状は1人1人異なるため、自分に合った治療内容ペースで治療を進めていくことが求められます。

適切な治療を進めていくためにも、不安症の疑いを感じたらまずは医師に相談してみましょう。

この記事の監修医師

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