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難病「アジソン病の治療」でホルモン以外に摂取が必要な3つのものとは?医師が解説!

 公開日:2025/12/09
難病「アジソン病の治療」でホルモン以外に摂取が必要な3つのものとは?医師が解説!

アジソン病とは難病の1つであり、男女問わずあらゆる年代の方に発症する危険のある病気です。

代謝ストレス・感染症などが原因で起こる病気であり、その症状も倦怠感・脱力感から嘔吐や精神症状までさまざまで恐ろしい病気となります。

この病にかかるとどうなるのか、アジソン病の治療方法も詳しく解説するので、参考にしてください。

※この記事はメディカルドックにて『「アジソン病」とは?症状・原因・治療法についても解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

中路 幸之助

監修医師
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)

プロフィールをもっと見る
1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。

アジソン病の治療方法と予防方法

治療用薬品

アジソン病はどんな治療をしますか?

  • 治療は副腎皮質ホルモンを摂取するものとなります。摂取方法は症状に合わせて異なり、内服・注射・点滴などで体内へと補充を行う方法です。
  • また、副腎皮質ホルモンの摂取量は症状の度合いによっても異なります。急性副腎不全などを発症している場合には、副腎皮質ホルモンの摂取量は増えます。
  • また、摂取はこれらのホルモン以外にも水分・糖分・塩分を取る必要があり、摂取量のコントロールも必要です。
  • 一度発症すると、副腎機能が回復することはほとんどありません。そのため、一生薬を飲み続けてホルモンや水分などの摂取をコントロールする必要があります。

アジソン病の予防方法があれば教えてください。

  • 一度発症すると、継続的に薬の服用をする必要があります。しかし、予防を行うことでそれ以上の悪化を防ぐことは可能です。
  • 副腎皮質ホルモンの摂取や水分・塩分などのコントロールを行い補充をすることで病気の悪化を防げます。
  • 副腎機能が回復することはありませんが、適切なホルモン・水分などの補充を行い続けていれば、比較的良好な状態で問題なく日常生活を送ることが可能です。
  • しかし、予防を行うのであれば注意点もあります。それは状況に応じてホルモン摂取量を調整する必要があるという点です。
  • 発熱などがあるだけでも、摂取量を通常より増やすなどの調整が必要となります。
  • また、症状が落ち着いたからといって薬を急に中断してはいけません。症状がぶり返し、最悪の場合ショック死を引き起こすケースがあります。
  • 疲労やストレスなどで悪化することも考えられるため、日常生活を整えることも悪化予防に繋がるでしょう。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

  • アジソン病は難病であり、年齢や性差なくかかる可能性のある病気です。
  • しかし、治療が全く不可能ではなく、適切な薬の摂取やホルモン・水分・塩分などの補充とコントロールを行うことで問題なく日常生活を送れます。
  • 日常生活のコントロールなどを行いストレスをためないような生活や発熱などがないように、精神的なケアも行うことでさらに症状の悪化を防ぐことも可能です。
  • もし、疑わしい症状がある場合は、速やかに医療機関に相談しましょう。早期発見が、症状の悪化や命を救うことにつながります。

編集部まとめ

腹痛の男性
難病指定されているアジソン病は、後天的なものから先天的なものまであります。誰でもかかる可能性のある病気として、症状や治療方法などを正しく理解しておきましょう。

決して治療が不可能な病気ではありません。しかし、一度この病気にかかってしまうと、継続的な治療と薬・生活のコントロールが必要です。

突然服用をやめるなどすると、最悪ショック死に至るケースもあるため注意しましょう。

体調が優れず、アジソン病の症状と一致するようであれば、すぐに医療機関に診てもらいましょう。

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