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「外反母趾が進行」すると何ができなくなるかご存じですか?予防法を医師が解説!

 公開日:2025/11/29
「外反母趾が進行」すると何ができなくなるかご存じですか?予防法を医師が解説!

足の親指の付け根が大きく出っ張り痛みをともなう外反母趾は、進行すると歩行が困難になってしまいかねない病気です。 この記事をご覧の方の中にも足にさまざまな違和感を感じ、不安に思われている方がいらっしゃるのではないでしょうか。 ここからは辛い症状が表れる外反母趾が進行するとどんなリスクがあるのかや予防方法について解説します。外反母趾に関する疑問や不安を解消し、改善を目指すお役に立ててください。

※この記事はメディカルドックにて『「外反母趾」とは?治療法・原因・予防法についても解説!医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

小池 達也

監修医師
小池 達也(医師)

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大阪市立大学医学部卒業。現在は白浜はまゆう病院整形外科所属、骨リウマチ疾患探索研究所所長、大阪市立大学大学院医学研究科高齢者運動器変性疾患制御講座を兼務。日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定リウマチ医、日本整形外科学会認定スポーツ医。

外反母趾のリスクと予防方法

外反母趾のケア

外反母趾が進行するとどのようなリスクがありますか?

  • 見た目の変化や痛みなどをともなう外反母趾になってしまった場合、日常生活に少なからず影響があることは否めません。これまで申し上げてきた通り、外反母趾による足先の痛み・腫れ・変形などを放置しておくと症状が悪化し、歩けなくなってしまうリスクがともないます。
  • 拇指(足の親指)の関節が大きく飛び出すように変形することにより、今まで履いていた靴やおしゃれな靴が履けなくなるのもリスクのひとつといえるでしょう。外反母趾は進行すると足先にかかる負担によって、巻き爪になる・タコやウオノメができやすくなる・小指が内側に曲がってしまう内反小趾・O脚・偏平足などを併発してしまうリスクもあります。
  • また、足先の痛みで不安定な歩行になることから体にゆがみが生じ、膝痛・腰痛・肩こり・頭痛などを引き起こすリスクもあると考えられます。

外反母趾の予防方法が知りたいです。

  • 日常的に行える予防方法は、自分の足の形に合う靴を知り、ハイヒールなど足に負担がかかる靴を避けることです。フォーマルやビジネスのシーンでどうしても避けられないときは、必要なときだけ履き替える準備をしておくことをおすすめします。
  • また、足の指を開く運動や筋肉を鍛えるトレーニング・かかとから足をつき体重をしっかりと足先に移動させながら正しく歩くといった歩行方法に気を配ることも有効です。
  • 辛い外反母趾にならないために、日常的な心がけによる予防方法を実践していくことをおすすめします。

最後に、読者へメッセージがあればお願いします。

  • 外反母趾は先述してきた通り足の指の形や筋肉のつき方・骨などのバランスが崩れることに加え、偏平足などによって足のアーチが崩れることによっても引き起こされる場合があります。
  • 外反母趾が見うけられない健康な足には親指からかかとにかけての「縦のアーチ」と親指から小指にかけての「横のアーチ」があります。ご自身の足にきれいなアーチがあるのか注目してみるのもひとつの手です。
  • また、足に負担がかかる靴などによる影響のほかにも、肥満や筋力低下などによる影響も受ける傾向があるためご注意なさってください。
  • いずれにしても外反母趾は症状に個人差があり、治療方法・手術方法も豊富にある病気のため、初期症状を疑ったら早めに医療機関の受診をおすすめします。

編集部まとめ

快調にウォーキング 外反母趾は遺伝による足の形や筋肉のつき方・関節リウマチなどによる影響や、ハイヒールのように先が細くかかとが高いなど足に負担がかかる靴を履き続けることによって引き起こされてしまう病気です。 足の親指の付け根が痛い・腫れるような症状を感じたら、早めに医療機関を受診して治療・予防を心がけることで改善が望めます。 また、外反母趾にならないためには自分の足に合う靴の選び方を知り、足の筋肉を鍛えるトレーニングや体操・ストレッチを行うことが有効です。 日々の生活の中で外反母趾の予防・治療を心がけながら、健やかな歩みを手に入れてください。

この記事の監修医師

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