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「汗疱」を発症しやすい人の特徴はご存知ですか?症状や原因も解説!【医師監修】

 公開日:2025/12/09

夏など蒸し暑い時期は汗が原因で、肌にトラブルが起きる方も少なくありません。
手のひらや足の裏に、小さなブツブツがでてきたり皮がむけてきたりする汗疱(異汗性湿疹)も、夏に起きやすい肌トラブルの1つです。
今回は、汗疱(異汗性湿疹)について症状・原因・治療・予防法をまとめました。汗疱(異汗性湿疹)は場合によっては悪化することもあるため、正しい知識をつけて適切に対処をしましょう。
汗疱(異汗性湿疹)の症状がある方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

※この記事はメディカルドックにて『「汗疱」とは?治療・原因についても解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

竹内 想

監修医師
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)

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名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。

汗疱の特徴

手のひら

汗疱はどのような病気ですか?

  • 汗疱は、手のひらや足の裏に水ぶくれができたり皮むけが起きたりする病気のことをいいます。水ぶくれの大きさは2〜5mmと小さいです。痒みや痛みを生じるケースもあります。夏の初めに症状がでる方が多く、小児や思春期など若い世代に起こりやすい病気です。多くの場合、数週間で自然に治りますが、症状が強い場合や悪化した場合は、治療が必要になります。

汗疱の原因を教えてください。

  • 汗をかきやすい方に症状が現れるケースが多いため、汗が影響を及ぼして症状を起こしている可能性が高いです。皮膚の外に排出されるはずの汗が、何らかの理由で外に出られなくなり肌が酸性になることで炎症を起こしているとも考えられています。また、金属によるアレルギーが原因ともいわれていますが、汗疱がなぜ起こるかは解明されていません

どのような症状がみられますか?

  • 汗疱は手のひらや足の裏に、2〜5mmの小さな水ぶくれができます。水ぶくれ同士がくっついて大きい塊になったり、水ぶくれの周辺が白く濁ったり赤みがでたりといった湿疹のような症状が出る場合も少なくありません。水ぶくれが落ち着くと、皮がむけてからだんだん治まっていきます。水ぶくれは指の間や側面にできることが多いです。痒みや軽い痛みを感じることもあります。

汗疱になりやすい人の特徴を教えてください。

  • 汗疱の症状は、汗が原因で起こるとされており、汗をかきやすい方は注意をして下さい。小さいお子さん・中学生・高校生は汗をかきやすい環境にいるため、症状がでやすいです。最近ではコロナの影響で、仕事などでゴム手袋を使う方も増えています。ゴム手袋を着けたままの状態は、蒸れて手に汗をかきやすい状態です。そのため、ゴム手袋が原因で汗疱に悩まされる方も増えています。春から夏にかけて症状が現れる方が多いです。

編集部まとめ

ハンドケアをする女性
汗をかきやすい春から夏にかけて多くなる汗疱。暑い時期になると毎年、症状に悩まされるという方も少なくありません。
汗疱の症状がでやすい方は汗をかいたらすぐに拭き取り、肌を清潔に保って予防をすることが大切です。湿気の多い梅雨どきなどはとくに注意をしましょう。
エアコンの除湿機能をうまく使うのもよいです。汗疱になりにくい状態を作って、できるだけ予防を心がけて過ごして下さい。
ストレスなども汗疱の原因とされています。睡眠不足を避けて飲酒・喫煙・食生活の改善もしていくとよいです。
汗疱の症状がある間は、水仕事を避けて肌への刺激をできるだけ減らすことが悪化をさせないポイントになります。
セルフケアでも改善されやすい汗疱ですが、長引く・悪化する・何度も繰り返す場合は皮膚科に相談をして、適切な治療を行ってもらいましょう。

この記事の監修医師

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