目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 配信コンテンツ
  3. 「不整脈」とは?症状・原因・治療法も併せて解説!【医師監修】

「不整脈」とは?症状・原因・治療法も併せて解説!【医師監修】

 公開日:2025/11/24
「不整脈の早期発見のポイント」はご存じですか?日常の注意点も医師が解説!

不整脈とはその名の通り、脈拍をコントロールする心臓の収縮が整わなくなる症状 のことです。
症状が強かったり頻度が高い場合、また意識レベルの低下や胸痛を伴う場合には治療が必要になることもあります。

激しい運動をしたり眠ったりしたわけでもないのに脈拍が大きく変化したら、それは何らかの病気に由来する不整脈かもしれません。

しかし不整脈の症状が現れても、心臓の不調とすぐに結びつけて考えるのは早計です。正しい知識を持ち、いざというときにきちんと医療機関を受診できる判断力を持ちましょう。

今回は、日常的なものから重大な病気との関連まで様々な種類のある不整脈についてQ&A形式でわかりやすく解説していきます。

※この記事はメディカルドックにて『「不整脈」とは?症状・原因・治療法も併せて解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

武井 智昭

監修医師
武井 智昭(高座渋谷つばさクリニック)

プロフィールをもっと見る
【経歴】
平成14年慶應義塾大学医学部を卒業。同年4月より慶應義塾大学病院 にて小児科研修。平成16年に立川共済病院、平成17年平塚共済病院(小児科医長)で勤務のかたわら、平成22年北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室にて研究員を兼任。新生児医療・救急医療・障害者医療などの研鑽を積む。平成24年から横浜市内のクリニックの副院長として日々臨床にあたり、内科領域の診療・訪問診療を行う。平成29年2月より横浜市社会事業協会が開設する「なごみクリニック」の院長に就任。令和2年4月より「高座渋谷つばさクリニック」の院長に就任。

日本小児科学会専門医・指導医、日本小児感染症学会認定 インフェクションコントロールドクター(ICD)、臨床研修指導医(日本小児科学会)、抗菌化学療法認定医
医師+(いしぷらす)所属

不整脈の早期発見と注意点

ヨガをする男性

病気の早期発見のために必要なことを教えてください。

  • 不整脈から気付ける病気の早期発見には、生理現象とそれ以外とをきちんと区別できるようにしておくことが大切です。例えば日頃運動不足の方・生活習慣病の症状がある方・アルコールや煙草の摂取量が多い方などは不整脈が起きやすく、本当に重篤な病気があった場合に気付きづらくなります。
  • それ以外の場合でも、少しでもおかしいと感じたらまず医療機関を受診するように心がけましょう。特に循環器などの臓器で起こる病気は、医師以外には判断が難しいためです。

自覚症状があれば受診することが大切なのですね。

  • 自覚症状が出ている時点で、ある程度の強さがある不整脈ということができます。人間の体は思ったより誤作動を起こしやすく、日常的に発生する軽微な不整脈程度では自覚症状が出ない場合もあります。明らかな動悸・息切れ・めまいなどが起こった場合は、焦らず落ち着いて医師の診察を受けましょう。必要以上に軽視することも、気にしすぎることもないのが基本です。普段から自分の体に気をつかい、不自然な症状があればきちんとした治療ができるよう心がけましょう。

日常生活で気をつけることはありますか?

  • 先述のように、不整脈は生活習慣病の症状として発生する場合があります。特に肥満などの傾向がある場合は、運動機能の低下による生理的不整脈と心疾患との見分けがつきづらくなります。心臓に負担をかけやすいコレステロール・過度な脂質・アルコール等の摂取はなるべく控えて生活するとよいでしょう。また日頃から適度な運動を心がけ、全身の運動機能を安定させておくことも大切です。

最後に、読者へメッセージがあればお願いします。

  • 不整脈は様々な要因で発生し、詳細に検査して初めてわかる疾患などもあります。特に心臓という重大な臓器に関することですから、自己判断で済ますことはおすすめできません。普段から自身の生活や体調に気を配り、異常を異常と判断できる環境づくりに努めましょう。

編集部まとめ

考える女性
今回は不整脈という症状について、原因や対処法・病気との関連などについてご紹介してきました。

症状や原因の振れ幅が大きく、とても恐ろしいと感じた方もいるかもしれません。

不整脈はときに重篤な病気の一部にもなりますが、日頃の生活習慣によっては容易に改善・判断のできる症状でもあります。

神経質になる必要はありませんが、きちんと自分の体を管理できるよう、常日頃から心がけておくのがおすすめです。

この記事の監修医師

注目記事