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「致死性不整脈になりやすい人」はご存知ですか?気に掛ける点も医師が解説!

 公開日:2025/11/22
「致死性不整脈になりやすい人」はご存知ですか?気に掛ける点も医師が解説!

日本人の死因として多いものに何があるかご存じでしょうか?2021年時点での厚生労働省による人口動態統計の結果によって、上位3つの死因が明らかになりました。  ・悪性新生物  ・心疾患  ・老衰 悪性新生物と心疾患は今までの人口動態統計でも上位に留まり続けています。 悪性新生物はいわゆる「がん」であり、心疾患は不整脈や心臓病などのあらゆる心臓の病気のことです。 今回はその中の不整脈、特に致死性不整脈になりやすい人について解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

※この記事はメディカルドックにて『「致死性不整脈」とは?前兆となる症状・原因についても解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

武井 智昭

監修医師
武井 智昭(高座渋谷つばさクリニック)

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【経歴】
平成14年慶應義塾大学医学部を卒業。同年4月より慶應義塾大学病院 にて小児科研修。平成16年に立川共済病院、平成17年平塚共済病院(小児科医長)で勤務のかたわら、平成22年北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室にて研究員を兼任。新生児医療・救急医療・障害者医療などの研鑽を積む。平成24年から横浜市内のクリニックの副院長として日々臨床にあたり、内科領域の診療・訪問診療を行う。平成29年2月より横浜市社会事業協会が開設する「なごみクリニック」の院長に就任。令和2年4月より「高座渋谷つばさクリニック」の院長に就任。

日本小児科学会専門医・指導医、日本小児感染症学会認定 インフェクションコントロールドクター(ICD)、臨床研修指導医(日本小児科学会)、抗菌化学療法認定医
医師+(いしぷらす)所属

致死性不整脈になりやすい人

ハートを持った女性

なりやすい人はどのような人でしょうか?

  • 致死性不整脈になりやすい人は主に心不全などの心疾患患者です。心不全は不整脈を起こしやすく、この不整脈をそのままにして悪化した結果、致死性不整脈を起こす場合があります。こうした心疾患のある人や心疾患にかかったことのある人は自分の脈拍数などを気にかけておくことが大切です。

普段から気を付けることはありますか?

  • 心疾患にかかっている人や高齢者は普段から自分の拍動や脈拍の異常に敏感になっている必要があります。少しでも拍動が乱れたり、脈拍が速くなったりと異常を感じたらかかりつけの医師や医療機関に相談しましょう。
  • 自分1人では健康管理をする自信がなければ、家族や周囲の人に協力をあおぐのも1つの選択肢です。自身の健康を守るために最適な対策を普段から考えておくことも必要になってきます。心電図などの定期的な検査もおすすめです。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

  • 致死性不整脈は発見や対応が遅れると命に関わる病気です。逆に対応や発見が早ければその分生存率も上がるため、少しの異常を軽く見ずに自分自身の異常に敏感になるようにしましょう。
  • 致死性不整脈の治療として様々な方法が挙げられますが、中には植え込み手術などの体に負担のかかる治療もあります。こうした事態を避けるためにも自分の体調を常に気にかけるようにしましょう。

編集部まとめ

目をつむって胸を押さえる女性 今回は致死性不整脈について解説しました。致死性不整脈は突然起こってそのまま亡くなってしまうということも珍しくない恐ろしい病気です。 主な原因は心疾患にあり、早期の発見と処置がその後を左右します。高齢者に多い傾向があり、その理由は高齢者の心疾患の発症率の高さです。 しかし高齢者だけではなく若年者でも心疾患にかかっている人やかかったことのある人も致死性不整脈を起こすリスクはあり、普段から自分の体調を気にかけておく必要があります。 生活習慣なども不整脈の悪化につながることがあるため、家族や周囲の人も本人と同様に気にかけておきましょう。 長生きするためにも自分と自分を取り巻く人とで協力して早期発見と処置を心がけることが大切です。

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