「風邪の予防」にフルーツの〇〇はおすすめ?予防法を解説!【医師監修】
公開日:2025/12/03

風邪は我々にとってとても身近な病気です。年齢や性別に関係なく誰でもかかるもので、1年に何度も繰り返すこともあります。
冬に流行するイメージがありますが、風邪は1年を通じていつでも罹る可能性があります。
ほとんどの場合は何もしなくても数日〜1週間程度で症状が改善しますが、気管支炎や肺炎と区別がつきにくいため注意が必要です。
子どもや高齢者ほど重症化リスクも高く、身近な病気といっても油断はできません。
この記事では、予防方法とおすすめの食べ物まで詳しく解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「風邪」を引いた時の症状・おすすめ食べ物とは?【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
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1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。
風邪を長引かせないために

風邪を長引かせないためにできることを教えてください。
- 風邪を長引かせないためには、ひき始めの対策が重要です。
- ウイルスに対抗する免疫力を高めるために体力を確保し、体のコンディションを整えましょう。
- 「風邪をひいたかな?」と思った場合は症状が本格化する前に下記のような対策をしてください。
- 睡眠をとる:風邪の引き始めは免疫力が下がっているため十分な睡眠をとって休養する
- 栄養をとる:おかゆやスープなど栄養価が高く消化のいい食事をとる
- 加湿する:風邪ウイルスは湿度60%の環境で約80%が死滅するといわれる
- 水分補給をする:発熱すると脱水状態になりやすいため
- 風邪の症状は体内に侵入したウイルスを追い出そうとする防御反応のため、無理に抑えることは望ましくありません。
- 長引く場合は放っておくと症状が悪化する可能性があるため、受診して症状にあった薬を服用しましょう。
風邪の予防方法やおすすめの食べ物を知りたいです。
- 風邪の予防には下記の5つの習慣が効果的です。
- 外出時のマスク着用:のどや鼻の粘膜を保湿する
- 石けんを使った手洗い:手についた風邪ウイルスを洗い流す
- うがい:口の中の細菌を減らしてのどや鼻の粘膜を潤す
- 20~30分おきの水分補給:のどや鼻の粘膜を潤す
- 歯磨き:口内の雑菌を除去してウイルスの侵入を防ぐ
- 風邪の予防には食生活も重要です。
- 偏った食生活によって栄養不足になると免疫力が低下して風邪をひきやすくなります。
- 風邪を予防するためには免疫力をアップさせる必要があります。
- 下記の食べ物を参考に、主食+主菜+副菜をそろえてバランスのいい食事を心がけましょう
- タンパク質:魚・肉・卵・大豆製品など
- 緑黄色野菜:かぼちゃ・にんじん・ほうれん草など
- ビタミンC:小松菜・ブロッコリー・キウイ・みかんなど
- 生姜・唐辛子・にんにく・ねぎに含まれる栄養素も新陳代謝を促進して殺菌力もあるため、食事に取り入れてください。
- レバーも免疫力アップに効果的です。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
- 風邪はとても身近な病気で、原因となるウイルスは200種類以上あるため1年を通して注意が必要です。
- 通常は数日から1週間程度で症状が治まります。1週間以上たっても症状が治まらず長引く場合は別の病気の可能性があるため受診してください。
- 風邪の予防には手洗い・うがいやバランスのいい食事を心がけることが大切です。
- 免疫力をアップして風邪をひきにくい体作りをしましょう。
編集部まとめ

風邪は誰でも一度はひいたことがあるとても身近な病気で、ほとんどの場合ウイルスによる感染が原因です。
とくに治療をしなくても1週間程度で治りますが、症状によっては重症化する場合があるため油断はできません。
風邪にはせき・のどの痛み・発熱などさまざまな症状があり、程度には個人差があります。
症状が重い場合はとてもつらいですが、体が風邪のウイルスを追い出そうとして起こる防御反応のため無理に抑えず安静に過ごしましょう。
風邪の予防にも長引かせないためにも免疫力アップが重要です。十分な睡眠とタンパク質・緑黄色野菜・ビタミンCを意識してバランスのいい食事を心がけましょう。