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「生活習慣病を予防」する”ブレスローの7つの健康習慣”はご存じですか?医師が解説!

 公開日:2025/12/07
「生活習慣病を予防」する”ブレスローの7つの健康習慣”はご存じですか?医師が解説!

生活習慣病は食事・運動・喫煙・飲酒などの生活習慣が原因で発症したり病気が進行したりするさまざまな病気の総称で、日本人の死因の多くを占めています。

以前は「成人病」と呼ばれていましたが、子どもも発症するため「生活習慣病」という名前に改められました。

生活習慣病は死亡リスクだけでなく寝たきりや介護などのリスクも高めます。健康で長生きをするためには生活習慣病の予防が重要です。

この記事では生活習慣病とはどのような病気なのかを詳しく知るため、予防方法・日常生活で注意することをご紹介します。

※この記事はメディカルドックにて『「生活習慣病」とは?予防・原因・治療法についても解説【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

中路 幸之助

監修医師
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)

プロフィールをもっと見る
1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。

生活習慣病の予防と日常生活の注意点

生活習慣病の予防と日常生活の注意点

生活習慣病の予防方法を教えてください。

  • 生活習慣病を予防するためには、まず生活習慣を見直すことが重要です。生活習慣についてブレスローの7つの健康習慣を実行しましょう。
  • 喫煙をしない
  • 定期的に運動をする
  • 飲酒は控えめにする
  • 7~8時間の睡眠を心がける
  • 適正体重を維持する
  • 朝食を食べる
  • 間食をしない
  • 適度な運動は生活習慣病の予防にとても効果的です。運動によって血流の改善・筋力の向上などが期待でき、身体を動かすことでエネルギーを消費できるため肥満の防止にもつながります。とくに有酸素運動がおすすめです。有酸素運動とは一定時間続けられる軽度から中程度の運動を指し、ウォーキング・水泳・ジョギング・ストレッチ・ラジオ体操・ヨガなどが当てはまります。
  • 食事は脂質を控えてタンパク質・ビタミン・ミネラル・食物繊維をバランスよく取り入れ、一汁三菜を心がけましょう。1日3食を規則正しく食べ、腹八分目を心がけることで肥満を予防できます。朝食を食べない方は注意が必要で、1食抜くことで身体が余分なエネルギーをため込もうとするため肥満につながります。質のいい睡眠をとることも重要です。睡眠不足はインスリンの働きを低下させるため糖尿病のリスクを高め、高血圧や動脈硬化にもつながります。睡眠不足になると交感神経が活性化して血圧や脈拍を上昇させるため慢性的に血圧が高くなり、心臓や血管に負担がかかる原因となります。

健康診断でメタボリックシンドロームを指摘されたらどうすればよいですか?

  • メタボリックシンドロームは生活習慣病がいくつか合併している状態です。
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 脂質異常症(高脂血症)
  • 生活習慣病は血管に大きな負担をかけるため、メタボリックシンドロームの状態が続くと動脈硬化が進行するおそれがあります。その結果、脳梗塞や心筋梗塞を発症するリスクが高まるため、メタボリックシンドロームを指摘された場合は特定保健指導を受けましょう。特定保健指導では医師・保健師・管理栄養士などが食事や運動などの生活習慣を改善しやすいように指導し、支援します。

食事と運動が重要になるのですね。

  • メタボリックシンドロームは複数の生活習慣病が合併している状態です。症状を改善するためには食事の改善と運動の習慣を取り入れる必要があります。食事療法は個人の体格・生活リズム・病態に適した食事内容や食事制限を行うことで、継続することが重要です。
  • 標準体重当たりタンパク質量1.0~1.2kg(動物性タンパク質40~50%)
  • 必須脂肪酸2g/日
  • 脂肪20g/日
  • 糖質100g/日以上
  • こんにゃくやキノコなど食物繊維を多くとり、甘いジュースやお菓子などの間食を控えて決まった時間に規則正しく食事をとると効果的です。運動に関してはウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を無理のない範囲で生活習慣に取り入れましょう。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

  • 生活習慣病の7大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患・高血圧性疾患・糖尿病・腎疾患・肝疾患)の患者数は日本の人口の約15%にあたる1,850万人にのぼるといわれています。
  • 初期段階では自覚症状がありません。しかし、生活習慣病は血管にダメージを与えるため病気が進行すると命に関わる重大な病気の原因となります。生活習慣病は早期発見が重要です。
  • 健康診断でメタボリックシンドロームを指摘された場合は自覚症状がない場合も軽視せず、特定保健指導を受けましょう。

編集部まとめ

編集部まとめ
生活習慣病は名前の通り食生活・運動不足・睡眠不足・飲酒・喫煙などの生活習慣が関係している病気です。

初期段階では自覚症状がほとんどありません。自覚症状が現れる頃には病気が進行し、やがて命に関わる重大な病気を引き起こします。

生活習慣病の治療には早期発見と生活習慣の改善が重要です。

バランスのいい食事や規則正しい生活を心がけ、無理のない範囲で運動するなど日々の生活を見直してみましょう。

この記事の監修医師

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