「多汗症をチェックする9つの項目」はご存じですか?予防法も医師が解説!
公開日:2025/12/13

手のひらや足の裏にたくさん汗をかく・汗の量が多く生活する上で困っていることがあるなど、汗に関する悩みを抱えている人はもしかしたら多汗症かもしれません。
今回は多汗症の予防法についても詳しくみていきましょう。
※この記事はメディカルドックにて『「多汗症」とは?治療やチェック方法についても解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
武井 智昭(高座渋谷つばさクリニック)
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【経歴】
平成14年慶應義塾大学医学部を卒業。同年4月より慶應義塾大学病院 にて小児科研修。平成16年に立川共済病院、平成17年平塚共済病院(小児科医長)で勤務のかたわら、平成22年北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室にて研究員を兼任。新生児医療・救急医療・障害者医療などの研鑽を積む。平成24年から横浜市内のクリニックの副院長として日々臨床にあたり、内科領域の診療・訪問診療を行う。平成29年2月より横浜市社会事業協会が開設する「なごみクリニック」の院長に就任。令和2年4月より「高座渋谷つばさクリニック」の院長に就任。
平成14年慶應義塾大学医学部を卒業。同年4月より慶應義塾大学病院 にて小児科研修。平成16年に立川共済病院、平成17年平塚共済病院(小児科医長)で勤務のかたわら、平成22年北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室にて研究員を兼任。新生児医療・救急医療・障害者医療などの研鑽を積む。平成24年から横浜市内のクリニックの副院長として日々臨床にあたり、内科領域の診療・訪問診療を行う。平成29年2月より横浜市社会事業協会が開設する「なごみクリニック」の院長に就任。令和2年4月より「高座渋谷つばさクリニック」の院長に就任。
日本小児科学会専門医・指導医、日本小児感染症学会認定 インフェクションコントロールドクター(ICD)、臨床研修指導医(日本小児科学会)、抗菌化学療法認定医
医師+(いしぷらす)所属
目次 -INDEX-
多汗症かも?と思ったら

多汗症のチェック方法はありますか?
- 汗に関する悩みがある方はセルフチェックを行ってみましょう。
- 暑くないのに汗が出る
- 手のひらや足の裏が汗で湿る・濡れる
- 緊張や不安を感じると多くの発汗をする
- 脇や背中部分などの服が汗で濡れる
- 汗で服が濡れて頻繁に着替える
- 紙を持つと汗で変形する
- 日常生活をきたすため汗が気になる
- 寝ているときは
- 家族が多汗症
- 上記の項目に当てはまる人は多汗症の可能性があります。多汗症は日常生活で悩みの種となることも多いですが、病院を受診する人は少ないとされています。チェックを行い複数当てはまるようであれば悩みを抱え込まずに病院を受診しましょう。
予防法はあるのでしょうか?
- 交感神経の働きが影響しているとされているため、交感神経の働きを優位にする原因を取り除くことが予防になります。
- ストレスや緊張などを強く感じる・溜め込むことは症状を発症させることになるため、ストレスを溜めずリラックスする時間を日々の中で確保しましょう。酸味が強い・辛いものを食べると誰しも汗をかきやすくなりますが、多汗症の方はより多くの汗をかいてしまいます。そのため刺激のあるものはできるだけ控えるようにし、バランスの良い食生活を心がけましょう。カフェインが入ったコーヒー・紅茶・緑茶も大量摂取は交感神経を刺激してしまうため、過剰に摂取することは避けてください。
- 生活習慣を見直すことも大切です。朝起きて夜寝るというリズムの良い生活を送っていないと、自律神経の失調へつながるため注意しましょう。
汗をかかないように水分を控えるのは効果がありますか?
- 汗をたくさんかかないように水分を控える人もいますが、水分はきちんと摂りましょう。
- 水分を控えていると汗の量が減るのではと思われがちですが、汗の量が減るのは一時的です。病気が改善されるわけではなく体内に必要な水分が足りていないためであり、むしろ熱中症や脱水症状になる危険性があります。
- 特に夏や冬の暖房が効いた室内など、暑いとき人間は汗を利用して体温調節をします。うまく発汗できなければ熱中症など他の疾患を発症する恐れもあるため、水分はきちんと摂取しましょう。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
- 多汗症は汗が多いという症状から、日常生活が困難になるなどさまざまな精神的苦痛を引き起こしやすい疾患です。
- 発汗によって常に多くのストレスを感じ、うつ病になるなど他の疾患を引き起こすことも稀ではありません。汗でお悩みの方はまずは皮膚科を受診し診断を受けましょう。
- 適切な治療を受ければ改善する可能性もあるため、悩みを抱え込まないようにしてください。
編集部まとめ

症状や原因について詳しくみてきましたが、生まれつきである人も多く幼少期から汗の悩みを抱えているという人も少なくありません。ご自身が多汗症だと知らない人も多く、隠れ多汗症は数多く存在しているといわれています。ご紹介したセルフチェックを行い、当てはまるようであれば早めに病院を受診しましょう。
予防する方法は今すぐに始められることばかりなので、悪化を防ぐためにも毎日の生活を見直し予防に努めましょう。