「顎関節症を予防する5つの行動」はご存じですか?マッサージ法も医師が解説!
公開日:2025/12/13

顎が痛い・顎から音がする・口が開けにくいという方は、もしかすると顎の疾患である顎関節症かもしれません。
しかし顎関節症は病気ということがあまり知られておらず、悩みを抱えたまま生活をしているという人も少なくないです。
今回は顎関節症はどんな病気なのかという疑問について一緒にみていきましょう。
※この記事はメディカルドックにて『「顎関節症」とは?治療法や何科を受診するべきか解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修歯科医師:
柴原 孝彦(東京歯科大学名誉教授)
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1979年東京歯科大学卒業、2004年東京歯科大学主任教授、2012年東京歯科大学市川総合病院口腔がんセンター長、2020年東京歯科大学名誉教授。
著書は「口腔顎顔面外科学(医歯薬出版)」「標準口腔外科学(医学書院)」「カラーアトラス コンサイス口腔外科学(学建書院)」「口腔がん検診 どうするの、どう診るの(クインテッセンス出版)」「衛生士のための看護学大意(医歯薬出版)」「かかりつけ歯科医からはじめる口腔がん検診step1/2/3(医歯薬出版)」「エナメル上皮腫の診療ガイドライン(学術社)」「薬剤・ビスフォスフォネート関連顎骨壊死MRONJ・BRONJ(クインテッセンス出版)」「知っておきたい舌がん(扶桑社)」「口腔がんについて患者さんに説明するときに使える本(医歯薬出版)」など。
著書は「口腔顎顔面外科学(医歯薬出版)」「標準口腔外科学(医学書院)」「カラーアトラス コンサイス口腔外科学(学建書院)」「口腔がん検診 どうするの、どう診るの(クインテッセンス出版)」「衛生士のための看護学大意(医歯薬出版)」「かかりつけ歯科医からはじめる口腔がん検診step1/2/3(医歯薬出版)」「エナメル上皮腫の診療ガイドライン(学術社)」「薬剤・ビスフォスフォネート関連顎骨壊死MRONJ・BRONJ(クインテッセンス出版)」「知っておきたい舌がん(扶桑社)」「口腔がんについて患者さんに説明するときに使える本(医歯薬出版)」など。
目次 -INDEX-
顎関節症の予防法は?

顎関節症はどのように予防するのでしょうか?
- 顎関節症は普段の生活を見直すことで予防ができます。
- 顎への負担をできるだけ減らす
- 顎に負担がかかる癖はやめる
- 悪い姿勢を正す
- ストレス・疲労を溜めない
- 顎の筋肉をほぐす
- 普段の生活で上記のようなことを意識すると、顎関節症を予防できます。
- 無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりがみられる場合は、顎関節症による痛みが出る前にマウスピースを装着するのも予防法の1つです。顎の骨や関節への負担を減らせるため、歯ぎしりなどがみられる場合は歯科医院で相談してみましょう。
- ストレスや疲労が溜まると筋緊張がみられるため、リラックスできる時間をしっかりと取ることも大切です。顎の筋肉は定期的にストレッチやマッサージをするとほぐすことができます。
効果的なストレッチ方法を教えてください。
- 顎の付け根にある咬筋を2〜3本の指でくるくるとマッサージするように動かすと、顎の筋肉である咬筋をほぐせます。優しく圧をかけながら指を動かすことで筋肉の緊張がほぐれ、顎関節症の予防ができます。
- また、上を向いて口をゆっくり大きく開く・閉じるなどのストレッチも効果的です。10回ほど繰り返すストレッチを1日4〜5回ほど行いましょう。
セルフケアのポイントはありますか?
- マッサージやストレッチなどのセルフケアはやり過ぎるとかえって顎関節症を引き起こすこともあるため、どちらも無理のない範囲で行いましょう。
- 大きく口を開閉する際は、顎の関節にあまり負担がかからないようにゆっくりと行ってください。力加減も大切で、あまり力を入れずに優しく顎のまわりをマッサージすることがポイントです。
- マッサージの力加減やストレッチについて詳しく知りたい方は、歯科医などの専門医を受診して指導を受けましょう。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
- 顎関節症は男女共に誰しもが起こりうる疾患です。病気だと思わずに長年放置すると顔や体の歪みにもつながり、多数の副症状も引き起こします。
- 顎に違和感を覚えたら顎関節症を疑い、ご紹介したセルフチェック方法でご自身が顎関節症かどうかを確かめてみましょう。
- 痛みがひどい場合は早めに歯科や口腔外科を受診してください。
編集部まとめ

今回は顎関節症について特徴や治療方法などを詳しくご紹介しました。多くの方が感じている顎関節症についての疑問にお答えしましたが、症状を感じられたら病院を受診し早めに治療を受けることが大切です。顎関節症かもしれないとお悩みの方はご紹介した診断方法を試し、項目に当てはまるようなら専門医へご相談ください。顎関節症の予防・治療を行い、痛みのない食事を楽しみましょう。