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「おたふく風邪の予防接種」は合併症予防にも効果あり?受けるタイミングも解説!

 公開日:2025/12/22
「おたふく風邪の予防接種」は合併症予防にも効果あり?受けるタイミングも解説!

おたふく風邪は正式名称を流行性耳下腺炎といい、ムンプスウイルスによる感染症になります。

おたふく風邪は感染すると、重症化する場合もあり難聴や髄膜炎など合併症の可能性もあるため注意が必要な病気です。

合併症の危険を防ぐためにも、おたふく風邪はワクチンで予防をしておきましょう。

今回は、おたふく風邪のワクチンの重要性についてのお話をしていきます。

※この記事はメディカルドックにて『「おたふく風邪」とは?ワクチン接種のタイミングについても解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

和佐野 浩一郎

監修医師
和佐野 浩一郎(医師)

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慶應義塾大学医学部卒業、同大学院修了。2018年より独立行政法人国立病院機構東京医療センター臨床研究センター聴覚・平衡覚研究部室長。日本耳鼻咽喉科学会専門医・指導医・補聴器相談医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、日本耳科学会耳科手術暫定指導医、頭頸部がん専門医・指導医、日本がん治療認定医機構日本がん治療認定医、日本気管食道科学会気管食道科専門医。

おたふく風邪の予防接種の重要性

注射を打つ子供

おたふく風邪の予防接種を受けるタイミングはいつが良いのでしょうか?

  • おたふく風邪の予防にはワクチンの接種が、1番効果があります。ワクチンは1歳の誕生日から接種ができるようになるため、1歳を過ぎたらMRワクチンや水痘ワクチンと同時に接種をしておくことが望ましいです。
  • おたふく風邪のワクチンは2回接種をします。1歳で接種をした場合は数年後、小学校に入学する前の年に2回目の接種をしましょう。
  • 大人の方で、おたふく風邪に罹患経験がない場合もワクチンを接種しておくとお子さんが生まれた後なども安心です。大人の場合は1回目のワクチンの後、28日以上の日数をあけて2回目の接種をすることになります。ただ、おたふく風邪のワクチンは生ワクチンのため妊娠中の接種はできません。

予防接種は合併症予防にも効果がありますか?

  • 予防接種をすることで、おたふく風邪の予防は可能です。ただ、100%ではないため絶対に罹らないわけではありません。
  • しかし、ワクチンを接種しておくことでおたふく風邪に罹っても軽症で済む可能性が高くなるのです。加えて、ワクチンの接種は合併症の予防にも繋がります。
  • 予防接種には副反応がでる可能性もありますが、重篤な症状がでることは稀です。おたふく風邪の自然感染で起こる合併症のほうが、副反応より起こる頻度が高く危険といえます。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

  • おたふく風邪の予防接種は任意接種になるため、未接種の方も少なくありません。しかしおたふく風邪は思春期を過ぎたお子さんや、大人の方が罹患すると症状が重くなることが多く、重篤な合併症のリスクも上がるため注意が必要な病気です。
  • しかし、ワクチンを接種しておくことで予防ができます。もし、おたふく風邪に罹患しても症状が軽く済む可能性が高いです。おたふく風邪のワクチンはお子さんであれば1歳を過ぎたら早めに接種できるように、他の予防接種とともにスケジュールに入れておきましょう。
  • 大人の方でも罹患経験がはっきりわからない場合は、予防接種をしておくと安心です。

編集部まとめ

両手で顔を押さえる女性
おたふく風邪は感染力が強いため、罹患してしまったら症状がおさまるまでは学校や仕事はお休みして外出を控えるようにしましょう。

おたふく風邪には特効薬がないため、すぐに回復することは難しいです。腫れや痛みなどの症状がある間は、鎮痛剤を服用するなどして安静に過ごして下さい。

昔は、おたふく風邪は自然に罹ったほうが強い免疫がつくといわれていました。しかし、自然に罹った場合は合併症を引き起こす危険があります。

家族など周りの人に感染を広げてしまうなど、おたふく風邪に自然に罹ることはデメリットが多いです。

おたふく風邪はワクチンで予防できる病気で、ワクチン接種後に万が一おたふく風邪に罹患をしても重症化や合併症のリスクが少なくなります。

おたふく風邪ワクチンは、副反応が起こる可能性もあるため接種を避ける方もいますが、ワクチンが予防に最も有効な方法です。

お子さんはもちろん大人の方でも、おたふく風邪に罹患したことがない場合は、ワクチンのメリットとデメリットを理解した上で接種を検討して下さい。

この記事の監修医師

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